創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

良書の奨め

2017-10-28 04:01:08 | Weblog

 おはようございます。

 今日は『おわりに』の続きです。『おわりに』は3項目に分かれ、かなりの文章が書かれていました。書き過ぎです。くどい『おわりに』のようであり、本書にすでに説明されていることの繰り返し。不要のまとめのように感じましたが、一番目の項目の、私が考えていた学習に対する基本的な考え方を紹介します。まずその第一段落だけです。この本を書いてから、もう15年以上経ちました。でも考えはあまり変わっていません。

『1)学習に対する基本的な考え方

 一時代前の良書を学校の図書館や国会図書館で読むように若い人に勧めていますが、実際に足を運べる人が少ないのは残念です。最近は出版社も商売優先のためか、原理や原則を容易に勉強できる本が減ったと思います。高度成長時代は、出版社に余裕があったためか、たまには編集者が好む商売抜きの本を発行できました。今は不確実性の時代です。変化への対応力が勝負です。手法の根底に潜む原理と原則を知ることが対応力の前提条件です。黎明期は「百家争鳴」の時代であり、本質を理解している天才がたくさん現れるのが常です。』

 自分の文章だから当たり前ですが、その通りと思いました。江戸時代や明治時代や昭和初期は国も貧乏でした。庶民の救済に命を賭けていた天才が現れていたように私は感じています。皆さんも田中正造、野口英世などの話を読んだことがあるでしょう。今ならウィキで簡単に偉業を読むことができます。まだ読んでいない人は、アクセスすると良いかもしれません。

 今は経済人の時代です。天才と呼ばれる人はビルゲイツやスティーブジョブスのように、お金持になった人が多いように思えます。アメリカの大統領もそうです。ボルトやメッシのような並外れた運動能力を持っていて、並外れた年俸をもらう人は天才中の天才。ノーベル賞をもらった人も。このような成功者が学校の教科書の解説文に増えたように思えます。

 国全体が貧乏な時代、資産を投げうって庶民や村に生きた人が各所にいました。彼らの話を若い時に読むと発想が豊かになると思います。崇高な思想の話は勉強になるからです。伝記など無理、面白くないと思うなら、漱石と芥川の短編をいくつか読んでください。それなら新品でも1000円以下、中古本なら100円で買えるでしょう。国語も人生も学べ、創造性と商品企画の基礎学力をつけるのに役立つと私は考えています。

 今日はここまでにします。

コメント
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