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レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

増えてるの?減ってるの? アイスランドの殺人

2023-07-01 06:57:42 | 日記
こんにちは/こんばんは。

七月となりました。四月中旬から続けてきたケトジェニック・ダイエットは昨日でめでたく終了。またやりますが、とりあえず今回は終了。始めた時が70〜71キロだったのが、終了時には66,9キロまで下がりました。おおよそ3〜4キロ減?

体内の糖質が減ると、自然に水分が排出されるので、それだけで1〜2キロは減るのだそうです。逆に、ケトをやめて普通に食べ始めると、食べ過ぎでなくてもその分はまたすぐに戻るそうで。それを見て「リバウンドだ!」とパニックにならないように、と専門家の方々がおっしゃっています。了解です。




レイキャビク ダウンタウン際の海辺のオブジェ
Myndin er eftir Yanshu_lee@unsplash_com


さて、ここのところワタシ中心の私的な関心事ばかりを書くような傾向にありましたので、今回は少し社会事象についてです。

今回のトピックは殺人... ギョッ!

アイスランドというと「平和な国」のイメージが強いようです。確かに、私がこちらに移ってきた前世紀の末あたりは、凶悪犯罪の少ない平和な社会、という感じがしましたし、多分、本当にそうだったのでしょう。

ですが、国が発展し、普通の欧州大陸の国々に国として近づいてくるにつれ、やはり社会の良くない部分も近づいてきてしまうもののようです。麻薬、組織犯罪、人身売買、そして殺人。すべてこの国にもあります。

これらの犯罪関連分野の事柄について、すべてが明らかにされているわけではありません。正直、一般人は知らされていない事項が多くあります。そんな中で「殺人事件」というのは、やはり隠しようがないというか、皆の知るところになってしまいます。

で、ニュースを見る側としましては「やたら、殺人が多いなあ... 」というのが特に去年から今年にかけて、今に至るまでの感想なのです。これは、私だけの感想ではなく、周囲からも聞こえてくる声。

あー、ただですねぇ、ここで「殺人事件」と大雑把なまとめ方をしているものは、実際には殺意のある本当の殺人、殺意はなかったのに結果として殺してしまったという「致死事件」や、どちらなのかまだ決着していない事件も含めています。これらまとめて「殺人事件」としておきます。




本文には無関係 癒し系ピック
Myndin er eftir Dmitri_zotov@unsplash_com


この一年間の事件だけを振り返ってみると、まず昨年の六月に、レイキャビク市内の住宅街でアイスランド人の青年が、他の男性を自宅で殴り殺すという事件がありました。このふたりは、一軒の家が二世帯用に設計されているタイプの住宅に、それぞれの自宅を持っていました。そういう住宅はこちらでは普通にあります。また、この青年は普段より精神的なトラブルがあったとのこと。

アイスランド住宅様式の色々


次いで昨年の八月。ブランドウスという北部の町で、これも精神障害を持つ男性が、知人の夫妻の自宅へ夜明けに侵入し、寝ていた夫妻に向け猟銃(ライフルだったか?)を発砲して夫人を殺害。ご主人はからくも一命を取り留めました。

十月。西部の町、オーラフスビークで、男性が自分の妻がパーティーに参加していたある住宅を訪れ、そこで妻を刺し殺しました。捜査が進む中で、その半年前の三月には、妻の方が夫を刺し殺そうとしていたとの疑惑が出てきたそうで。ビックリですね。

今年になり、四月。まだ二十代のポーランド人男性が、レイキャビクの隣り町ハフナフョルズルにあるスーパーの駐車場で刺し殺されました。事件は夜半に起こり、複数の男性たちでトラブルになっていたとのこと。容疑者は拘束されていますが、確か十代の若者たちだったはず。まだ捜査中です。

五月。セルフォスというレイキャビクから車で一時間ほどの町で、三十代のコロンビア人女性が自宅で刺し殺されました。事件の容疑者のひとりがまだ拘置されているようで、事件の真相はいまだ不明。

そして、六月。独立記念日のウィークエンド。四月の事件と同じハフナフョルズルで、これも四月の事件と同じくポーランド人男性が刺殺されました。捜査はまだ進行中で、警察は四月のスーパー前での事件との関連を疑っています。

