Nご住職が、増上寺大殿で催される宗門の藝術家演奏会に出演されるというので、雨の中を出かけた。琵琶に尺八と始まり、迫力ある和太鼓の後がビオラ演奏とは、いささかお気の毒なるプログラム構成だった。ご住職はご自作の楽曲をテノールのソロでお歌いになった。
O社長ご夫妻がお見えになっていたので、「ル・パン・コティディアン」でお茶けを飲む。なかなかお洒落なお店である。この向かいの「クレッセントハウス」は、実妹が結婚式を挙げたところだが、相手が慶應ボーイだから、こういうところになったのだろうね。
御成門から地下鉄で水道橋へ。JRの改札で同居人と待ち合わせて、まず腹ごしらえ。「松翁」で何品か肴をとり、紀州の「黒牛」を2合ほどいただいてから、りんだもぢる。花番のおばちゃんに、これから能を観るんですよと申し上げると、能楽師の方々もよくお見えになります…だそうだ。
またぞろ雨の中を宝生能楽堂までてくてく歩き、久習會の第二十回公演を観る。同居人は荒木亮さんの奥様にご挨拶していた。正面と列とは、よい席だ(ろ列だったら…まわらない!)。存じあげている方が多く、斜め前にはK名誉教授がお座りになった。先日変なお電話を申し上げたことを謝っていたら、始まります始まりますと前席のお客に注意される。元書陵部図書調査官のY先生も近くの席にお越しで、来年度は××君に非常勤をお願いするつもりですと申し上げると、喜んでくださった。
さて、一噌幸弘さんの超絶技には目を見張ったが、「猿座頭」に続き、「身延」は、正直長かったなあ。私の修士の演習に参加している、能のT教授の研究室所属の学生さんがいたので、いや長かったね~と嘆息し、雨の中を帰宅した。Y国立大学のM教授(研究室の先輩)が、なぜか後ろでカメラマンをなさっていた。
卒論指導を担当している学生から、出版社の内々定をもらったと報告が来た。一昨年卒論を見たO君の就職先と同じ会社で、O君は現在人事課に居るから、何か配慮してくれたかというと、そういうことは一切なかろうが、それにしても奇遇なことだわい。しかもその出版社から、私は毎年大枚印税を頂戴しているのだ。早速O君にメールしておく。なおO君は、9月から私が校長先生に就任する高校の出身者でもある。…その高校を、国分寺の××校かと勘ぐる方がままあって、メールを頂戴するが、違います。あそこは、中学もありますでな。
西洋音楽では「アヴェ・マリア」の音楽が多いのですが、日本でなら「南無***」なのだと、改めて思いました。
よいお店でしたね。
また台湾情報などご伝授ください。
娘も浄土宗系の高校に通いましたが、
校歌の作詞は武島羽衣でした。
なむ~