海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

トニーさんの質問2

2007年10月01日 23時20分28秒 | 弥良来杉
トニー様の質問もきちんと答えられるか分かりませんが、海杉で分かる範囲、海杉で理解できる範囲、質問に答えたいと思います。

―教えていただきたいのですが、弥良来杉への加工は簡単なのでしょうか?誰でも特殊な機材や技術がなくても出来るものなのでしょうか?―

この技術は、私が開発したものではありません。海杉は、この技術を国産材で2×4材に使用したいと考えたのです。

弥良来杉の加工は、簡単です。
従来の加圧注入の釜と従来の乾燥機と同じモノを使用します。それれらの使用方法は、JISの規格と同じです。違うのは、液だけです。ハンドクリームの成分とベビーパウダーの成分です。安心でしょ!

理屈は、水溶化された2つの成分を加圧注入し、木材に入れ、熱処理をして液を固形化させます。この固形化によって溶脱がなくなり、長期に有効成分が維持できるのです。
ハンドクリームの保湿成分が長期に持続すると言うことは、割れが少なくなるメリットがあります。

―問い合わせ先を教えていただけませんか?―

問合せ先は
宮崎県木材青壮年会連合会のHPhttp://www.miyazakikensanzai.com/mokuseikai/about/index.htmlにあるメールinfo@miyazakikensanzai.comで大丈夫です。

―どんなものでも、どんな方法でもいい、とにかく国産木材のマティリアル需要を高めることが、日本の森林を守り、資源を育んでいける唯一の手段だと考えています―

海杉もそう思います。海杉は宮崎県産材だけが売れればいいとは考えていません。ただ宮崎の杉は、今の外国産材にケンカができるポテンシャルがあると考えています。外国産材に奪われていた木材消費シェアの奪還が弥良来杉の使命です。

ハードウッドやSPFに代表される2×4材とがっぷり四つになってけんかをしたいと考えています。今までの法の規制や保護政策などで締め出してもそれは一過性の対処療法に過ぎないと海杉は考えています。また、対抗できる商品開発と消費者(エンドユーザー)に対する説明責任を今の国内の木材屋さんはしなければならない時期に来ているのだと考えます。
しかし、川上と川下でこんなにも考え方が違うのかと落胆したこともありました。そこで木材側で川上の理解を得られる方法はないかと考えたのです。それが、宮崎県木材青壮年会連合会の出した「ガーデニングウッド2×4プロジェクト(弥良来杉)」だったのです。海杉の本来の仕事では、杉が売れようが売れまいが、海杉の会社には利益をもたらしません。しかし、海杉はトニー様が言われるように「日本の森林を守り、資源を育んでいける」には、さまざまな人が何かを行動しなければならないと考えています。「弥良来杉」は海杉のひとつの答えでもあります。

―本来でしたら、弥良来杉を購入すれば済むのですが。ムシのいい相談とは思いますが、よろしくお願いします―

とんでもございません。海杉もまだまだ学ばなければならない身ですし、前述したように木材関係の職種の人間ではありません。こちらこそ、トニー様のお考えには、共感できますし、さまざまな意見を交換させてください。



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