そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

3月25日(金)本当は卒業式だった・・・

2011年03月25日 | 公開

 早咲きの桜は美しく咲いているし、ほんとうによいお天気だった。卒業式が行われるはずだったのに、中止となり、昨日から卒業証書の配布が始まっている。大学へ行くと、着物・袴姿の卒業生の姿が。せめて写真をということなのだろう。

 個人研究室がある5階にあがったら、心理学のO教授が学生たちと記念撮影をなさっていた。カメラマンをかってでる。隣のT教授は、卒論を返却するために研究室に待機していらっしゃった。ぞろぞろと卒業生の集団が研究室前の廊下を行き来するが、多くの先生方はおいでになっていない。一緒に写真を撮ってくださいと頼まれたりした。研究棟の取り壊し工事はさらに進んでいる。日本も壊れつつある感じである。

 研究室の片付けも完全には終わらない。今日は事務所へ行って、メールの返信がない学生へ葉書を出してくれるよう依頼した。あわせて300名ほどのコースの主任をしているわけだが、二進も三進もいかないケースがあと10件ほどある。葉書を10枚書いて、担当職員に託した。

 同居人と待ち合わせて、新宿へ用を足しに行く。デパートの地下食料品売り場は結構な品揃えである。むしゃくしゃするので、寿司を食った。そしてワインを1本買う。電車に乗れば、広告が少ないのに驚く。そういえば民放TVのCMも、ACの同じヤツが繰り返されている。なぜこんなに車内広告が少ないんだろう?というと、効果がないからでしょと同居人。こうかが無いのは地下鉄だねと返事をしたら呆れられた。銀座線の渋谷のあたりには高架はあるんだけど。

  「ノートルダムのセシウム男」とシャレを飛ばせば、時節柄不謹慎!と睨まれた。お母さん(姑殿)は最近、僕の駄洒落に反応が早いねと返事をしてお茶を濁す。そうそう、赤膚焼の旅茶碗を衝動買いしたんだ。

 ほんとうに日本は壊れつつあるんじゃないかな。石原慎太郎の「天罰」発言も、あながち誤ってはいないということかもしれん。

 …と重い気分で帰宅すれば、ウチの地域だけ計画停電。大急ぎで夕食を作り、ランタンの灯のもとで酒を飲む。外に明かりが漏れないようにしなければいけませんねと言うと、姑殿はおほほとお笑いになる。さすが空襲経験世代は違うわい。


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