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KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

賃貸の面白み

2012-04-16 15:01:06 | 建築
週末、以前勤めていた設計事務所の新作の見学会が催され、お招き頂きました。

オーナー住居が併設された賃貸マンションで、建物の中心部に共用の大階段があり、その回りに「コ」の字型に部屋がレイアウトされています。工事中の箇所も多く、すべてを見学することは出来なかったのですが、その中央の大階段の気持ちよさを体感することができました。
賃貸のワンルームだとなかなか面白い提案は難しいと思います。
しかしその限られた条件下であっても、ちょっとした工夫で空間に面白い味付けがされていたり。
大胆な共有部の提案から専有部の細部の面白みまで。
良い刺激をいただきました。

額に入った角砂糖

2012-04-10 20:53:43 | 建築
先月、引き渡しを終えたKAKUZATO。
この住宅のイメージを額に納めて新築祝いとしてクライアントにプレゼントしました。

建築的なイメージもさることながら、家族の個性も盛り込みつつ・・・
家づくりの長いお付き合いの中でこそわかる個性。
この個性を理解しなければ良い住宅にはならないと思います。

ただ建物を設計するだけではないんですよね。
そのご家庭のライフスタイルもデザインするような・・・
そして家族と建築がお互いを高めあえるような・・・

そんな空間を今後も目指していきたいと思います。

「caverna」内覧会のお知らせ

2012-04-07 21:37:40 | 建築
この度、当方が設計監理をいたしました住宅「caverna」が竣工いたします。

「フェラーリの購入を考えているのですが、賃貸の駐車場に停めるのはちょっと・・・」
これが家を建てようと思ったきっかけであるクライアント。
土地探しから始まったプロジェクトで、初めてお会いしたのは実に4年前。
その後、2年以上かけて土地を探し、ようやく見つけた土地でした。

「caverna」とはイタリア語で「洞窟」の意味です。
その名の通り洞窟をイメージし、地下1階地上3階の縦への繋がりある空間をコンクリート打放仕上の壁が覆います。

現代の住宅事情にとらわれず、住まいの原型を目指した空間。
快適、住みやすさ、心地よさなど感じ方は人それぞれ。
この解を長い年月かけてクライアントと練り込んだ空間となっております。

この度、クライアントのご厚意により見学会をさせて頂く運びとなりましたのでお知らせ致します。

4/22(日) 13時から18時まで
4/23(月) 13時から17時まで
場所:東急東横線・都立大学駅徒歩6分

見学ご希望の方はメールにてお知らせください。
おって詳細な案内を返信いたします。

是非この機会に多くの方にご覧いただければと思います。

ナマモノの迫力

2012-04-02 16:12:46 | 建築
地下1階地上3階の4層からなる住宅「caverna」、いよいよ今月末の竣工を前に外部の足場の一部が外され、その外観が露にされました。
外壁の仕上は全面コンクリート化粧打放仕上。
何度も細かく計算され、打ち合わせを重ねてきた外観のパネル割り、目地割り、打設計画などなど。
特に今回は打ち継ぎ目地の無い一枚ものの斜め壁などがあり、施工難易度の高い建築なっています。

そしてコンクリートの場合、ナマモノとも呼べるもので、一度として同じ肌合いの仕上りにはなりません。
幾度となくイメージを繰り返した外観ですが、このナマモノの持つ迫力は格別ですね。

皆で気合いを入れて打ったコンクリート。
その心意気も宿ったかのような美しく雄々しいコンクリートの仕上となっております。

4/22、23あたりで見学会を開催する予定。
詳細はまた追ってこのブログでお知らせ致します。

工事も残り一ヶ月を切りました。
最後まで気持ちを込めて、創り上げていきたいと思います。