そして最近の事件。一週間前の週末、レイキャビクのダウンタウンで、リトアニア人の若い男性が襲われ、病院に搬送されましたが亡くなりました。繁華街のクラブ内でトラブルがあったようです。詳細は不明。




お口直し用ピック
ソイザークロークルという町へのゲストのセイウチ 帰る気配なし
Myndin er eftir Lara Halla Sigurdardottir via Visir.is


まあまあ、結構続いてますよね。お気づきになられたと思いますが、いくつかの特徴があります。まずは精神障害のある人が事件に関わっていること。これはとてもデリケートな問題で、障害のある人たちにきちんとした治療を施すゆとりのない医療体制にも批判の声が及んでいます。

それから、外国人が犠牲になることが多いこと。もしかしたら加害者の側にも外国人が多いかもしれません。この辺もデリケートな部分があり、すべてあけすけに情報が公開されるものでもありません。

もうひとつの特徴というか傾向があります。殺人事件よりも、ひとまわり範囲が広くなりますが、若年層を中心にした集団暴力事件が増加しているのです。いわゆるギャング的なグループ間の抗争です。

そして、これらの若者たちがナイフやそれに準じるような「武器」を携帯していて、それらを使用する率が高くなっているのだそうです。困ったものです。

警察の話しでは、長い目で見ると、年間だいたい1,7〜1,8件の殺人事件が起きているのだそうです。それから比べれば、この一年間は着実に数は増していますよね。一般大衆が感じている通り。

ところがです。「いいえ、実際は殺人事件は増えるどころか、むしろ減少しているんです」という驚くような声が聞こえてきました。

声の主はマルガリェット・ヴァルディマルスドティールさんというアイスランド大学の犯罪学の先生でPhD。時々、犯罪事件の関連でテレビやネットのニュースに登場します。その時は、私は一生懸命見ます。なぜならマルグリェットさん、相当に美しい方だからです。

なんていうことを書くと、すぐにセクハラの告発を受けるので気をつけないと。いや、Dr.マルグリェットの意見も聞く価値があるのですよ、ちゃんと。ただ意見は聞いてみてからでないと判断できませんが、美形かどうかは見た瞬間に大脳が判断してしまうもので...




Dr. Margret Valdimarsdotir
Myndin er ur Visir.is/VILHELM


さてDr.マルグリェット曰く:「1999年から2011年の13年間では28件の殺人がありました。2012年から2023年までの11年半では25件の殺人事件が生じています。

さらに単年度でいうと、2000年には5件の殺人事件があり、その前後の3年間を見ると、10件の事件で10人が亡くなっています。

これらは今から20年以上前の数字です。現在では、毎年百万人以上の観光客が訪れ、また人口も20年前に比べて飛躍的に増加していることを鑑みると、殺人事件の発生率は、増加しているよりはむしろ軽減していると言えるのです」

なるほど。人が増えれば事件もふえる、ってか。まあ、それもものの考え方ではあるのでしょうが、絶対数が増えているということも事実ではありますので。そして、それが起きている「空間」は大きくなっていません。

暴力的な事件が増えると、対抗して警察も武装を強化したいと考えます。一週間前まで法務大臣だったヨウン・グンナルソン氏は、議会に諮ることなく警察官のティーザー携帯を決めてしまいました。これは秋からの国会での議論のタネとなるでしょう。

私としてはですねぇ、「暴力は力で押さえろ」というのは、まったく反対ではありませんが、それは対処療法ですからね。根源にあるものをきちんと把握しないと。なぜ外国人が多く事件に関係するのか?なぜ若年層が集団暴力にはまっていくのか?精神に障害を持つ人たちへのサポートは何が足りないのか?

いろいろと課題は山積みです。

今回の結論。皆さん、アイスランドにお越しの際は「それなりに」注意を怠らないようにしてください。絶対安全な国なんて、どこにもありませんから。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

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ケト再挑戦の夏

2023-06-23 17:36:43 | 日記
こんにちは/こんばんは。

今年も夏至を超え、ヨウンスメサを迎える時期となってしまいました。これからの半年はだんだんと暗くなっていく毎日なのか、と思うと残念なものがあります。

ほとんど暗くならない毎日の「はず」なのに、なぜか今年はその明るさが実感されないままきてしまっています。スカッとした晴れが少ないからかな... ?

