坪内逍遥の短歌に、「大震(おほなゐ)揺り大き火ありて幾代々の人の力の跡形も無き」という作がある。関東大震災の折に詠まれたもの。このたびの震災は、加うるに大津波、原発事故と続き、世の注目はむしろ原発に集中して、「世の中にたえて原発無かりせば・・・」という替え歌?もついつい口をついて出てしまうわい。
ポンと100億円を拠出した御仁もあるが、一体ウチは今までに、総額どれくらいの義捐金を送ったんだろうと話し合ってみた。てんでバラバラでよくわからん。コンビにでも飲食店でも、釣銭はだいたい募金箱に入れてしまうし…。同居人は郵便局から、さしあたり10万円を日赤に送ったという。娘は勤務先で、超過勤務手当を全額寄付すると言っていた。このところ連日21:00まで残業だから、相当な額になるんじゃないかな。夏には陸前高田へ、支援のため勤務先から派遣されるかもしれないとか。ともあれ、なんだかんだで、総額30万円ほどにはなるみたいだ。その一方で、珍しく町内会は義捐金を集めに来ない。花見は中止になったがなあ。
復興のための増税は、こりゃどのみち仕方がなかろうし、よしんば所得税が10%上がっても、消費税が20%になっても、お国のためだ、文句は言うまい。しかし、原発事故の関係では、補償の類が際限もなく拡大して行くような気もする。これは収拾できるのだろうか? こういう事態に、人文系の研究者は無力なものである。せめて収入の1割くらいは喜んで差し出すべい、と思う次第。
しばらく短冊を買うのはやめよう。ううう、最後に1枚、注文するかなあ。
人は人として涙をながすぅ。
つかいなさーい
おかいなさーい
いつの日かいつの日にか
請求書が来ますよー
すたこら
さて、小生注文したのは
京都の古書肆ですが、
今どき買うのに相応しい短冊は
これかなあとも思います。
ガマ専任先生いかがですか?
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