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東北大学理学部自然史標本館・外邦図

2015-09-18 23:56:42 | 標石

標本館の2Fに外邦図が展示していました。

1884年(明治17年)の帝国陸軍参謀本部測量局成立時に「測量局服務概則」で、「内国図」と
の対比で「外邦図」という用語が用いられたのが最初であると考えられている。
その後の日清戦争などで台湾が日本に割譲されたが、その時期の台湾の地図は「外地図」で
あって「外邦図」ではなかった。
1888年(明治21年)から太平洋戦争終戦時までは、陸上の地図は参謀本部陸地測量部によって
作成・管理されることになっていた。
この当時日本の領土の地図を内国図、日本の領土外の地図を外邦図と称していた。
同様に、海上の地図は海軍省水路部によって作成・管理されることになっており、21世紀現在
では陸上・海上の両地図とも、旧植民地地域の地図を含めた海外域全般を「外邦図」とすることが多い

太平洋戦争の終戦とその後の連合国軍の進駐を前にして、これらの地図が処分されることを
危惧した地理学者らが保全を試みた。
彼らは参謀本部に保管されていた地図を運び出し、複数の大学に分配して保管した。
これらの地図は現在でも学術資料として残されており、由来としてはこちらの流れに属する
ものが多数を占めている。

収蔵されている総枚数の数量から 東北大学(約7万枚)、京都大学(約1.6万枚)、
国立国会図書館(約1.5万枚)、お茶の水女子大学(約1.3万枚)のコレクションが著名である。
印刷物であるため、種類の数は収蔵枚数よりも少なく、東北大学の例で約12000種類である。
この他にも国内の約八十の大学に所蔵されている他、国土地理院にもコレクションがある。
また連合国軍による接収の結果、アメリカの議会図書館、複数の大学にも所蔵されている
(HPより)