ヨウンスメサ 夏至の祭り

White Night 白夜 Midnight Sun






我が西街古アパートからの深夜の眺望


前々回の更新で、今、私がやっているダイエットの進捗状況について書こうと思ったのですが、きちんとした段取りを考えずに書き始めたため、まとまりない話しになってしまい、ダイエットについてはほとんど触れずに終わってしまいました。

というわけで仕切り直しです。

今年の目標のひとつが「準」高齢者としての「美ボディメイク」(笑うな!)になりましたので、いくつかの取り組みをしています。ダイエットはその一部で、体重を落とすことよりは「美ボディメイクのための食事管理」ということの方がメインの目標です。

美ボディのための主たる努力は筋トレにあるのですが、その筋トレが波に乗ってきた三月あたりから、食事についても考えが及び、4月15日からケトジェニックのダイエットに入いりました。

だから、今は二ヶ月と一週間くらいになりましたねぇ...  ケトジェニックについては、かなり流行っているので説明は不要でしょうが、よく知らない、という方は前に書きましたブログの方も覗いてみてください。


ダイエットは宗教だ「転び」ケトジェニストのつぶやき

還暦 ダイエット ダルビッシュ


ケトジェニック・ダイエットは、簡単に言うと「低糖質・高脂質」の食事法です。これに「高タンパク」を加えることもあります、特に筋トレ従事者の方々は。

私がケトをするのは今回が二回目。一回目はすでに五年も前のことになります。その間にコロナの期間があるために、時間がワープしてしまった感があります。前回もそこそこうまくいったのですが、脂質を摂り切ることができず中途半端になってしまいました。

高脂質に恐怖があったのは、その頃の筋トレ(この時期もやっていました)がそれほど気合いが入ったものではなくて、摂った脂質を消費する自信がなかったからだろうと(今では)考えます。

その点、今回はばっちり。がっつり「脂質来い!」でやっています。その反面、糖質制限のケトですから、4月15日以降、ごはん茶碗一杯、パン一切れ、ラーメン一すすりすら口にしていません。別に大丈夫です。鉄の意志の男。




実際の食事から 鶏むね、タマゴ、ブロッコリー


実際に食べるものは何か?というと、炭水化物を避け、肉、魚、葉野菜とかが主食となります。ですから食費はかなり嵩(かさ)んできます。ケトの弱点のひとつです。私個人の体感では、食費は普段の二倍くらいになってるかも。まあ、私は普段は貧乏飯というのがあるからかもですが...

ケトの弱点のふたつめは、ケトの主役たる「ケトン体」という物質が身体内で活性化しているかどうかをどうやって確かめるか?ということです。

糖質を一定限以下に押し下げると、ケトン体という物質が生産され、これが体内の脂質をエネルギー源として消費するようになります。普段は糖分がエネルギー源なのですが、別の回路にスウィッチするわけです。これがケトダイエットの真髄。

ケトン体がある限り、脂質を多く摂っても心配する必要はありません。ですが、もしケトン体生産に至っていないのに脂質を取り込んでしまっていたら... というのがケト実践者の悪夢です。

五年前には簡単な尿検査キットくらいしか実際的な確認の方法がなかったのですが、五年間は技術進歩には十分な時間なのでした。今ではケトン体測定器なるものをAmazonとかで簡単に購入できます。

簡易のアルコール検出機と同じで、息を吹き込むとケトン体の量を測定してくれます。ケトン体とはアセトンの仲間なので、息の中のアセトンを観測して数量化するのだそうです。私の持っている測定器では、15 〜25あればケトン体「ばっちりレディ」となります。




ケトで必須アイテム 呼気式ケトン体測定器


これらの弱点の反面、ケトにはふたつの利点があります。第一に、そんなに何を食べようか?と考えなくていいのです。炭水化物(糖分)さえ摂らなければ「あとはご自由に」っていうような感じですね。

卵は毎日いくつか食べますが、その他に「今日は魚」「今日は肉」みたいな感じで気楽に食べられます。もちろん、食べたものの記録は付け、カロリー、摂ったタンパク質、糖質、脂質の量もある程度の正確さで把握しています。

