史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

北九州 門司

2016年06月11日 | 福岡県
(和布刈神社)


和布刈神社

 門司海峡に面した、本州にもっとも近い場所に和布刈神社(めかり)がある。海峡通過の船の航行安全を祈念して祀られたのがこの神社の起源といわれる。


頭上を関門橋が走る

(和布刈公園)
 和布刈公園に隣接する塩水プールの駐車場から、道をはさんで西側に鉄塔が立っているが、そのさらに西側に唐人墓と称する慰霊碑がある。元治元年(1864)の八月五~六日、米・英・仏・蘭の四か国連合艦隊により下関襲撃事件の際に戦死したフランス水兵の慰霊碑である。四か国連合艦隊十七隻による攻撃で、長州藩の軍艦や砲台は壊滅的被害を受けたが、連合艦隊側もかなりの死傷者を出し、戦死者を門司の大久保海岸周辺に埋葬したという。フランスも自軍の戦死者を同海岸に埋葬していたが、明治二十八年(1895)、宣教師ビリオン神父が現在の石碑に建て替えた。その後、諸事情により数回移設を繰り返した後、現在地に落ち着いた。碑の台座にフランス語で次の文が刻まれている。

――― 一八六四年九月五日、六日 下関の戦いにおけるセミラミオ号とデュプレス号の戦死者であるフランス水兵を記念して 彼等のために冥福を祈る


唐人墓


唐人墓の碑文

(大里公園)
 北九州市門司区不老町の大里(だいり)公園に薩摩藩出身の前田正名の顕彰碑がある。調べてみても、どうしてこの地に前田正名に関する石碑がここにあるのかよく分からなかった。
 ちょうどこの日は、近所の方々が総出で公園の掃除をされているところであった。視線を感じながら公園の中を進むと、高速道路に近い、一番小高い場所に故男爵前田正名翁之碑が建てられている。書は同郷の元帥伯爵東郷平八郎による。


故男爵前田正名翁之碑

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