富山マネジメント・アカデミー

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マグネシュームが拓くの三共立山㈱の新時代

2018年05月27日 | Weblog

 三共立山㈱は、マテリアル事業において、マグネシュームMgという軽量金属の実用化、市場化に大きな道を拓いた。Mgは、粉末にすると可燃性の高い熱源となる。しかし、すでにMgの合金により、燃焼する温度を1300度以下にする耐熱性のMgのプレート技術が確立されている。それで、アルミの加工技術を生かして、カム構造のプレートの実用化、市場化に成功している。電気を動力とする輸送機器の軽量化に寄与している。鉄道車両の客室の軽量化の需要がそれである。これは、EVにも活用できる。だが、難点は、鉄製品との価格競争において完全に勝利できない。理由は、Mgの鉱石からの原料生産の90%以上が中国に依存するからである。と同時に、EVの市場として最大のマーケットは中国である。ここに、炭素繊維系の軽量材も競合してくる。鉄道の車両の軽量化では、ヨーロッパが、現在は主戦場である。その主力が日立車両である。富山の場合、住友系との関係は過去には深いつながりがあったが、ボリューム・ゾーンでは旧財閥系よりも、トヨタ自動車への供給のすそ野に属している。しかし、ガソリン車が限界に来ているので、輸送機器はEVに移る。その場合、水素系は魅力はあるが、すでにある電力線が家庭にまで配線されているので、脱着の容易な電気バッテリーによる電気自動車が市場を制すると考えられる。車体の軽量化には、三共立山㈱は、すでに寄与する技術がある。

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