イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

息子とFFを語る

2009年08月05日 | 釣り師の独り言
土曜日に次男(24歳)と初めて二人だけで釣り行った帰り道、
イブニングライズで何とか3尾を釣り上げたものの、大きな魚の
ライズを釣れなかったことが相当悔しかったらしく、しきりに
「どうすればあの魚を出せるか?」とたずねられた。
しばらく考えた。

フライが合わないなら、他の魚も出なかっただろうから、フライ
自体には問題はなかっただろう。ということは、やはりフライの
落としどころだったのだろう。
僕の実践から、ライズする魚のフィーダー・レーンの60cm程度
上流あたりにフライを落とすのがベターだと感じている。
息子はライズがあると、どうしてもライズポイントの20~30cm
あたりに落とす癖があるようだ。・・・・
てなぐあいに車中で息子と話しながら、まるで釣友・万渓巌氏と
釣りの帰り道に話すような話をしている事に気付き、嬉しさが増し
てきた。

次男は、母屋の隣にある離れの2階で暮らしているので、夕食や
風呂の前後に顔を合わせる程度の日常だが、最近は風呂の前に
僕の晩酌に付き合いながら釣りの話をするようになった。
昨夜は、酒を飲みながらフライ・タイイング教室でもやろうか
と考えていたが・・・・
仕事を終えて帰宅すると次男の彼女が来ているらしく、残念ながら
一人で飲みながらフライを巻いた。

このところ3日連続で彼女が泊りに着ているようだが・・・・
そろそろ・・・・なのかもしれない。
そうなると一緒に釣りに行けるのも、少なくなるだろうなぁ~。
そう考えると、嬉しいやら淋しいやら・・・複雑だ。

「大人映画部」はなかなか素敵だ。

2009年08月04日 | 釣り師の独り言
頼もしい野遊び仲間達が、今年「大人映画部」なるものを酔った
勢いで結成し、あろうことか本気で映画を完成させようとしている。
首謀者は、北東北エリアマガジン「rakra」の副編集長で、
休刊中の季刊誌「ふうらい」編集長の高橋政彦氏。
「黄色いライスカレー」と言うタイトルのこの映画、カレーライス
ではなくライスカレーというあたりが味噌で、なんでも昭和の時代
背景を舞台にした映画らしい。

原作&脚本は、金ヶ崎在住の作家・平谷美樹氏で、監督は高橋氏。
そして主役を演じる叔父サン役は、県内でも著名なカメラマン・
松本伸氏。

2日の日曜日に、エキストラ多数参加のクライマックス・シーンを
撮影するので、参加しませんか・・・・というお誘いを受けていたが、
前日までどうしようか迷っていた。
前日の釣りで、川はどこも増水模様なので、それならば・・・と
前夜に決意して、朝9時過ぎに江刺を出た。午前中にはロケ地である
川井村の「昭和の学校」に着く予定だった・・・。がしかし・・・・

道中通過する遠野や川井村の川が気になり、あちこち道草をしな
がら行ったものだから、川井村箱石の「昭和の学校」に到着した
のは、お昼を回った頃で、クライマックスの撮影も終了し、今
まさに記念写真を撮影するという、実に間も悪いところにお邪魔
してしまった。
お役目として、記念写真のカメラマンだけをおおせつかり、
昼食用に用意されたライスカレーをちゃっかりと頂いてきた。

忙しく立ち振る舞う彼らとは、ちゃんと話も出来なかったが、
来週収録のラジオ番組にはゲストとして出演頂き、じっくりと
詳しい話を聞いてみたい。
また、映画の完成も楽しみだ。
面白い事に真剣になれる彼らが、とっても眩しかった。

初めて息子と二人でFF

2009年08月02日 | 釣り師の独り言
土曜日は、朝からお盆に備えて家族で墓掃除に行った。
我が家の墓地は、普通の方々のようにお寺の隣ではなく、その昔
から山の中にあり、掃除といっても草刈やら枝打ちやらの作業が
中心で、ちょっとした肉体労働だ。
ジジ&ババと次男と4人で軽く2時間の作業。
息子と二人、汗だくで草刈機で刈りまくった。

その後、昼食の後に次男に軽く「釣りに行くか?」と聞くと、
「ウン、行く!」と即答。
てなわけで、午後1時半出発で初めて息子と二人で釣りに行く事に
なった。記念すべき日なので、迷わず気仙川に向かった。
いろんな意味で息子にも気仙川を知って欲しかったし、なにより
この地に生れ育った釣り師なら修行の川は気仙川だろう。

しかし、連日の雨の影響で支流も本流も増水で、かなり難しい状況
だった。とても釣りにならないか・・・と思ったが、上流をのぞいたら
普段は水のない浅瀬が良い塩梅にトロ場になっていた。
そこで、息子に竿を持たせて、岩魚を狙った。
キャストをさせてみると、以前一緒に川を歩いた時より数段上手く
なっていた。ちょっと驚いた。
しかし、キャストは上手くなっても釣り上げた経験が少ないせいで、
最初のヒットをあわせ切れでばらしてしまった。

そりゃ切れるさ。だって・・・・思いっきり竿をあおるもんだから、
バチっと凄い音を立ててティペットが切れた。
「ラインを張る程度で魚は釣れる」と何度も言い聞かせ、ようやく
理解したようで、次の何投目かで岩魚が出た。
慌てながらもなんとか手網に魚を収めてみると20cmオーバー。
まぁまぁのサイズだ。

しかし、その後が続かない。
時計を見ると午後4時。そこで、思い切って川を替えてイブニングを
二人で釣ろうと考えた。
遠野のライズポイントに着いたのが午後5時。
まだライズははじまっていなかったが、息子は集中して丁寧にフライ
を流し、ブラインドでそこそこサイズの岩魚を上げた。

午後6時を過ぎたあたりからポツポツとライズがはじまり、僕は中型
の山女魚を3尾上げ、後は息子に任せた。
ライズはあるもののどうにもフライに出ない様子なので、僕が巻いた
フライに交換させてキャストすると・・・一発で魚が飛び出した。
がしかし・・・・あまりにも突然だったのか、合わせが遅ればらした。
そんなことを繰り返しながらも、なんとか3尾の岩魚を釣り、
もうフライが見えないほど暗くなったあたりで竿を納めた。

帰りの車中で、「あんな時はどうすればいい?」とか
「あのライズには、どの辺にフライを落とせばいい?」など、
二人の会話がだんだんと本格的なフライフィッシングの話になって
きた。なんだか、とても幸せな気分になった。

今月は二人の休みが合わないようなので、次回の釣りは九月になっ
てからになりそうだが、それはそれで楽しみだ。