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小池光さん

2022-12-21 23:34:27 | 之波太:柴田

河北新報12月20日

第45回現代短歌大賞受賞が決った小池光(こいけ ひかる)さん。

75歳。宮城県柴田町出身。

自分の終活 歌集に投影

「サーベルに改造したる日本刀一振りありてわれいかにせむ」

歌集「サーベルと燕」で受賞が決った。

2010年に妻、2018年に母、2020年には弟が死去した。

「五十年前の父の死に顔よみがへるおとうとの死に顔にかぶさりゆきて」。

父とは小説家大池唯雄。

自分の本名は小池比加児(ひかる)。

弟は加保児(かおる)。

「源氏物語」の光源氏と薫の君からの命名だ。

「『昭和十四年直木賞』の懐中時計が仏壇のひきだしの奥にありたる」の歌も。

父の時計は2007年から2020年まで館長を務めた仙台文学館に寄贈した。

山本周五郎(左、和服姿)と大池唯雄

作家山本周五郎が日本経済新聞に小説「樅ノ木は残った」を執筆中たまたま取材のため柴田町船岡を

来訪された。当時船岡には直木賞作家大池唯雄が住んでいた。山本は大池を訪ね取材の助言と資料の

提供をうけたともいわれる。その際、山本から東京に出たら、と頻りに奨められたが健康に自信が

ないと言って田舎に留り、船岡で生涯を閉じた。写真は山本と共に柴田城址付近を散策。昭和29年撮影。

 

奥に船岡城址のみだれ坂が見える。

歩いているところは、柴田町図書館の北側の細い道。大池唯雄はこの近くに住んでいた。

右が大池唯雄、大池の前の子どもは小池比加児(かおる)さん。(近所に住んでいた方から聞いた話)

大池唯雄は、本名・小池忠雄さん。

柴田町教育委員会発行の小学生向けの教育読本、郷土の文化人では「大池唯雄(おおいけ ただお)

・本名「小池唯雄(こいけ ただお)」」となっている。

教員が編集者となっており、たまたま柴田町の小中学校に勤務の先生に依頼したと思われる。

柴田町の歴史もあまり詳しくないため、このような間違いを起こす。

監修に柴田町文化財保護委員会を加えたらと思ったところ。

小池忠雄さんは、1970年5月27日に死去。

柴田町の蓮華寺の小池家の墓地に埋葬されていた。

令和元年、小池家の墓地は埼玉県に改葬されている。

 

 

 


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