利点の第二は塩分を多めに摂っても良い、ということ。ケトで糖質の取り込みが少なくなると、体内のグリコーゲンの量がグッと減ります。グリコーゲンとは糖分に結び付いたエネルー源です。

グリコーゲンが体内に保管される時には、必ず水分と抱き合わせで保管されるのだそうです。だから、グリコーゲンが空になると当然体内の水分も減る。そこでバランスを保つためには、塩分を補強して水分を多く溜めておく必要があります。

塩分も水分と結び付いています。塩分濃度が高くなりすぎないように、ですね。また言わずもがなですが、塩分は血圧とも結び付いています。塩の摂りすぎは高血圧のもと。

私は塩分お構いなし、という食生活の故に血圧が高くなっていた時期がありました。そのことをホームドクターに指摘されて以来、日毎の塩分摂取は6グラム未満という制限をかなりきちんと守っています。

これが結構メンドイのですよ。ほとんどの食品、食材には塩が含まれています。一日6グラムなんてあっという間ですよ。塩分制限だけで、結構なダイエットになります。

ケト期間中はこの塩分規制に、そんなに神経質になる必要がありません。バンザイ。(*^^*)




ワタシの二日前の体重


さて、体重は始めた時点で70〜72キロだったのが、今は67,4から67,9くらいになっています。二ヶ月ちょいで2,5キロくらいの減少ですね。まあ、体重減という点では順調?かな。ズボン(という言い方は古いか?)もしくはパンツ、あるいはトラウザーなんかはかなりウエストがゆるゆるになってきました。

ただ体重を落とすのが本目的ではありません。「余計な体脂肪を減らす」という点では、体重減もありなのですが、「筋肉量をアップする」ということが同時目的ですので、そちらが達成されるならば体重はそんなに減るものではないのです。だから、現時点では筋肉は全然増えてないということか?... (^-^;

ケトダイエットは六月いっぱいまで続けるつもりです。当初は七月半ばまで三ヶ月するつもりだったのですが、順調にきているので前倒しにします。その後二ヶ月はカロリーのゆるやかな上限だけ決めて、普通の食生活にします。

ハードなボディメイカーの人たちは、ケトの後で「ローファットダイエット」という食事法をとるのが普通です。低脂肪での食事法ですね。フィジーク(ボディビルの一分野)の選手の方とかは、「鶏肉の皮は取る」「揚げ物は食べない」「焼き物の油は最小限の量を塗る」みたいな努力を真剣にします。

私は別にフィジークの大会に出場するわけではないので、そこまではしません。普通に食べるつもりです。そういう時期を二ヶ月続けたら、またケトに入ります。同じくらいの期間。

そしてクリスマスに入る前から、また普通の食事に戻って年末年始まで。というのがプランです。

こういうような食生活管理はなかなかいいですね。カロリー制限だけ、塩分制限だけ、というようなダイエットばかり考えてきましたが「制限」よりは、何を「今」は「選択」するかということに焦点を当てることができると思います。

ケトとローファット、あるいは単に食べすぎない時期をローテンションすることで、夏休みや、クリスマス、お正月等に苦しまなくて良い食事管理も可能になります。今年はこれで一歩前進、です。


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17. juni - ソイチャンディ・ユニ アイスランドの独立記念日

2023-06-18 04:46:51 | 日記
こんにちは/こんばんは。

前回のブログでは「月並み」としてスルーしてしまったソイチャンディ・ユニのアイスランド共和国の独立記念日。

普通、こういう機会にはブロガーはいそいそとカメラやビデオ(いずれにしてもスマホ一台か?)を持ってでかけ、読者の皆さんのために写真や動画を提供するものだろう?という陰の声はもちろんありました。

時間もあったし、天気も暖かい一日だったので、ほんの一時間ほど街中を覗いてきました。歩いて十分くらいのところ。市庁舎に隣接するTjarnin テャルニン「池」を囲む公園のようなスペースが、家族向けに子供用のサービスを提供していたので、そちらの方へ行ってみました。




池の東側に広がる公園を池を横断する橋より展望


私も自分の子供がたちが小さかった頃は、毎年参加していたのですが、その時期が過ぎるとほとんど関係なくなってしまいます。

まあ、人が多いのにびっくりしました。さらに外国人が多い。(お前もだ)

