レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

ダイエットは宗教だ「転び」ケトジェニストのつぶやき

2018-09-02 03:00:00 | 日記
九月になりましたー。

以前にもきっと書いていると思いますが、九月になるたびに頭の中に条件反射的に「September そしてあなたは September 秋に変わあったー」と、宇宙人のような竹内まりあさんの歌声が聞こえてきます。

私の世代の人はきっと身に覚えがあることと思います。と言って無理やり周囲を巻き込むのは良くないか? (^-^;

さて、前々回ちょっと私がこの頃取り組んでいるダイエットについて触れましたので、もう少しその続きです。

始めにお断りしておきますが、私は栄養学とか生理学の専門家でもなんでもありません。ここで私が書きますことは、そういう専門的議論の範疇ではなく、あくまで私個人の私生活内の体験記の一部ですので、ご了承を願います。専門的見解をいろいろコメントでいただいても返答に困りますので。

ダイエットとかに関心を持たれたことのある方なら、誰でも気がつかれると思いますが、素人にとって困ることは「みんな、言ってることが違うじゃないか!」という事実でしょう。

ある専門家は「朝食はきちんとがっつり取ること」と言い、別の人は「朝はバナナ一本のみを食べるべし」と言います。ある別の人は「ある期間の絶食は身体の内部の解毒になり良い」とおっしゃいますが、これまた「絶食状態は身体にアラームを与え、栄養分の確保に走らせるから太るもとになる」と宣います。どれが正しいものやら... ?




実際の私のダイエット食 タラと野菜


そういう諸説混沌の中から「これ」というダイエット法を選び出して、実践するのは、もうほとんど宗教に入るのと同様の感があります。

まあ、多少の共通の傾向というか、皆さんが辿っている道は、第一に、それなりの「理論家」つまりは「教祖様」がついている、ある程度理論がしっかりしている「派」を選ぶ、ということでしょう。

ということは、要するに「フィットネストレーナー」とか「栄養学博士」とかの肩書きが裏付けているかどうか、という「肩書き信仰」でもあります。

あるいは、第二に、そしてこれが最も一般的ではないかと思えるのですが、「あの人がやってるから」という「憧れ」を見つけて、その憧れに基づく情緒的信仰に頼る、というものです。

確かに、夢見るスポーツヒーローやアイドルが「私はこういうダイエットをしています」と言うのを聞いたら、それだけで「その同じ道を歩もう」的なモチベーションになり得ますよね。

そのスポーツヒーローやアイドルが、そのダイエットの「結果」として目に映るわけですから、これは説得力はあります。そのアイドルと自分を直に並べるという論理的飛躍が相当あるとしても。

前置きが長くなりました。こういうことを書いたのは、他ならないワタシ自身その仲間だからです。自分でも「分かっております」と言っておきたかったのでした。(^-^;

さて、そのような群雄割拠のダイエット戦線の中で、私が「これ」と思って、ここのところ実践しているのが「ケトジェニック・ダイエット」という食事法です。




ケトジェニックについての解説書


これは非常にシンプルに言うと、「身体のためのエネルギー源を、糖分から脂質にシフトする」というダイエット法です。糖質制限の代わりに、タンパク質、つまり肉類や魚類を比較的多く摂取し、さらに脂質も多く摂取します。

詳しく書いていると、何ページにもなりますので、詳細は例えばこちらをお願いいたします。

肉を食べて痩せる!?話題のケトジェニックダイエットを分かりやすく説明


ですから、大きなカテゴリーの中では「糖質制限ダイエット」の範疇に入るのでしょう。糖尿病の方のための食事法として、発展してきた歴史を持つのだそうです。

というわけで、糖分を制限しています。これはもう五月くらいからしていたのですが、先の七月からははっきりと「糖分は一日で60グラム以下」を目指しています。(シビアなケトジェニックでは一日10グラム以下にするそうです)

