夢発電所

21世紀の新型燃料では、夢や想像力、開発・企画力、抱腹絶倒力、人間関係力などは新たなエネルギー資源として無尽蔵です。

生まれたて

2013-04-17 16:13:15 | 創作(etude)
はじめまして
この眼の前の爺さんは
きょうキミから
教えられました
キミが主張を
しているということを
たった五ヶ月とはいえ
自分の生き方を曲げずに
不完全な中にも
こうしたいという
明確な
あるいは
不明確な
実現不可能な
いや実現することは
時の問題で
今も
教えられたわけでもなく
首を懸命に回して
寝返るのだから
寝返ってしまって
驚いて泣いているキミ
他人の力を自分だと思うな
自分の力が
どれほどだと思えるまで
失っていくものばかりの爺さんと
できることの増えていくばかりのキミでは
とっても
分が悪いのは爺さんだ
わからないままに
うんうん
ホーッて
言うしか
能のない爺さんだ

一度っきりの人生だ

2013-04-09 06:46:08 | 創作(etude)
幼い頃
そう
田舎の小学校から
町場の小学校に
転校してきた時
それは
小学校三年の頃だった

自分はなんで
生まれてきたんだろうと
そう思うと
涙がとめどなく
流れたことがあった
人はなんで
死んでいくんだろうと

何故そう思ったのかは
いまはわからない

その問いは
いまも
同じ問いとして
残っているのだ
生まれてきた意味
死んでいく意味
人生とは何か

正解は
ないのだろう
正解は
一人ひとりのみの
答えなのだから

それは私が
生かされていることを知り
自分は一人だけで
生きてこれたのではないと
実感しているのだから
仕合せという
お互いの関係性の中に生まれた
希望だったかもしれない

寿命という
めでたいことばがある
遣わされたいのち
それを使い果して
天に召される時
生まれてきた意味が
そこに問われる
そこにこそ
答えが残る

祝福しよう
すべての命の
生誕を
祝福しよう
すべての命の
燃えつきる時を
祝福しよう
一人のいのちの
歩んできた
尊い軌跡を




老人世界が具体化しはじめている

2013-03-28 06:31:42 | 創作(etude)
 昨日保険屋が来た。この保険屋は従来の保険屋と違って、お客の苦手な部分をかなり補ってくれる。そればかりか、優位な方向を知らせてくれる。

 若いということは明日のことなんか考えなくても、朝は眠いものだという程度かもしれないが、年をとると朝は目覚めないかもしれないものだという定義に変わって行く。
 この保険屋に任せたのは、何がこの先困るのかということと、今の保険で何は不要(無駄)になっているかということを示すことだ。
 建物の火災保険や、生命保険で毎年ダブって余計な金を取られているものが結構ある。今まで生命保険はもしも病気入院したらとか、死んだ時いくら貰えるのかということの額で安心していた。しかし現実の生活を見た時に、癌になったらその入院費用を支払えるかとか、この青森県にはその癌の入院先があるのかなどという情報は、今までの保険屋は話すべき情報を持たなかった。そういう意味では、一社だけの保険ではなく、この病気はこの保険会社が得意、車はこの保険のほうが優位などと振り分けて組合わせてくれるのだ。無駄を減らし、必要な物を組み合わせてくれる、いわゆるマネジメントをしてくれる結構有り難い保険屋である。効率よく安く抑えるという意味では、一応満足している。

 そんな中、家内の車の任意保険の満期となって更新する際に、私が車の名義人になっているので説明を受けた。昨年よりも同じ条件で保険料金が2,000円ほど高くなっている。その説明は、「60歳を過ぎると事故の可能性が高くなります」と言われた。説明を聞きながら、車もそろそろ一大にしなければ無駄かもとか、歩いたほうが健康にも財布にもいいなあなどと考えている自分である。

 今朝の朝刊には「この四月から男性の厚生年金支給開始年齢が1歳繰延べとなって、61歳からになるという。2025年(後12年後)には厚生年金の支給開始年齢は65歳からと書かれていた。

 我が法人は定年は65歳に更新しているので、退職と年金支給の空白期間は起きない。しかし益々若い人たちが働きたくても、希望する職場の空きがないという状況だけは見えてくる。
 
 4月から電気料金、保険料率(自賠責保険)や事故を起こすと保険料が2倍に増加するなどがあり、小麦粉や家庭用の食用油も次々に値上げ対象となっている。差し引かれるものが増え、支給されるべきものが減ってくるということはなんとも辛い。そのうち消費税も10%を超えるかもしれない。
 医療費もこれから値上げや、切り捨てが考えられる。
 不安な老後世界しか見えてこない。日本を捨てて東南アジアに棲む人たちのことが、まんざら遠い世界のことでもなく見えてくる。
 寂しい老後だ。

生まれる時も死ぬ時もみんな手ぶら

2013-03-26 06:58:43 | 創作(etude)
死んだ男の残したものは
一人の妻と
一人の子ども
ほかにはなにも
残さなかった
墓石一つ
残さなかった