この日のプログラムは、午前中のパレードから始まって、国会議事堂(アルシンキ)前の広場での、大統領や首相が参列する公式イベントや、その他にも夜半までいろいろなプログラムが市中、市外または各地方でも行われます。

スナップを何枚かご紹介しますが、これはこの池の周りで、私が小一時間の中で見た限りのものからのスナップです。ご了解を。











池を横断する橋の上では、なぜかクラシックなアメ車の展示もやっていました。














2022年から23年の一年間で、また移民数が一万人も増えました。そういうことも影響しているのだろうと思いますが、このようなお祭りが以前と比べて国際的というか、楽しくなってきているような気がします。まあ、それはいいことでしょうね。(*^^*)

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「裾野から山を描写しようとするとこうなる」の回

2023-06-17 06:28:54 | 日記
こんにちは/こんばんは。

今日は土曜日ですが、フツーの土曜日ではなく「ソイチャンディ・ユニ」の土曜日です。「ソイ」ですが大豆とは関係ありません。「ソイチャンディ」とは17日のことです。そして「ユニ」は英語のJuneで六月のことです。今日は6月17日の土曜日なんですね。

大切なのは6月17日の方で、土曜日の方は本当はどうでもいいのです。つまりはアイスランド共和国の独立記念日が今日なのです。Til hamingju ティル・ハーミンギュおめでとうございます!




17. juni 祝独立記念日
Myndin er eftir Frugal_flyer@unsplash_com


ということで、そういう月並みな話題はこれで終わりとして先へ進みましょう。物足りない方はこちらの古い回を参照してみてください。

ソイチャンディ・ユニ 6月17日 

月並みでない話題とはワタシのダイエットです。「月並みでない」というのが、月並み「以上」なのではなくて月並み「以下」月並みにも至っていない気はしますが、これはタイトルにもあるように「日誌」ですのでご理解を。

今年はですね、これまでのところかなり健康な年と化しています。健康というのはつまりヘルスケアな日々となっているということです。

で、要するにダイエットがひとり歩きしているわけではなく、ダイエットというよりは「食生活管理」に熱心になっているという方が正解。そして、それは積極的に身体を使う筋トレにつながっています。

筋トレの目的は「美ボディ」を造ることで(笑うな!)、ボディシェーピングに取り組んでいるのです。なぜ、ボディシェーピングかというと、ここで今年の年次目標のようになってしまった「ちょっと立ち止まって、自分の今あるを見直してみる」ことが関係してきます。

単純にいいますと、現役生活の終着駅が見え始めてきた頃になって、「今までちょっとやってそのままになっていたことをきちんとやり直してみよう」みたいな気になったのです。

新しいことにチャレンジするのも良いことですが、今まで何十年も生きてきて特に興味もなかったのに、ここにきて急に面白い、なんていうものはそうは転がっていません。

むしろ、いままで関心があってちょっとかかわったけど十分には取り組まなかった、ということをおさらいする方が理にかなっているような気がしたのです。その結果として「自分自身の最高バージョン」ができればいいかな?と。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Square_lab@unsplash_com


「美ボディ」はその中のひとつのトピックなのですが、前回書きましたような「アイスランド語をもう少しマシなものにする」というのも、この線にそったものです。

他に「英語もっときれいに喋れるようになる」というのも実は目標のひとつになっています。まだこれからいくつかそういうトピックが追加されてくることと期待しています。

多分、料理(作る方)とか、もしかしたら詩作なんかも復活するかも...

で、美ボディメイキングに戻りますが、そのための筋トレがあり、それに関連して食生活管理があります。ダイエットというのを「体重を落とす」という意味に理解するならば、それは実は食生活管理の一部でしかありません。

美ボディメイキングは痩せることとはちょっと違い、ワタシはもう少しでかくなりたいのです。って、でかくなりたいなんて六十半ばの爺様が言うと滑稽かもしれませんが、要するにしっかりと筋肉を回復していきたいのです。

筋肉というのは、たとえ六十代でも、七十代でも、訓練によって強くなります。これは科学的にも立証されていることで、筋肉の働きというのは、私たちが普通に思い込んでいるよりはずっと加齢に左右される部分が少ないのです。

