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船岡・俵石2

2020-05-25 23:53:28 | 之波太:柴田
 昨日、柴田町船岡のしばたの郷土館の中庭で俵石が見られることを書きました。
そしてしばた千桜橋の橋台付近から出土したことも書きました。
どのような性質の石なのか?
柴田町史 通史編1によると、
目次
第1編 柴田町の気候
第2編 柴田町の地質
 第1章 柴田町の地形
 第2章 柴田町の土地の成りたち
  第1節 化石の示す課題
  第2節 柴田町を形成する岩石
   1 割山層
   2 かこう岩類
   3 高館火山岩類(玄武岩・安山岩及び集塊岩)
   4 槻木層
  第3節 沖積層
  第4節 古地図からみた柴田町
第3編 柴田町の地名
第4編 柴田町の歴史




第2節 柴田町を形成する岩石
 1 割山層、2 かこう岩類、3 高館火山岩類(玄武岩・安山岩及び集塊岩)
高館火山岩類(玄武岩・安山岩)
 プレート・テクトニクスの考え方から玄武岩や安山岩の成因を説明すると、海底にもぐり込んだ
プレートは、圧力のためやがて温まって動きやすくなり、あるいは溶けた物質はそのまま立ち昇って、
安山岩や石英安山岩に富んだ溶岩をつくると考えられている。更に下へ運ばれると、高圧下では温度
が更に上昇し、榴輝岩のうちの一部は溶けて玄武岩質の溶岩となって地上にあふれ出てくる。
このように、玄武岩質溶岩も、安山岩質溶岩も、地下で貯えられたマグマが火道を通りあふれ出て
きたものである。
 安山岩や玄武岩は、写真5にみられるようにしばしば見事な柱状節理をつくる。天然記念物の
白石市小原の材木岩も石英安山岩の柱状節理である。柴田町の古い墓石に「俵石」を用いたもの
もみられるが、この俵石は節理によってできた岩石をほぼそのまま利用したものである。節理は
溶岩が冷却するとき体積が縮小するが、そのときにできたものである。図Ⅱ-10はそのことを
示すが、冷却するときに収縮の中心(核)ができ、そこを中心にお互いに垂直の方向へ引き合って
できたものである。現在みられる俵石についても、この考え方で収縮の中心を見つけることができる。
節理の形は四角形、五角形、六角形を示すものが多い。

白石市小原の材木岩

仙台市史「特別編 自然」に付地図として地質図がついていました。
縮尺は1:166,000

仙台市中心部が中央ですが、最南端に柴田町が入っていました。
赤矢印がしばた千桜橋の橋台付近です。
「Tb」の記号が見えます。

「Tb」は、(かんらん石)輝石安山岩溶岩、(輝石)かんらん石玄武岩溶岩及び火砕岩
となっています。