海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

弥良来杉 グッドデザイン賞 受賞 (宮崎港湾防風柵)

2007年10月03日 05時47分12秒 | 弥良来杉
弥良来杉でできた、防風柵がグッドデザイン賞を受賞したニュースが舞い込んできた。『明るい社会賞』に続き、嬉しいニュースの連続だ。

http://www.g-mark.org/search/Detail?id=33791&sheet=outline&lang=ja

思えば、この4年間、「弥良来杉」をどう育てていくか、試行錯誤の毎日だった。

市場から遠い宮崎で、杉日本一と言っても、県民もほとんど知らない状態で無名ブランドの弥良来杉を認知させるなんてムリもいいところだ。

海杉の無謀な挑戦が4年前からはじまった。

海杉は、この弥良来杉が大ヒットすると確信しているが、理解してくれる人は、少ない。

宮崎県の木材関係者は、木材のPRに重要性を認識し始めたが、戦略を立て切ることができないでいた。

これでは、広告代理店の思う壺だ。この話は、別の機会に…。

弥良来杉を世に出すには、さまざまな苦労をしてきたなあ。(今でも世に本当には出ていないけど…)

でも、グッドデザイン賞には、弥良来杉の事は触れていない。海杉はそれで良いと考えている。

出先機関の統廃合

2007年10月02日 08時15分20秒 | 地元のこと
「明るい社会賞」受賞と言うことで推薦者の方々にお礼を兼ねて挨拶をしてきた。

東郷自治区の区長の黒木氏と話をしていた時、行政と市民を結びつけるものは、何かと言う話になった。

言い換えれば、行政に携わる人たちの基本のような話である。区長は「行政の人間だったらモノができる前に行動を起こさなければ・・・」と話をされた。含蓄のある言葉だ。ハコモノができて、マニュアルができて、結論がでて動くことは簡単だ。しかし、行政マンは、何もない状態から市民に理解してもらえる行動が大切であるということらしい。

それは何か。「信頼関係」だ。まっさらの計画を進めるにあたって、住民への理解が最初のハードルとなるが、信頼関係をどう築くかでその後がまったく変わってくる。目に見えない小さな行動が大きな事業に役に立つものだ。計画ありき、事業ありきではない、「市民ありき」と言うことなのだと理解した。

よく「日向市はうまく行っている」と多くの方からお褒めの言葉をいただく、誰をと特定の人を褒められているのではなく、日向自体が行政も市民も住民も一体となって汗をかくことを厭わなかったからの言葉だろう。

出先機関の統廃合で県内の自治体がゆれていると聞く、出先機関と地域の自治体との連携はどうだろう。市民との信頼関係はどうだろう。より良い関係を結ぶことができないようでは、現在の財政、インフラの整備度から統廃合はやむ終えないかもしれない。

住民や市民が大きな視点に立って統廃合の問題を捉えることができれば、また違った結論が出るのかもしれない。

モノ(結論)ができる前にやることがきっとあるはずだ。

日向は、それができている。こんなことを感じたあいさつ回りだった。

トニーさんの質問2

2007年10月01日 23時20分28秒 | 弥良来杉
トニー様の質問もきちんと答えられるか分かりませんが、海杉で分かる範囲、海杉で理解できる範囲、質問に答えたいと思います。

―教えていただきたいのですが、弥良来杉への加工は簡単なのでしょうか?誰でも特殊な機材や技術がなくても出来るものなのでしょうか?―

この技術は、私が開発したものではありません。海杉は、この技術を国産材で2×4材に使用したいと考えたのです。

弥良来杉の加工は、簡単です。
従来の加圧注入の釜と従来の乾燥機と同じモノを使用します。それれらの使用方法は、JISの規格と同じです。違うのは、液だけです。ハンドクリームの成分とベビーパウダーの成分です。安心でしょ!

理屈は、水溶化された2つの成分を加圧注入し、木材に入れ、熱処理をして液を固形化させます。この固形化によって溶脱がなくなり、長期に有効成分が維持できるのです。
ハンドクリームの保湿成分が長期に持続すると言うことは、割れが少なくなるメリットがあります。

―問い合わせ先を教えていただけませんか?―

問合せ先は
宮崎県木材青壮年会連合会のHPhttp://www.miyazakikensanzai.com/mokuseikai/about/index.htmlにあるメールinfo@miyazakikensanzai.comで大丈夫です。

―どんなものでも、どんな方法でもいい、とにかく国産木材のマティリアル需要を高めることが、日本の森林を守り、資源を育んでいける唯一の手段だと考えています―

海杉もそう思います。海杉は宮崎県産材だけが売れればいいとは考えていません。ただ宮崎の杉は、今の外国産材にケンカができるポテンシャルがあると考えています。外国産材に奪われていた木材消費シェアの奪還が弥良来杉の使命です。

ハードウッドやSPFに代表される2×4材とがっぷり四つになってけんかをしたいと考えています。今までの法の規制や保護政策などで締め出してもそれは一過性の対処療法に過ぎないと海杉は考えています。また、対抗できる商品開発と消費者(エンドユーザー)に対する説明責任を今の国内の木材屋さんはしなければならない時期に来ているのだと考えます。
しかし、川上と川下でこんなにも考え方が違うのかと落胆したこともありました。そこで木材側で川上の理解を得られる方法はないかと考えたのです。それが、宮崎県木材青壮年会連合会の出した「ガーデニングウッド2×4プロジェクト(弥良来杉)」だったのです。海杉の本来の仕事では、杉が売れようが売れまいが、海杉の会社には利益をもたらしません。しかし、海杉はトニー様が言われるように「日本の森林を守り、資源を育んでいける」には、さまざまな人が何かを行動しなければならないと考えています。「弥良来杉」は海杉のひとつの答えでもあります。

―本来でしたら、弥良来杉を購入すれば済むのですが。ムシのいい相談とは思いますが、よろしくお願いします―

とんでもございません。海杉もまだまだ学ばなければならない身ですし、前述したように木材関係の職種の人間ではありません。こちらこそ、トニー様のお考えには、共感できますし、さまざまな意見を交換させてください。


地元新聞社の賞を受けました

2007年10月01日 06時33分28秒 | 日向木の芽会
前にお伝えしましたように日向木の芽会が明るい社会賞を受賞しました。

(写真)さすが地元新聞です。一面トップですね。

木の芽会の会長の地元では、大騒ぎだそうです。(嘘)

木材界の発展を通じより良い社会を建設しよう!

日本木材青壮年団体連合会の綱領にもあるように日向木の芽会は、地道に社会貢献をしていることが認められたうれしいニュース。