もちろん、若い世代に比べて成長の度合いはぐっと少なくなります。成長ホルモンの分泌がどんどん減っていきますからね。そういうことから、サプリの助けを借りる必要があるわけです。

そしてここに「サプリ」という実に面白い世界が連結してくるわけです。最近私が没頭していた世界です。へへ、面白いですよ、サプリって。インチキだらけで。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Seonyong_im@unsplash_com


えーとですねぇ、ダイエットについて書こうと思っていたのに、全然違う展開になってしまいました。なぜダイエットをしているのか?ということを説明するために、一度一番の出発点に戻らざるを得なくなったようです。

なんというか、裾野の方から山を描写しようとしてしまったための混乱ですね。悪しからず。

つまりは現役生活の「終活段階」に入ったワタシは、最高バージョンの自分を仕上げたいと願い、その中のトピックのひとつが「美ボディ・メイキング」で、その幹から「筋トレ」「食生活管理」「サプリメント充実」のような枝が分かれているわけです。

そして、これらのひとつひとつの枝について、結構面白い発見と体験があるのでした。チョー個人的な「ワタクシ」話しなのですが、それでも皆さんと繋がる部分もかなりあるのではないか?と考えます。

しばらくは、こういう線でお話しを続けさせていただきます。もちろん、その合間合間に突発的なトピックが挟まることはあると思います。

あと一週間で夏至だあ!なんという速さ...


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「いやあ、人生は絶え間ないチャレンジですなあ...」の回

2023-06-10 01:26:44 | 日記
こんにちは/こんばんは。

前回、この春に経験した私の担当している教会からの礼拝のラジオ放送についての顛末をご紹介しました。書きたいことはまだまだあったのですが、そこまで仔細に描写していくとキリがなくなりそうだったので、かなり割愛しました。

ただ割愛組の中にも「これは別の脈絡の中で書いておかないと」と思えるものがあったので、今回はそのことをご紹介します。それはアイスランド語の学習に関することです。




清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Shadman_sakib@unsplash_com


ラジオ礼拝の中でのお話し(教会では「説教」と呼びます。キリスト教の講話のようなもので、聖書の説明やキリストの教えについて語るものです)は、私が担当しました。

ラジオのリスナーのほとんどは高齢者のアイスランド人と推定されましたので、この部分を英語にすることは無理がありました。ちなみにRUVのラジオの放送の中で、例えば外国人のゲストが英語で話しをすることはもちろんあります。

そういう際には、まず英語の語りが始まり、その二、三秒後にその語りの音声が低くなり、アイスランド語のナレーションがそこに被さってきます。これは定番の「ラジオ版翻訳」のパターンなのですが、これでは「ナマ感」が損なわれてしまうので、ラジオ礼拝には不向き。

あとは英語で話した後でアイスランド語の訳を繰り返す、あるいはその逆、ということもメニュー上にはあります。ですが経験から分かっていることは、この仕方では十分(じゅっぷん)の話しが二十分に、十五分の話しが三十分になってしまうこと。これもラジオには不向きです。

と、いろいろ考えながら議論したのですが、最終的には「じゃあ、アイスランド語のみで」ということに落ち着きました。もともとアイスランドのラジオだし、別に大それたことをしているわけではなかろうと...

ただその結果として、話者となる私にはそれなりの負担がかかります。公共の電波に乗るわけですから、ある程度しっかりした内容のお話しを編まないといけませんし、しかもそれをアイスランド語でしなくては。

アイスランド語は知り合いの女性牧師の方に校正してもらい、さらにアニー牧師にお伺いをたてながら二度目のチェックしてもらいます。ここまでは前哨戦。本番は原稿が確定してからの「読み」です。




道端の綺麗な花 本文とは無関係
撮影byミー


あ、そうそう。こういう手順は別の今回が特別なことではなく、アイスランド語でお話しをする時には -教会の説教であっても他の種類のスピーチであっても- いつも繰り返しているものです。

読みの練習は、原稿に鉛筆で区切りをつけたり、強調点をマークしたり、難しい発音の単語がある場合にはそれを特に練習したりしながら進めます。

大体、いつもは二十回の音読をすることにしています。これって結構の労働になります。15分のお話しを十回読むと150分、二十回で300分かかる単純計算。5時間の作業ですね。それを、チェックしたり発音を繰り返したりしながら進めるので、丸一日以上は必ずかかります。

