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図表と図像の違い

2017-10-16 04:11:34 | Weblog

 おはようございます。

 第7章第3節は、営業説明用Q&A資料の要件、です。この節に2次元の図、『図17 重要な資料の作成時期』がありました。この図は私が好きな図像の表現に似ています。一瞬そう思いましたが、これは図像ではありません。図表と図像の違いをこの図表で説明したくなりました。

 図17の説明ですが、私はブログ掲載にイメージ掲載可能な契約をしていません。すみません。このブログは図で書けません。分かり難くいし、私も説明が大変ですがやってみます。我慢して読んでください。

 この図表の横軸は商品の開発の時間経過です。縦軸は商品の開発に参加している担当者の人数です。時間とともにほとんど斜め直線的に右肩上がりで増えていくイメージを絵に表わしました。その座標上に7つの資料の作成期間を表す、長さの違う横帯があります。横帯には資料名がそれぞれ書かれています。

 担当者の人数の増加を表す斜め直線の上に、商品開発の段階を表す名称が付けられています。商品開発が進むに連れ、担当者数が増えることを表現したかったようです。例えば、R&Dは商品説明書と商品企画書に対応する段階、思考実験は営業説明資料に対応する段階、実証実験は操作機能説明書と営業説明Q&Aに対応する段階、企画決定と商品開発は取り扱い説明書に対応する段階、生産と営業は成功ユーザー事例に対応する段階、です。

 この図のキャプションは、『Q&A資料は大切です。営業担当者や顧客がしそうな質問を、回答付きで、企画会議の前にまとめられれば、営業の立場を理解できます。良いQ&Aが作れなけらば、その商品に欠ける所があるはずです。』全く問題ない、妥当な説明だと思います。そして1枚の絵には期間と人数と段階の3つの関係が書かれています。良い図表でしょう。

 資料の名称が書かれた7つの横帯の長さが期間を表しています。資料を作る人は全資料同じ人でした。駒の大きさの違いは、それぞれの典型的なページ数でも良さそうですが何かしっくりしません。斜め上に単調増加する表現は当たり前、抽象的です。表にすれば十分と思えます。

 この本を書いた当時、図像を意識しておらず、図は章の目印程度に思っていました。『図2 商品戦略の定石』の絵はたまたま書けた絵でした。今書くとしてもベストの絵でしょう。即ち第2章の論旨を代表する図表、すなわち図像です。でも図17は良い図表のレベルです。

 今日はここまでにします。 

コメント (2)
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