教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

MTR(マルチトラックレコーダー)

2011-09-08 | 音楽的アドバイス

カセットテープの8トラックMTR! これより前は4トラックのMTR使ってた!

もっと前の高校生のときはラジオ付きカセットデッキ(通称ラジカセ)を向かい合わせに

2台並べて、1台から音を出してもう一台の録音ボタンを押して、マイク録音出来るようにして、

同時に生演奏!(笑)まさに一発勝負!

途中で「ご飯よぉ~」とか呼ばれた日にゃ・・初めからやり直し(笑)

4トラックのMTRが出たときも夢のようだと思ったもん!これで周りの騒音とは無関係!

音も劣化しない!(いや、思い切りするけど、外部マイクで拾うよりは別次元)

さんざん使い倒して、買い換えて、遂に8トラックだよ!ピンポンもあまりしなくて大丈夫!

(ピンポン=トラック数を確保する為、2トラック以上の音源を1トラックにまとめること)

 

8トラックMTRのときは8トラック目にシーケンサーからのMIDIのシンク信号を入れておいて、

7トラックに仮ドラムをモノラルで入れておく。

1から6トラックまでで楽器、及び歌、コーラスなどを入れて、ピンポンしたりしてまとめて、

シンク信号をシーケンサーに入れて同期させる。7トラックの仮ドラムはミュート。

シーケンサーからドラム音源、キーボード音源などにMIDIで信号が流れているので、

その音を別ミキサーでまとめてステレオにして、再び7と8に戻す。

7と8をステレオPANして、1~6の音とともに全部一気にマスターメディアに録音する。

こうすると、ドラムの音とシンセの音はテープに落としていないので、いつでも

変更可能。スネアをもう少し大きくしたかった・・などの場合も対応可能なんだよね。

更にシンセ類に少ないチャンネルを奪われないと言う利点もある。

 

しかし、昔は大変だったなあと思うよ。だって、ミックスダウンって1発勝負だよ。

あらかじめプログラムしておくなんて出来ないから、「ここに来たらボーカルの音量を上げて、

ここで3chaのギターをパンして・・」とかオール手動。しかも同期が途中からは出来ないから、

常に一番頭から再生。1曲につき何百回再生したことか!(笑)

テープが伸びちゃうとかの心配もあるしね。

大体、今は当たり前になっちゃってるけど、そもそも「コピー&ペースト」の概念が無い!

コーラスも全部しっかりやらなくてはいけない(笑)今はコーラスなんか1回歌ったら

コピペで済ますことが多いもんね。

そして一番の違いは、トラックの上に上書きで録音したら、絶対に元には戻せないって

ことだね。今はもしバーチャルトラックが無かったとしても「取り消す」ってことが出来るから

うまくいかなかったら元に戻せないいいやって、気軽に録音ボタン押せるよね。

でも昔は決死の覚悟だよ、録音ボタンを押すのは!(笑)

 

今は本当に凄いなあ・・デジタルって凄いなあって思うよ。

あ、でもテープの良さももちろんあるんだよ。よくプロの人もやる人も多いんだけど、

わざわざ一回、アナログテープに落とすの。で、もう一度、PCに戻す。

一回テープに落とすことで、テープ独自のコンプレッションがかかって音圧が増すんだよ。

これは本当にそうで、ベースとかキックには凄くいいね。

 

昔はパンチインとかももちろん手動だから技術がいるし、元を消すって作業だから

怖かったけど、今はみんな簡単に「ここだけパンチインしてください」とか言うよね(笑)

あと「今のテイク残して、もう一回」とか簡単に言うけど、それだけ後で迷うし、時間もかかってるんだぜ(笑)

ま、そんなこと言う俺もベーストラックだけに2トラック以上は確保しちゃいますけど!(笑)

パンチインするより楽なんだよ、2トラックあると!



最新の画像もっと見る

コメントを投稿