富山マネジメント・アカデミー

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特別就活:学んで損はないエクセルを使う多変量解析

2016年01月24日 | Weblog

TMA講師代表から:入社試験において、面接のない企業はどこにもない。本人確認の儀式だからだ。そうすると、面接で良い印象を与えるテクニックだけを覚える学生がいる。さすがに、優れた経営者は、面接での印象にはだまされない。

経営者が魅かれるのは、まず、自分の経営理念というか、大事な社風にマッチングするかどうか?ここを見ている。だから、企業のHPで、その企業の理念を暗誦するくらい調べ込んでおればよい。けれども、御社の経営理念や社風に魅力を感じますという礼賛だけでは、これはという人物とは見てくれない。何らかのプラス・アルファを上乗せしなくてはならない。自分が御社にはいり寄与できる可能性を語らなくてはならない。

現状の経営水準をただ守るだけに、新規の採用面接は行われない。どこかで、御社の伸び筋に寄与できる道筋を見つけ、そこに自分が貢献できる能力として、どんな準備をするか、それを自己設計しなくてはならない。足手まといにならないから、ただ雇ってください、というのでは、大学卒業生の就活ではない。

YKKならば、有名な善の循環という企業の経営理念がそこにある。これを覚えるだけでなく、「善」という言葉の意味を自分の出来ることで言い換えてみないと、社員志願者としての経営哲学にはならない。ポイントは、「循環」の意味である。自己の社内貢献だけでなく、顧客企業への貢献の道筋として、自分がどのような学習の準備をしてきたかが問われる。しかも、3か月後に即戦力として使えるかどうか、その戦力が試される。

大学の統計学の教科書を受験勉強式に覚えても、就活には活かせない。それらは、全てエクセルで演算が可能な技術として自習しておかなくてはならない。だから、携帯やスマートホンだけでなく、自分用のノート・パソコンを学生時代から使いまわしてほしい。とはいえ、今の経営陣は、学生のエクセルの普通の使用方には習熟しているから、それでは売りにならない。外国語、特に英語バージョンで使えるとか、アドインして多変量解析に慣れておかなくてはならない。重回帰分析なんぞ、今や当たり前のエクセルの統計処理技術である。

就活屋の講師に、礼儀作法を学び、コミュニケーション能力だけ重視していても、寡黙な時間に何ができるのか、ホーム・ワークの力で外国語阪のパソコンを利用でき、どんな専門でもエクセル名人でないと、入社1年目で1軍には採用されない。末端の社員にいびられて、3年ももたない。ブラック企業でなくとも、1軍の仕事の循環の輪にはついていけない。

 


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