教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

Czecho No Republic

2015-12-27 | 日記

fun, fun, fun ,fun, fun,

Czecho No Republic(チェコ・ノー・リパブリック)

このバンドは有名なのかい?

他の曲も少し聞いたけど、どれも結構いいけど、この曲が

抜群にいいな。

ちょっと70年代っぽい(PVがレノンのパロディだからではないけど)

その昔、加藤和彦とかがやっていそう・・・。

 

ジャンルは違うけど、宇多田ヒカルとかLOVE PSYCHEDELICOなんかを

聞いたときと印象が似てる。

もっと古くはユーミン、いや、原田真二のてぃ~んずぶるーすを聞いた時も

驚いたけど。

なんかそういった、「今までとちょっと違う音楽」っぽい感じ・・・。

ま、もう若くもないんであの頃の衝撃とは随分違うけど。

 


今日は楽しんで行ってください

2015-12-25 | 音楽的アドバイス

・・・と言う言葉を自分のライブの際、何気なくステージ上で言っている

方は多いと思う。

恐らくそれほど深い意味もなく純粋に”楽しんでいってね”と思って言ってる

と思うんだけど、これ自分はおいそれと言えない。

この言葉の本当の意味は、「自分のステージは老若男女どなたでも楽しめる

素晴らしいものなので、それをこれから披露してあげますから、どうぞ楽しんで

帰ってください」と言う少し上から目線なことを含んでいると感じてしまうんだよね。

自分はこんな自信満々の発言は出来ない。

なんかどっちかと言うと、「自分の拙い歌と演奏をすいませんが最後まで我慢して

聞いてやってくださいね」と本音では言ってしまいそうになる。

 

いや、考えすぎですけどね。

ちょっと明らかに気にし過ぎではあると思うんだけど。

 

そうなんだけど、自分としては、「別段、それほど凄いライブでもないよ」と

言いながら、実は「凄いじゃん」と人に言わせたい(笑)。

自分は歌がうまいわけでもないし、楽器演奏が凄いわけでもない。

まあ両方最低限くらいは出来るかなと言う感じだし、それでも楽器を弾きながら

ネックをあまり見ないで前を見て弾けるとか、ある程度動きながら弾けるとか

その辺は今まで一所懸命練習してるんでまあまあ、出来ると言った程度かな。

なので、動きのある見ていて飽きない、迫力があって楽しいライブ・・・なんかを

目指している。

 

今までのバンドも(リードボーカルで参加していないのも含め)、大体そうなんだ

けど、ここ最近はナイトレンジャーのコピバンのニテレンジャー、そのまた

コピバンのニセレンジャーなんかで(ややこしいな)、せめて飽きさせない、

目が離せない、楽しいものを目指してやっている。

技術的に凄い!ってのは、ギタリストが二人もいるんで、そっちに任せて、

ステージ全体としてはね、楽しくてあっという間に終わった・・・なんて印象を

持ってもらいたいなと思っている。

まあ、プロの楽曲なんで、そこは随分ズルしているけどね(笑)。初めから

かっこいいもんね。

 

先日のセッション会の余興。完全ぶっつけ本番のニセレンジャー。

動きは大きく大げさに(笑)。これ大事。

自分が各メンバーにやる前に伝えたこと。

「何があっても止まらないでリズムを刻んでてください」

途中アドリブで色々やるんだけど、元に戻ってくるまで止まらないでくれってね。

それにしても、勝手に色々な曲に展開して行ったんだけど、よくメンバー

ついて来たなと思う(笑)。ステージ上で思ったもん。「あれ、意外とついて

きてくれてる!」って(笑)。

ハイウェイスターはお約束だけど、スモークオンザウォーター、マイシャローナ、

ゲットバック・・・それも全部F#mでやると言う暴挙。

よく即座に対応してくれたよ(笑)。周りの音をよく聞いて、尚且つ、リラックスして

ステージ上で何が起きているか判断する気持ちの余裕も必要だよね。

 