頭のなかで
リフレインする
この曲は
森山良子の歌だろう
私は何を
残せるだろうか・・・
いや、あると思うのは
妄想でしかないのかもしれない

今朝方ラジオで聞いた
高山右近の研究家の話は
眠気の中でも
少しだけ記憶の端に残った
クリスチャンであり
茶道も嗜んでいた彼は
徳川家康に
「お前などいらぬ」と言われて
潔く家財や自分の城を手放し
「人間は死ぬときは手ぶら」
そういって日本を去って
ルソン島で死んだという

私もそんなふうに
潔い形で
職場をされたらいいなと思う
何かを残せるかというのは
それもまた
物欲なのかもしれない
なんにもいらない
なんにも望まない
与えられるものを
自然から頂いて
生かされていることに
感謝しながら
誰かのささえになれたら
それもまた
幸せな姿かもしれない



「生きる」ということは

2013-02-10 15:57:37 | 創作(etude)
 
「生きるということは」

生きるということは
未知の自分に出会うこと
生きるということは
生きた分だけ細胞が死んだということ
生きるということは
見知らぬ誰かと出会うこと
生きるということは
昨日の友と別れること
生きるということは
予期しなかったことに出会うこと
生きるということは
悲しい思いに出会うこと
生きるということは
辛い出来事と出会うこと
生きるということは
辛い出来事を乗り越えること
生きるということは
明日に希望を見出すこと
生きるということは
新しい細胞を作ること
生きるということは
生きていたという事実を積み重ねること
生きるということは
共感できる友を作ること
生きるということは
虚しさを味わうこと
生きるということは
想い出を残すこと
生きるということは
唇を噛んで耐え忍ぶこと
生きるということは
誰かにメッセージを伝えること
生きるということは
分かち合うこと
生きるということは
生きて来たという事実を伝えること
生きるということは
正しいと思ってきたことを否定すること
生きるということは
間違いだらけの自分を認めること
生きるということは
ありのままの自分を受け入れること
生きるということは
死んでいく自分を褒めてあげること
生きるということは
限りがあるということを確認すること
生きるということは
想い出の中に浸ること
生きるということは
祈りを捧げること
生きるということは
自分の分身に想いをつなげること
生きるということは
死んでも人々の中に生き続けること
生きるということは
許し続けること
生きるということは
愛する人を守ること
生きるということは
成長すること
生きるということは
忘れ去ること
生きるということは
花吹雪に感動すること
生きるということは
相手の立場に立って見ること
生きるということは
誰かに恋すること
生きるということは
生きるということは
ikirutoiukotoha
イキルトイウコトハ



人類の未来はあるか

2013-02-04 06:54:43 | 創作(etude)
繁栄の中の
不満感と虚無感
文明という
一区切りの
過渡期
時代は戻せないか
為政者の
倫理観はあるか
括りを大きくしていくたびに
人は確実に
生きる意欲を失っていく
希望や夢を抱けずに
自らの命を
絶っていく若者たち
地球人口は
70億人と膨れ上がり
200近くもある国家の
どの国をも
模範とできない
21世紀の地球は
その歴史の中で
本当に人類は
進化してきたのだろうか
繰り返す
正義とは名ばかりの
下等な殺戮合戦
大切な限りある自然
見境ない環境破壊の進行
自分だけの
繁栄を夢見て
隣人の貧困への
痛みを感じない政治
地球規模の救済策は
本当にないのだろうか


試作品・打ち豆製造機

2013-01-14 14:05:37 | 創作(etude)
1月14日(月)

 車いすの方で手に付随運動があるために、生産的な仕事が難しい方用として試作したものです。


 大豆をこの木づちのようなもので打って、つぶした後乾燥させて販売する予定です。打ち豆は日本海側の農家で、おじいさんやおばあさんが冬期間石臼などを使って作っているのを見たことがあります。
 手で打つと一回ずつ強度が違うために、製品にばらつきが出ます。それを均一化するためにこの角度以上に上がらないようになっています。
 来年度の作業種目を増やそうと、現在いろいろ思案中です。豆打ちの台は、ちなみに陶芸用のロクロです。

ETUDE「蔵」

2013-01-09 06:50:50 | 創作(etude)
白い漆喰で
外壁を塗られた
美しい蔵
堅牢な
造りは
かつては
家々の
歴史と財産を
守ってきた
ばかりではなく
米や稗や粟
味噌や大豆
来年の食糧の
備蓄庫でもあった
いま蔵が
その役割を
静かに
終えようとしている
家長制度が
崩壊し
少子化が
絶滅危惧種へと
ひた走るかのように
限界集落が
広がる
この日本の
農村部から
灯りが
次第に
消えようとしている
この日本
寂しい日本

ETUDE / 「主張と和解」

2012-12-10 07:07:04 | 創作(etude)
 双方の主張がある
 どちらの主張が正しいのか
 どちらの主張も正しくないのか
 どちらも正しいものと正しくないものが
 混然として存在しているのか
 そもそも正しいことなどないのか
 必要なことは
 お互いに相手の話を聞こうとする
 気持のゆとりがあるかないか
 お互いに譲り合う余地があるかないか