「杉小立」と言う作品が、優秀賞だった。
この作者は、実は、2005年の入賞者だ。
前作と同じ「杉の曲げ」の特性を上手く表現している。
一次審査の時も模型にも圧倒されたのだが、実際に実物を見てもプロポーションの良さには、感激する人も多かった。
丁度、会場の入り口に設けられ、その杉木立を通って入る。10立方の杉を使って会場全てを覆い尽くすと言う考えだったらしい。
その考えでいけば、間違いなく、グランプリ「こりゃすぎぃ~!」だったかもしれない作品だ。
そこでこの作品を紹介するにあたって、海杉なりの見解をしておきたい。
他のコンペと決定的に違う杉コレの特徴にデザイナーと製作側とのコミュニケーションで作品の良し悪しが決まるという落とし穴がある。宮崎のモノづくりの人が一生懸命、作ってはくれるのだが、上手く作者の意図が伝わらないとどうにも成らないのだ。作者は、製作側を選べないジレンマはある。
あえて、この作品に海杉なりの解説を付けるなら、この作品は、対角線に曲げる技術と接合金物の開発、そして、どうしてもこの手の部材は、芯去り材、節無、完全な直材と部材に求める性質を厳選しなければ、ならなかったと思う。
今年のグランプリも含めて過去のグランプリをみると、従来の日本人の木材関係者が「良し」としていた無節信仰やブランド志向とは違う現代の杉の使い方を新しく表現できる作品に注目があるように思える。これは、審査委員が意図的にしているのではなく、現代日本の杉に求められる宿命だろう。
3回目を数える杉コレクションだが、これらを使って商品開発しようという元気な仲間が出てこないのは、少し残念だ。もうしばらく様子を見たい。
この作者は、実は、2005年の入賞者だ。
前作と同じ「杉の曲げ」の特性を上手く表現している。
一次審査の時も模型にも圧倒されたのだが、実際に実物を見てもプロポーションの良さには、感激する人も多かった。
丁度、会場の入り口に設けられ、その杉木立を通って入る。10立方の杉を使って会場全てを覆い尽くすと言う考えだったらしい。
その考えでいけば、間違いなく、グランプリ「こりゃすぎぃ~!」だったかもしれない作品だ。
そこでこの作品を紹介するにあたって、海杉なりの見解をしておきたい。
他のコンペと決定的に違う杉コレの特徴にデザイナーと製作側とのコミュニケーションで作品の良し悪しが決まるという落とし穴がある。宮崎のモノづくりの人が一生懸命、作ってはくれるのだが、上手く作者の意図が伝わらないとどうにも成らないのだ。作者は、製作側を選べないジレンマはある。
あえて、この作品に海杉なりの解説を付けるなら、この作品は、対角線に曲げる技術と接合金物の開発、そして、どうしてもこの手の部材は、芯去り材、節無、完全な直材と部材に求める性質を厳選しなければ、ならなかったと思う。
今年のグランプリも含めて過去のグランプリをみると、従来の日本人の木材関係者が「良し」としていた無節信仰やブランド志向とは違う現代の杉の使い方を新しく表現できる作品に注目があるように思える。これは、審査委員が意図的にしているのではなく、現代日本の杉に求められる宿命だろう。
3回目を数える杉コレクションだが、これらを使って商品開発しようという元気な仲間が出てこないのは、少し残念だ。もうしばらく様子を見たい。