史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

豊郷

2018年10月12日 | 滋賀県
(豊会館)


豊会館


 夏休み二日目。京都でレンタカーを借りて、滋賀県の彦根、米原を経由して福井に一泊する予定を立てた。最初の目的地は、豊郷町の豊会館である。


豊会館

 豊会館は、江戸末期より蝦夷と内地とを北前船を用いた交易で財を成した近江商人藤野喜兵衛の本宅跡である。屋号を「又十」と称したことから、又十屋敷とも呼ばれる。明治初期に入ると、我が国初めての鯖缶の製造を始め、五稜北辰の商標「星印」で販売して人気を博した。今日では「アケボノ缶詰」として受け継がれている。天保の大飢饉では、住民救済のため飢饉普請を行った。休館日だったため中には入れなかったが、書院、文庫倉庫のほか「松前の庭」と呼ばれる名庭園や千数点におよぶ美術・工芸品が展示されているという。その中には井伊直弼から拝領した武具や調度品も含まれている。井伊直弼が、この屋敷に宿泊した記録も残されている。

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