【東北大学大学院理学研究科 惑星プラズマ・大気研究センターHPより】
蔵王観測所の前身は、国際地球観測年(IGY)のために1957年、蔵王町七日原に開設された東北大学理学部附属遠刈田夜光観測所です。その後1973年には理学部に超高層物理学研究施設が新設され、夜光観測所は蔵王観測所としてこの施設に統合されました。以来今日まで夜光の観測が続けられており、アジア地区唯一の超高層大気の光学観測所として国際的に高い評価を得ています。また、1974年には新たに木星電波の観測が開始されました。その後1976年からは理学部の地球電磁気学講座(現在の宇宙地球電磁気学部門)との共同研究として観測活動が発展してきました。さらに1985年には銀河電波の観測が始まり、数々の新発見がなされています。
しかし、蔵王町の発展とともに観測所周囲の環境は微弱な光や電波の観測には適さなくなりました。そこで1993年3月、蔵王町と蔵王酪農センター、営林署の御協力により、これまでの場所から西北西に約3キロ離れた蔵王山麓、酪農センターの一角に新観測所が建設されました。この地は周囲2キロ以内に大きな建物がなく、森林と牧場に囲まれた観測には理想的な場所です。このすばらしい環境のもと、21世紀に向けてさらなる発展を目指しています。
1999年4月、超高層物理学研究施設と女川地磁気観測所の統合・改組に伴い、東北大学大学院理学研究科に惑星プラズマ・大気研究センターが誕生し、蔵王観測所もその名を惑星圏蔵王観測所と改めて、新たなスタートを切りました。
蔵王観測所での研究
■ 木星デカメートル電波の観測(宇宙地球電磁気学分野)
■ 夜間大気光の観測(惑星大気物理学分野)
■ 木星シンクロトロン放射の観測(惑星プラズマ・大気研究センター)
木星シンクロトロン放射観測アンテナ
木星の周りには地球と同じように放射線帯と呼ばれる高エネルギー粒子が存在する領域があります。木星シンクロトロン放射とは放射線帯内の高エネルギー電子から放射される微弱な電波で、検出するには有効開口面積の大きなアンテナが必要となります。蔵王観測所のアンテナ群は、観測に必要な検出感度0.1 Jy*を達成するために9基のクロス八木アンテナ(380 m2相当)から構成されています。これら9基のアンテナはY字型に配置されていますが、これは南方向にビームが最も細くなるような設計となっています。
道順
国道457号線を遠刈田温泉から白石に向かい、ハートランドのところを右折
ここを左折
ここを右折し、牧場(ロープで通行止めの場合もあり)を道なりに約2km進むと蔵王観測所に着く
福島県飯舘村にも木星観測所?がありましたが、放射能で閉鎖ですね~
今回は道筋案内の画像もありますね!
管理人は未だ飯館に行ったことはありませんが、
HPによると電波望遠鏡の他に惑星大気光望遠鏡があり、三鷹光器製60cm反射望遠鏡が設置されているみたい。
田村市滝根の星の村天文台に65cmが設置されていて東日本大震災で被害があったが、飯館の方は被害がなかったのかな?