おはようございます。
第6章の商品仕様の定義の節を下記に転記します。その節の下に書かれた1行の要約も続けて記します。
『1)理想のモデルは根気が必要:自分が描いた絵で自分の理想を正しく理解できる。
2)図像イメージが発想の要件:図に表現することが自分の発想能力を向上させる。
3)ユーザーモデルの作成法:新規商品に対する潜在ユーザーを想定しよう。
4)全員参画で仕様を決定:仕様を全員で決定しメンタルモデルを共有しよう。』
上記の箇条書きでこの章の紹介は十分かもしれません。市場性を調べている商品仕様の想定ユーザーの言葉から、その都度、具体的な商品の絵を改善しながら、仕様を創りだしてゆく過程の説明がこの章です。
商品を絵に表わしたポンチ絵をとにかくまず1枚最初に書きます。吹き出しもあると良いかもしれません。それからその商品をユーザーが使っている状況も絵にします。使っているシナリオを考えてポンチ絵を書きます。想定ユーザーにヒアリングするとき、この2枚の絵を見せながらいろいろ質問し、仕様の評価を頂きます。
本に下手な漫画のようなポンチ絵が書かれています。出来栄えにこだわる必要はありません。そのためにわざわざ下手な挿絵を本に書きました。説明の吹き出しも下手な字です。でも絵は立体的です。これが良いと思います。商品の絵も、それをはめ込んだ絵もです。
具体的な良い情報を聞き出すために、また自分が良い質問に気が付くためにも、絵は立体的なポンチ絵が良いと経験から思っています。臨場感があるのか、分かり易いからか、ユーザーも自分も話が弾み楽しくなり、アドバイスを貰えるのかもしれません。
もし、良さそうな絵ができ、自分が満足できる4項目ができ、説明もできていると思えたら一応完成です。しばらくそのままで構いません。企画会議用の資料にそのまま使うこともできます。しかし、本部長の承認を頂くためのプレゼンにはこれだけではまだ足りません。
調査結果の数字がいろいろ必要です。市場調査会社の調査レポートや電子協などの報告書の数字を使えばできます。これらの市場動向データの説明のプレゼンを数枚作れば、企画会議を通せるでしょう。アンケート調査データも役立ちます。しかし、まだダメ押しには不十分かもしれません。
今日はここまでにします。