そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

7月1日(日)私の骨壷

2012年07月01日 | 公開

   こつこつと貯めてもとめし骨(こつ)の壺   雲州

 このたび、同居人にナイショで買った蹲壺(ばれたけど)をいじりながら、ひと日を過ごす。同居人は、酢じょうるりの会へ出かけた。どうやら、皆でトコロテンを食うような集いらしい。

 私は、たとい長生したところで、絶対に(お国のためにも)満72歳までには死ぬ予定だが(さらばこそめやすけれ)、その際には、こいつを骨壺に使ってもらおうと思っておる。お墓は既に、松江は奥谷の万寿寺にあるからね。この壺に、喉仏だけ入れてくだされ。合掌。

 

    喉ぼとけ憂き世の果ては野の仏  壷丸 (睾丸てふ字に、さも似たり)

      骨董ならぬ骨壷と知れ      新作(高過ぎ新作?)