こつこつと貯めてもとめし骨(こつ)の壺 雲州
このたび、同居人にナイショで買った蹲壺(ばれたけど)をいじりながら、ひと日を過ごす。同居人は、酢じょうるりの会へ出かけた。どうやら、皆でトコロテンを食うような集いらしい。
私は、たとい長生したところで、絶対に(お国のためにも)満72歳までには死ぬ予定だが(さらばこそめやすけれ)、その際には、こいつを骨壺に使ってもらおうと思っておる。お墓は既に、松江は奥谷の万寿寺にあるからね。この壺に、喉仏だけ入れてくだされ。合掌。
喉ぼとけ憂き世の果ては野の仏 壷丸 (睾丸てふ字に、さも似たり)
骨董ならぬ骨壷と知れ 新作(高過ぎ新作?)