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明治20年本邦初のコロナ観測

2015-09-09 23:21:48 | 
元東京天文台の斉藤国治教授は、「星の手帳」(河出書房新社)(1981年秋号)に
「明治20年(1887)本邦初のコロナ観測」を発表しました。
新潟県三条市から福島県白河市にかけて皆既日食帯が通過し、三条市で観測に成功しています。

国内の観測報告が文部省送られ、現在は国立天文台に保管されています。
一般人の観測報告の中に宮城県柴田郡入間野村(現柴田町槻木)で観測した報告がありました。
この観測報告については、管理人が気づき斉藤教授に連絡をとり、資料を送っていただきました。
その後、観測者3名の所属、住所等を調査し特定しました。
また、観測場所も特定しました。
この調査記録を柴田町史編纂室に報告し、その成果は柴田町史の1編を飾っています。

町史を見られるのは限られるので、多くの町民等に見る機会を提供するため、この観測記録を
映像化し、宮城県南の自作視聴覚教材発表会に応募し、奨励賞を受賞しています。

明治時代の記録が柴田町に残っていることを町史編纂室の方に教えて頂きました。
富沢村(現柴田町富沢)の日下徳太郎さん(当時・村役場の役人)が書いた明治18年頃から
明治40年代までの各種記録・資料等が残されています。
三角点の設置や陸地測量部の職員の宿泊の手配等の記録もあります。

この古文書について大崎市のAさんにコピーを送り、解読していただきました。
本日、この日下文書(もんじょ)を大崎市のAさんが見に来られました。
明治20年8月19日の記録を探しましたがありません、Aさんから日下徳太郎さんの日記では
ないかとのアドバイスがあり、日記を探したところ、ありました。

日記の一部、日食を見た記録
「同十九日
 日食九分九厘かけにて 星二つばかり
 見える (以下不明)」
どなたか、解読をお願いします。