富山マネジメント・アカデミー

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チョムスキーの「統辞構造論」

2017年07月22日 | Weblog

いよいよ入院の準備を始める。まず、ご近所の「ながた裕子眼科」で、両眼の白内障の手術を完了。死んだ母が、介護施設では、最晩年まで文庫本を読んでいた。70歳くらいで、神戸市立中央病院で白内障の手術をしていた。これは、親孝行をしたと思う。彼女の読書傾向は、変に社会正義を下地にするエッセイが好きだったようだ。彼女の血を引いているのか、消費性の高い読書、それは僕も好まない。

昔からうらやましくても、手が出なかった書物の世界がある。大学院でご指導いただいた山田信夫教授から、人間文化の基本は言語学に隠されていると修士論文審査で、語学を生涯学習するように勧められた。それでも、コトバには無神経な生活が75歳まで続いた。内省する。

いま10年ほど、読書は「論語」の関係に絞ってきた。どうやら、孔子の本丸の城門をこじあける段階にきた。どこにカギをみつけたのか?それは、チョムスキーの「統辞構造論」である。孔子の哲学は読み解けた。知行学説である。「統辞構造論」とは?

最後は、孔子のより孔子学派の「統辞構造」を読み解く課題が、大きな壁として目のまえに突然あらわれた。でも、時間を自己本位には使わない。昨日、県会議員の中川忠昭さんのご紹介とご案内で、広貫堂の塩井保彦社長にお眼にかかった。薬業企業のトップとして、完璧な「薬業という天職に仕える統辞構造」を駆使しておられた。記憶力も尋常のひとではない。今の物流のボリュームを体感しなさい、という教えだった。語句の文法を超えた「統辞構造」、それがビジネスの本源であると気が付いた。読書のまえに、現実を体感し、頭脳がコトバの作用を使い、ロジックを構成していく。その心態の論理化のプロセスは、英語を分析したチョムスキーだけのものではない。

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