今回もそのようなマニュアルに乗っ取って作業を進めました。ただ、前回アイスランド語で説教をしたのは、コロナの時期を超えて五年くらい前になります。難民の人たちとの英語での集会を2015年に始めてからは、そちらに手一杯で、普通のアイスランド語礼拝に参加する機会が減っていたのでした。

とにかく準備が終わり、礼拝を録音することに。まあ、つつがなく終わり一安心。音楽とかを含めて、全体がとても良い雰囲気で進んだので、録音終了時にはかなり「ヤッター!」感がありました。

録音から四日目の4月30日の日曜日に、この礼拝が「生放送」のようなテイで流されました。

聞き終わりました。全体としては期待通り、生き生きとした雰囲気が伝わってきて良い礼拝だったと思います。ただし、ワタシはがっかりしました。ワタシのしょうもないアイスランド語に... (泣... ... )

理解できないわけではないのです。聴くに耐えない、ということもないのです。ただ、なんというか... あれは「アイスランド語ではない」ということ。

私がアイスランド語で担当したのは、聖書の中の福音書と呼ばれるテキストの朗読、次いで使徒信条と呼ばれるキリスト教の内容の凝縮版のようなものの唱和のリード、そして説教でした。

このうち、聖書朗読と信条のリードはまったく問題ないのです。良くなかったのは説教部分だけでした。




清涼感アップ用ピック2
Myndin er eftir Jonathan_ybema@unsplash–com


どういうことが原因でアイスランド語らしく聞こえなくしているのだろう?ということを考えながら何度もネットで聴きかえしました。(ネットでは一年間アクセスが可能です。ただし国外からはアクセスできません、残念ながら)

問題はですねえ、個々の単語の発音ではなく、まとまったスピーチとしてのリズムなんです。「リズムなんです」っていうか、「リズムがないんです」ということです。このリズムは各々の単語のどこにアクセントを置くか、つまり語の強弱やトーンにも関係しています。平均的日本人はどうしても、すべてを平坦にフラットに発音してしまう癖を持っています。強弱をつけた発音は練習、いや訓練しないと身につきません。

またリズムのなさは、いかに私が普段からアイスランド語のきちんとしたスピーチを聞いていないか、ということにも由来します。聞いていないから頭にモデルが入ってこない。頭の中に「モデル」がないからイメージがそもそもないんですよね。

このことについては、以前書いたことがあるのですが、どこかに埋もれてしまい発見できません。

これはですねえ、例えば英語だとすると、誰かしらあこがれる俳優とか映画のシーンがあるじゃないですか。それが、頭に焼き付いて気づかずうちに「モデル」になるんですよ。「ボンドみたいに喋ろう」「スティーブ・ジョブズみたいにスピーチしよう」とか。そういうモデルが、アイスランド語に関してはないのです、私の頭の中には。

まあ、それはそれとして、今回の説教。良い内容だったのに、このプレゼンではワタシは「F」を付けます。Fall - 落第。アニー牧師をはじめ、周囲の人たちは「そんなに自分に厳しくしなくても、ちゃんと理解できたし」とか言ってくれますが、ワタシ、最近ここに来たわけではないですからね。30年以上ですよ。




何事もチャレンジが必要 スマホのゲームも...


はっきりしたことは、自分の力ではこれ以上にはなれないということ。誰か専門科で、発音やイントネーションを矯正できる人に付いて、教えてもらわなければ先には進めません。

とうわけで、今年の夏用の課題ができました。アイスランド語スピーチの改善。内容ではなく、発音とプレゼン。このままでは終わりたくない。

ちょっとだけ付け加えておきますが、これ英語でも大切な問題だと思います。英語学習のYoutubeを時々見るのですが、英語でも英語のリズムというものがあり、それによって、単語同士の発音が同化したり、消えてなくなったりするから、このリズムを習得することはとても大切なんだそうで。


気になる方は「だいじろー Daijiro」さんのチャンネルへ。

これはホントだと思います。この点のアイスランド語版がワタシの課題なのです。チャレンジ!  まだ続くんかい... (^-^;


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