東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

巣立ち

2015年03月20日 | 日記

 私の最後の卒業生たちが巣立っていった。不登校を乗り越えて、学校を楽しむことができるようになった子どもたちだ。
 表現することが苦手な彼らが、38メートルの大絵巻「私たちの憲法」を完成させた。そこには、「こんな世の中になったらいいな」という彼らの思いが描かれている。
 国語の時間につくった一句「暗い気分 ここさえ来れば 晴れてくる」「ほっとする みんな違って みんないい」からも、彼らの気持ちがヒシヒシと伝わってくる。
 子どもたちの成長は、教員の成長。多くのことを学ばせてくれた子どもたちに感謝の気持ちでいっぱいだ。 

 先日紹介した大阪市立大空小学校のスクールレターで、木村校長は次のように呼びかけている。

「学校」はさまざまな課題を抱えた子どもたちが学び合う場です。大空小の営みはすべてオープンです。だからこそ、多くの課題が浮き彫りになってきます。大人でも生きにくい今の社会です。子どもたちは、もっともっと生きにくい状況に置かれています。だからこそ、すべての子どもの学習権を保証するのが公立学校の役割です。できてないことや、 問題点を批判するのはたやすいことです。子どもには「文句」を「意見」に変えることの 大切さを指導しています。大空小のすべての子どもが、サポーターや地域のみなさま方の 子どもだったらと思っていただき、~みんながつくる みんなの学校 大空小~をご支援いただきますようお願いいたします。