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KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

華門ライブ@国立

2007-09-04 10:57:18 | 趣味
華門楽家のクライアントから今年も夏の終わりの恒例行事となったライブにお招きいただきました。
あいかわらずの盛況ぶりで立ち見続出です。

演奏も「今年は練習がまったくできなくてー」と言われてましたが練習不足をみじんも感じさせない素晴らしい演奏でした。
興奮しながらの帰路、やっぱり自分も楽器をやろうと決意(毎年、ライブの後に思うのですが)。

早速日曜日に楽器屋に行き、いろいろと見て回ったのですが、ちょっと気になったのがウクレレ。
小さいヴォリュームながらも存在感があり、奏でる音も優しい音で好みです。

ジェイク・シマブクロ氏がウクレレで素晴らしい演奏をしているそうなので、ちょっと参考にしてみたいと思う今日この頃です。

SALK INSTITUTE FOR BIOLOGICAL STUDIES

2007-09-01 16:43:10 | 
サンディエゴから車で15分ほどのラ・ホーヤという街にソーク生物学研究所はあります。
ルイス・カーンの代表作の1つと呼べる建築です。

太平洋に面した高級リゾート地の中に広大な敷地面積を有し、中庭を中心にシンメトリーに完璧な美学をもって配置された研究棟。この中庭は「世界一の中庭」と称される空間です。

敷地を訪れた時は、太平洋に陽が傾き、空がオレンジに染まりつつある時間。すでに閉館時間はすぎていたものの、なんとか研究員にお願いし、中に入ることができました。

研究棟内の廊下を進み、その中庭がちかづくにつれ、鼓動が高まります。突然コンクリートの壁から開放され、光に包まれた空間、それが中庭でした。夕陽のあたたかな光が広がり、重厚に緊張感をもって整然と並ぶ研究棟。
それらが時の流れ、人の感情の動きをコントロールしているようです。
あまりの感動に涙が込み上げ、しばらくその場で呆然としてしまいました。

張りつめた空間の美学、その中庭に立つと自分の五感が研ぎ澄まされて行くように思われます。そしてその感情のすべてを吐露できるようなおおらかな空間。

自分の目指すべき空間の解、その一つがそこには存在しました。