イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

いやはやポイント5月20日

2006年05月21日 | 釣り師の独り言
このブログでたびたび話題に上る「いやはやp」は、
知る人ぞ知る気仙川上流部のライズPである。
たまに餌釣りやルアーの釣り師が入っている事もあるが、
基本的にはフライフィッシングのポイントだ。
スローな流れのプールなのだが、手前と中央と奥で流速が微妙に違うため
ナチュラルに流すことがかなり難しい。
ライズがあっても結構魚がスレているため、なかなか素直に出てくれない。
水深も浅いので、フライを追う魚影をはっきりと視認できる。
もちろん、フライを直前で見切って反転する姿もはっきりと見える。

20日(土)絶対にいやはやPで釣りをしようと決意し、奥州市の家を出たのが午前7時30分。国道397号線の種山高原を越えて支流の大股川沿いに上有住を目指した。
前日から朝まで降り続いた雨の影響で、本流筋は濁っていた。
有住中学校付近で川の様子を見ると、笹濁り。一瞬不安になった。
その上流、土倉堰堤の入渓点に宮城ナンバーのワゴン、その上流に岩手ナンバーの軽自動車・・・、やはりこの時期の気仙川は人気だ。
恐る恐るいやはやPに近づくと・・・・誰も入っていない。
先行者の不安はどこへやら・・・、にわかに穏やかな気分になる。
きっと僕は笑っていたのだろう。
すれ違う車のドライバーが怪訝そうな顔で僕を見た。

午前8時30分、入渓。
水量は、普段よりやや多い程度でまったく問題はない。
30分ほど岸の芦原に身を沈めてライズを待った。
くゆらす煙草の煙が緩やかに川面を流れていく。
鳥の声とせせらぎだけが岸辺を埋めていた。
時々通る車のエンジン音さえも聴き取れないほどの自然の物音。
その中で魚が水面に跳ねる音だけは、クッキリと聴こえる。
しかしそのライズは散発的なものだ。
いやはやpの最盛期まではまだ時間がかかるのだろう。
その一つのライズを釣るためにあれこれ工夫して、ようやく一尾のイワナを釣った。体長22cm程度の中型イワナ。
今シーズン初のいやはやPのイワナは、黄色い腹をした天然イワナだった。
その後は、流れ込みや岸際で中型ヤマメが釣れ、スローな流れでイワナが釣れた。

一尾釣るたびに空を見上げた。青い空を積雲が走っていた。
これから梅雨が始まる頃までが、いやはやPの春だ。
次にここに来る時は、友人と一緒だと良いんだが・・・
ここは一人で釣るにはもったいない。
友達と一緒に笑いながら釣りたいものだ。

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