史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

長野 Ⅴ

2021年10月23日 | 長野県

(軻良根古神社)

 

軻良根古神社

 

 篠ノ井の軻良根古(からねこ)神社には、明治十一年(1878)、明治天皇の巡幸に際し、千曲川の舟橋を渡るため馬車から板輿に召し換えて川を渡り、この場所で再び馬車に乗ったことを記念して建てられたものである。西郷従道の書。

 

明治天皇御召換之處

 

(南原公民館)

 

明治天皇原御小休所

 

明治天皇原御小休所

 

 川中島の南原公民館の前に明治天皇小休所石碑が二基建てられている。明治十一年(1878)九月八日、明治天皇が善光寺に向かって巡行中、この地で小休をとったことを記念したものである。

 

(大久保家)

 南原公民館から旧北国街道に出て蓮香寺近くの大久保家の前にも御膳水碑がある。

 

明治天皇原御膳水

 

(丹波島宿)

 

丹波島宿本陣柳島家

 

 本陣柳島家は、武田信玄の家来として松代に入封し、川中島の戦いののち、目まぐるしく代わる松代城主の下で物見役を務めた。柳島家三代柳島太郎左衛門政雄が、慶長十五年(1610)、松代城主松平忠輝の補佐役大久保長安に命じられ、北国街道丹波島宿開設と本陣役を務めた。当時、二百石の知行を受け、間口・奥行六十間の敷地を与えられた。

 門前には明治天皇御小休所の石碑があり、さらに住居裏には有馬良橘筆の明治天皇御駐輦趾碑が建てられている。

 

明治天皇御小休所

 

明治天皇御駐輦之址

 

 本陣柳島家から少し離れているが、こちらは問屋を勤めた柳島家である。脇本陣を兼ねていた。今も残る冠木門は、松代藩廃止後、払い下げを受けて移築したものである。

 

明治天皇丹波島御膳水

 

 門前に明治十一年(1878)の巡幸の際、御膳水を提供したことを記念した石碑が建てられている。

 

高札場跡

 

 北国街道丹波島宿は、幕府と松代藩の二重支配下にあり、松代藩内に四十一ヶ所あった高札場の中でも重要なものであった。往時高札場があった場所に高札場が復元されている。

 

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