音楽は語るなかれ

音楽に関する戯れ言です。

ポセイドンのめざめ (キング・クリムゾン/1970年)

2010-08-11 | ロック (プログレッシヴ)
デビュー作品「クリムゾン・キングの宮殿」は、ロック史上に残る記念すべき1枚であった。このアルバムはただ単に大ヒットしたのではなく、色々な枝葉がついたのも事実。噂が噂を呼ぶというのはこの時代から既に通例になっていたようで、代表的な例が「ビートルズのアビーロードを首位から下ろした」というもの。実際にイギリスでは大ヒットしたが、チャート的には第5位が最上位である(実際にアビーロードを首位から下ろした . . . 本文を読む

創世記 (ジェネシス/1969年)

2010-08-10 | ロック (プログレッシヴ)
プログレッシブ四天王か、五大プログレッシブバンドかという理論があるが、要するにこれは、フロイド、クリムゾン、EL&P、イエスの四大バンドに、加えてジェネシスを入れるか否かの問題である。私に取ってはそんなことはどうでも良いことであるが、そもそものプログレの要素がフロイドに似ているかどうかということになると、こと、ジェネシスに取ってみれば特に似ている要素はないものの、楽器的な部分で言えば、メロトロ . . . 本文を読む

エマーソン・レイク・アンド・パーマー (エマーソン・レイク・アンド・パーマー/1970年)

2010-08-09 | ロック (プログレッシヴ)
プログレッシブロックの定義として、当然ながら音楽構成という部分で言うと、最もこの定義にあっているバンドはこのエマーソン、レイク&パーマーに他ならない。ここで言うプログレの音楽構成というのは、特に演奏スタイルと使用する楽器のことを言う。プログレスが先進的なという意味を含んでいる中で、使用楽器の重要性は高いし、同時にその楽器を使用することによって奏でられる音楽の先進性ということを鑑みれば、このEL . . . 本文を読む

夜明けの口笛吹き (ピンク・フロイド/1967年)

2010-08-08 | ロック (プログレッシヴ)
プログレの第一人者、ピンク・フロイドのファーストアルバムは、日本での邦題が「サイケデリックの新鋭」と命名されたように、サイケなイギリスのロックバンドであった。 一般的に「ブログレの歴史はフロイドの歴史」とか、「プログレ好きではなく、フロイド好き」などと言われるように、ピンク・フロイドはまさにプログレッシブロックの歴史そのものである。そしてこのアルバムで分かるように、プログレというのは、サイケ . . . 本文を読む

イエス・ファースト・アルバム (イエス/1969年)

2010-08-06 | ロック (プログレッシヴ)
プログレッシブ・ロックという言葉が最初に使われたのは、なんといってもピンク・フロイドである。「原子心母」のLPレコードの帯に「ピンク・フロイドの道はプログレッシブ・ロックの道なり」というコピーが書かれており、これは、当時、フロイドのアルバムの発売元である、東芝音楽工業の石坂ディレクターという人が命名したと聞いている。今考えると、素晴らしい仕事である。つまりはそもそもがフロイドの形容詞であるのだ . . . 本文を読む

イン・スルー・ジ・アウトドア (レッド・ツェッペリン/1979年)

2010-08-03 | ロック (イギリス)
事実上、ツェッペリンの最後のアルバムである。しかし、既にこのアルバム録音時の光景自体がゼップの終末観を物語っていたようだ。「聖なる館」のレビューで、ゼップの前期と後期と分けたと書いたが、正確に言うと(あくまでも、このアルバムが真のゼップアルバム最後として・・・)、このアルバムをひとつとして、3期に分けることもできる。 オリジナルのアナログ盤は、レコードジャケットが6種類作成され、何れも店頭に . . . 本文を読む