星・宙・標石・之波太(しばた)

星、宇宙、標石、之波太(しばた:柴田)をこよなく愛するサイト。

クリスマスイブ

2020-12-25 22:43:15 | その他

朝日新聞12月19日オピニオン面

(ことばサプリ)

に、クリスマスイブは「24日の晩」は「25日当日」?がありました。

昨日にアップすべきでしたが・・・

クリスマスイブ

「24日の晩」は「25日当日」?

 12月24日はクリスマスイブ。イエス・キリストの降誕を記念する25日を祝うのに、

なぜ24日がメインのようになっているのでしょうか。

 英語の「クリスマス(Christmas)」の語源はChrist(キリスト)の

mass(ミサ=礼拝)。「イブ(eve)」はイブニング(evening)の略で晩、

夕べの意味です。eveningは昼の終わりから夜就寝するまで、午後5時ごろから

11時ごろまでの時間で日本の夕方より長めの時間です。

 「24日の晩」は、実は「25日の当日」ですと言ったら、驚かれますか。

 キリスト教が生まれた地域で使われていたユダヤ暦では、日没が一日の区切りとする

考え方があります。カトリック中央協議会(東京)に尋ねたところ、旧約聖書の創世記、

出エジプト記などに一日を夕暮れから起算する表現があり、紀元前5~6世紀ごろには

こうした習慣があったと考えられ、キリスト教もこの考え方を受け継いでいるそうです。

24日の日没後から25日の日没までが「クリスマス当日」ということになります。

 イスラム圏で今も使われているヒジュラ暦も日没で一日が終わり、夜からは次の一日です。

月の満ち欠けを元にした太陰暦をベースに月の形を見て暮らしの指針にした習慣から

自然な流れだったと思います。ラマダン(断食月)明けが夜になるのも日没で一日が終わり、

新月を視認して翌月に移る節目だからです。

 暦に詳しい中牧弘允・国立民族学博物館名誉教授は「日没で日が替わるイスラム圏で

『○日の夜』という約束をすると一日ずれてしまうことがあります。一日の始まりはどこか。

世界の多様性をわきまえていることはグローバル時代を生きる知恵となるでしょう」と話します。

自分の常識と違う世界があること、心しておきたいと思います。

(校閲センター・町田和洋)

★一日の始まりはどこか、非常に興味ある内容でした。