富山マネジメント・アカデミー

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北朝鮮の変化を疑似的に評価する仮説も必要

2018年09月27日 | Weblog

中国の建国以来の悩みは、朝鮮戦争支援と台湾海峡渡海作戦という大義名分である。これが完全に成功しなかったために、中国は革命軍事優先の準戦時の産軍システムを完全に変更できなかった。中国は21世紀になっても、韓国・沖縄の米軍基地が存在するため、中国共産党の私兵である人民解放軍の「公軍」偽装を継続する必要が残され、他方で、「一帯一路」を踏まえ、アフリカへの道筋まで論理拡張した。大日本帝国が失敗したように、戦線を拡大しすぎた。そのなかで、朝鮮戦争の完全終結は、中国には基本的な利益を生み出すことになるだろう。また、北朝鮮も主体思想を棚に上げ、社会主義的な市場管理のシステムを中国と同期させようとしている。アメリカも肥大化した海外の軍事拠点は、大気圏外からの軍事防衛への転換に手間取り、構造改革に迫られている。地上戦による対応の負担を軽減するために、北朝鮮と日本との和解を促すことになる。韓国では、統一を第一とする政権が国民を統合できるのは、徴兵制度の廃止への期待である。こうした世界史的な変動の基礎にあるのは、20世紀という戦争の世紀の狂気から抜け出し、民衆の厚生、民生を重んじる民意の変化である。北朝鮮の変化に騙されたフリをして、平壌劇場の芝居の切符を買う余裕があってよい。事態は、安倍政権、笹川財団さんのパイプから良い感触を得ていると解釈したほうがよい。このブログの予想は的中してきた。

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