5月17日 曇り
種もみの冷水管理を試みて12日経過、水温は9.5℃を維持
全てのモミに十分な水分が供給され、次の作業準備が整ったので
催芽(芽だし)作業に移行する。
水温25度、2日で鳩胸状態となり予想どうりの展開となった。
一連の経過は、サラリーの私にとっては貴重な作業調整時間に当てられ本当にあり難い
経過でありました。
何故に上手く行ったかは、稲モミの発芽過程を考察すれば難しくはない。
モミには発芽を促す物質と、発芽を抑える発芽阻害物質を含んでいる。
発芽物質にはジベレリンやエチレンが作用し、発芽阻害物質にはアブシジン酸やモミラクトンA、B
などが存在している。。。らしいぃぃぃ
浸種はモミ重量の25%以上を吸水させる事が目的。
すると発芽阻害物質が水中へ溶けだし、発芽物質が作用しだす訳だが、水温が10℃以下だと
発芽機能が停止状態となる。これが冬眠種もみとなるが、もちろん私の持論である!!
従来は催芽機という機械を使い33℃で発芽を促すが、私は自然の流れに極力合わせたいので
25度の外気温にさらした水に浸し、鳩胸を揃える事にチャレンジしたのである。
すると、25℃の水温に2日浸すだけで発芽を揃える事が出来たのだ
さっそく苗箱に播種する。
今年は、初めての畑での自然露地プール育苗にチャレンジです。
全部で80箱!!慎重に並べます。
水をかけ浸るぐらいに調整します。
苗箱に不織布を掛け完成です。
さて、喜んでばかりは居られない。
次に控える問題は苗の成長にあるようです。
文献によれば、低温にさらされたモミは成長に差が出現する傾向があると書いてあった。
これは、育ててみなければ判らんね。。。。