コーヒーや紅茶は甘くして飲むのが好きだったのですが、今はストレート。ケーキ類の甘いお菓子は、もともと「なくても大丈夫」派なのでこれは苦労しません。

問題はやはりごはんや麺類で、これは大好きな部類なのですが、白米のごはん茶碗一杯で55グラムの糖分になります。ちょっと難しいなあ。で、Good bye rice となりました。七、八月の二ヶ月で白米を口にしたのは、友人、家族と寿司パーティーをした二回だけです。

ラーメンやおそばも大好きなのですが、昨夏以来の「塩分制限」のおかげで、だいぶ食べる機会が減っていました。そのおかげで、これもそんなに困難を覚えることなく絶食中です。

野菜は非常に多く取るようにしていますが、野菜にも糖分はあります。レタス100グラムで1,4グラム程度。キューリを50グラム食べれば1グラムの糖分が体内に入ります。糖分一日60グラム制限の半分は、野菜で埋まってしまいます。

食物繊維一日20グラムを目指していますが、生野菜では到底無理です。相当セロリ、レタス、キャベツを食べまくっても食物繊維の量は10グラムがやっと。これはサプリに頼らざるを得ないところです。

ちなみに、食物繊維は炭水化物ではありますが、糖分には勘定されません。糖分は炭水化物から食物繊維分を差し引いて計算されます。

私の感想では、ケトジェニックの最大の難関は、糖分の制限ではなくて、脂質の摂取にあります。欧米でのケトジェニックのガイドでは「総カロリーの5~7割を脂肪で摂る」ように言われています。

例えば、私は一日2000カロリーを摂るのを標準としていますが、その半分は1000カロリー。これを脂肪分に換算すると(脂肪1グラム=9kcal)、ほぼ111グラムとなります。ガイドのお勧めの脂肪摂取最低ラインの5割にして111グラム。

ごはんを食べないのはがまんできます。野菜をたくさん食べるのも大丈夫です。ですが「一日111グラムの脂肪を食べろ」と言われると、これはなかなかコワイものがあります。毎日、のベースですからね。

ここに至ってケトジェニック・ダイエットの「宗教」としての正体が現れてきました。毎日脂肪分111グラムとは、これは信仰心なくして立ち向かえる量ではない気がします。「ケトジェニック回路」–つまり脂肪分をエネルギーとして消費する回路– が機能しているなら、脂肪は貯まらない、と教祖様はおっしゃいますが、それでも... キョーフ...

「総カロリーの5割は脂肪分で摂れ」という点は、日本のケトジェニックの「お勧め」では、ほとんど素通りされている気がします。そうでしょうね、それを正面から堂々と言えば、門を叩く人はいなくなるかも。

ワタシもその恐怖に打ち勝てず、一日脂肪分80グラム以下を密かな目標においています。できればもう少し少なく。 ワタシはケトジェニストとしては「転び」なのでした...




私のダイエットの友 彼らなくしてダイエットはあり得ないなー


しかし、糖質を制限、かつ脂質もそこそこにしてしまうと、基本的なエネルギー源が足りなくなります。

というジレンマに陥っているのがワタシのダイエットの現状なのでした。

もうひとつ加えると、タンパク質を摂るために、肉類、魚類はよく食べています。これも塩分制限という、本来ケトジェニックには含まれていない、個人的な制限がありますので、多少食べるものに制限がかかってしまいます。

さいわいアイスランドにはタラという、脂質ほとんどゼロの美味しいタンパク源がありますので、これを頻繁に食卓に乗せていますし、牛肉などもそれほど高くないものもあるので、これも定期的に食しています。

「いろいろ制限があって、面白くないし、ストレス溜まるんじゃないー?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。そうですね、その辺のことも、いくつか頭に浮かぶことがあるので、もう少しこのトピックを次回で続けたいと思います。

「食欲の秋」の始まりを楽しまれますよう。暑くてそれどころじゃないか?


藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Home Page: www.toma.is


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