イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

一日家で過ごした土曜日

2008年06月22日 | 釣り師の独り言
土曜日は、朝から庭木の剪定作業で汗を流した。
松の木はこの季節になると新芽が伸びるので、その松をいじり始め
ると今度はウメモドキの枝が邪魔に見える・・、そなると次は枝打ち。
するとモミジがうるさく見えるので・・・・と一箇所手をつけると周り
が気になって、ドンドンと手を付けたくなる・・・。
てなわけで午後3時頃まで庭木をいじっていた。

その後は、日陰に椅子とテーブルを出し庭木に集まる鳥を眺め、
更によくよく目を凝らすと庭の花という花にミツバチが集まって
いる。普段はあまり気にも掛けなかったが、本当に沢山のハチが
庭の花に集まっている。
このハチはほとんど人には害がなく、ただただ花の蜜を集めてい
るようだ。どこかに蜂の巣を作らせて蜂蜜を集めようか・・・
などと考えてみたが、たぶん無理だろうな。

庭の花や木を眺めながら、日が暮れるまで釣り道具の整理をした
り仕掛けを補修したり、本を読んだりと、一日中庭で過ごした。
こんな事は、この家に生まれ育ってから一度もなかった。
ここ20年は、仕事や釣りで一日家にいることはほとんど無かった。

6月の土曜日に釣りにも行かずに家にいた事には、ちょっとした訳が
ある。実は、中学時代からの友人の妹が19日に亡くなった。
前夜、その通夜に行った。お寺の長男でありながら、今は札幌で高
校教師をしている友人が一人、妹の棺の前で僕を迎えてくれた。
「俺が家を空けているせいで、妹には苦労を掛けた・・・」と酷く悔い
ていた。
病気で倒れた母上の看病をするため妹は勤めを辞めて家に帰った。
友人は友人で、長男長女が二人とも障害を持って生まれており、
実家に帰りたくても子供の面倒を見てくれる専門施設が岩手にない
ために札幌を離れられずにいる。
帰るに帰れない友人の事情もよく分かる。
しかし頼りの妹は、独身のまま48歳の若さで亡くなった。

僕は、とてもやるせない想いで家路に着いた。
そんな気持ちで土曜日に釣りに出掛けることは出来なかった。
もしかすると・・・僕の進む道がちょっと違っていたら僕の妻になって
いたかもしれない・・・そんな友人の妹の冥福を心から祈る。
合掌

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