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富岡八幡宮と白羽の矢

2020-01-26 23:27:06 | その他
 富岡八幡宮に関連して、「伊能忠敬像」、「三角点」、「水準点」、「几号水準点」
について書いてきました。
朝日新聞1月4日(土)別刷版「be」に富岡八幡宮関連の記事が掲載されていました。

(街のB級言葉図鑑)飯間浩明 2020年1月4日
白羽の矢
■縁起が悪い、わけじゃない
 東京都江東区に古くからある富岡八幡宮の正月風景です。縁起物の「白羽の矢」を授与
する一角があります。そこには〈江戸時代より吉事あたり矢/凶事祓(はら)い矢と謳
(うた)われている〉〈当宮は御神矢(ごしんや)の発祥の神社です〉と書いてあります。
 不思議に思う人もいるはずです。大勢の中から選ばれることを「白羽の矢が立つ」と言
いますが、これは悪い意味だったと書いてある本があるからです。『三省堂国語辞典』
にも〈本来は、犠牲となる者にいう〉とあります。神がいけにえに選んだ少女の家に白羽
の矢が立ったという伝説によります。「白羽の矢」って縁起が悪いのでは?
 それが、必ずしもそうではないんですね。たしかに、「白羽の矢=いけにえとなる者の
印」という伝説は各地にあります。一方で、江戸時代の「鬼一法眼(きいちほうげん)虎
の巻」には、「白羽の矢」が、神にお仕えする役に選ばれる印として出てきます。これは
縁起がいい場合の例です。
 富岡八幡宮のウェブサイトには、この地に白羽の矢が立っていたことを印に、社殿を建
てたことが記されています。「白羽の矢が立つ」はおめでたい使い方もあったのです。
(国語辞典編纂〈へんさん〉者)

富岡八幡宮HPから
富岡八幡宮伝承
 富岡八幡宮の社伝によれば、菅原道真の子孫である長盛法印が寝ているときに八幡大菩薩
が現れ、「武蔵国永代島に白羽の矢が立っている、その白羽の矢が立っている場所が、私が
鎮座すべき場所である。」というお告げを受けたとされる。実際に行って見ると白羽の矢が
立っており、1627(寛永4)年にそこに富岡八幡宮を建てて八幡大菩薩を祭ったという。
富岡八幡宮の授与品である「白羽の矢」は「開運吉事の当り矢」とされ、開運、縁起がよい
ことの象徴とされる。

 当八幡宮の白羽の矢は江戸時代から授与されており、「元祖白羽の矢」「吉事当たり矢」
「凶事祓い矢」と言われ尊ばれてきました。これは菅原道真公の末裔と言われる長盛法印が、
「武蔵の國に永代島といふあり わが宮居せんところには白羽の矢たちたらん」という御神
示に導かれ永代島を探し当て、一本の白羽の矢が納められている小さな祠を見つけ、そこに
社殿を創建したという言い伝えに基づくものです。

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