(桜沢茶屋本陣)
桜沢はいわゆる立場である。立場というのは、宿場と宿場の間にあって人足や駕籠掻きが休息をとる場所のことである。桜沢は、本山宿まで一里六町、贄川宿まで三十町の場所に位置している。桜沢の茶屋本陣は代々百瀬家が務めていた。
桜沢立場跡
桜沢茶屋本陣
明治天皇櫻澤御小休所
明治天皇御駐輦趾
明治十三年(1880)六月二十六日、明治天皇は百瀬家で休息をとった。そのことを記念して三本の石碑が建てられている。
明治天皇櫻澤御膳水
(郷原)
郷原宿は、善光寺街道が中山道の洗馬宿で分かれて最初の宿場である。宿場の北側には、明治十三年(1880)六月二十五日の明治天皇巡幸の際、小休所となった郷福寺がある。
郷原宿
郷福寺
明治天皇駐輦記念
明治天皇が当地に巡幸した日、生憎の雨で道はぬかるんだ。先発官は山岡鉄舟ら。供奉人員は太政大臣三条実美、参議伊藤博文ら四百名を越えたという。当時、玉座として使用された郷福寺本堂は御小休御座所として当時のまま保存されている。
明治天皇郷原御膳水
明治天皇御膳水
当時、御膳水として使われた井戸も保存されている(ただし、平成六年(1994)に改築されている)。
(広丘)
明治天皇広丘御小休所
明治十三年(1880)六月二十四日、明治天皇は平林繁樹宅で休憩をとった。そのことを記念して旧家の前に石碑が建てられている。
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