それでも貫けるか

2015-12-16 | 音楽的アドバイス

たまに自分の中では理解しかねるサウンドやパフォーマンスに出くわすこともある。

いや、ダメな演奏・・・つまりNGの音やステージなら話は簡単だけど、微妙な時ってのも

あるんだよね。

そういう時に「あれは自分で納得した音を出してるの?」って聞く時がある。たまにだけど。

あるいは「あのメロディに対してあのコードプログレッションは正解なの?」なんて場合もある。

で、その場合「はい、気に入ってます」って答えるのはごくわずかである。

まあ、微妙に空気も読んでいるのかも知れないけど、「気に入っているので放っておいてくれ」

と言うのは稀だね。

 

まあ、実際、自分も含め、色々と悩むことはたぶん一生だと思うんだけど、「自分のやっている

ことに自信をもっているか、否か」と言うのは結構大事ではないかと思う。

 

で、なぜそういったことを聞くのかと言うと、もし、「はい、これが自分のスタイルです」と言えば、

「そうか、わかった、じゃあがんばって貫いてくれ」と励ましたいからなんだ。

 

矛盾しているようだが、周りの意見はしっかり聞いた方がいい。プロレベルのアドバイスや

アンケートなどによる、お客さんの要望もしっかり受け止めた方がいい。

 

そのうえで、「これは貫きたい」と言う部分はしっかりこだわりを持って、続けて行けば

いいと思う。それが個性にもつながるし、「人と違う」と言うのは結構な武器になる。

その代り自己責任が常に付きまとうことも覚悟しなければいけない。

人に気に入られるか否かはわからないし、それによって攻撃されないとも限らない。

 

例としては偏っているんだけど、自分の大好きなバンドのCHEAP TRICKのベーシスト、

トム・ピーターソンの12弦ベース。これは当時はだいぶ叩かれた。ロビンもギターを

弾くので都合3本も弦楽器が鳴ることになるし、ベースなんてただでさえ、シンプルに

徹した方がいいのに、弦が通常より8本も多いし、おまけに歪ませてるし、もうサウンドは

かなりグシャグシャになる(笑)。必要ないだろっていつも言われてたね(笑)。

それでも貫いたおかげで有名になってるよね。ま、楽曲がヒットしたのが一番大きい

んだけどさ。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=ie__mQUMAG4

(よくメンバーからクレーム来ないな(笑))

 

https://www.youtube.com/watch?v=t1rIm_kYHaE

(トムのわけわかんないベース講座)

 

https://www.youtube.com/watch?v=LqB9lhHqmsE

 

 

 

 


アドバイスで一番多い質問は?

2015-12-14 | 音楽的アドバイス

アドバイスを聞きに来るバンドのアーティストさんの質問で一番多いのは?

「僕らのステージどうでしたか?」

だと嬉しいんだけどねえ、残念ながらそうではない。

「”僕の”演奏どうでしたか?」だ。

正直この時点でバンドとしてはまだまだ先は長い。

もちろん参考として”僕の演奏は?”と聞くのは一向にかまわない。

ただ、もし”出来ればプロとしてやっていきたい、あるいはそこまで行かなくても

上を目指してどんどん上がっていきたい”と思っているようなバンドのメンバーが

”僕の演奏・・・”ではちょっと視点がずれていると言うか認識が甘すぎると思うんだよね。

 

お客さんは”僕の演奏”を聞きに来るわけではなく、”バンドの歌と演奏”を聞きに

来るわけだし、同時に”見に”来るわけだ。

 

お客さん目線に立てていないってことが演奏者にはままある。

 

ギタリストが「自分、2曲目のAメロでミスりまして、ヤバかったっすよねえ?」

なんて聞かれても、ほぼお客さんはわからないし、たぶん俺もわからない(笑)。

それより、俺なんかはまずは客観的に見るわけだから「あの曲のキー、ボーカルには

きつくないか?サビで声が上がりきっていないけど」なんて言っても「そうすか?あんまり

気にしていないんで」なんて返ってくる。

まあこれではなかなかお客さんの心をつかむ良いバンドになるには長い道のりかなあ。

 

もちろん、その辺を聞いた後、個人的にピンポイントで聞けばいいし、〇〇と言うバンドの

ギターですが、個人的にどうでしたか?などのあえてのピンポイントの質問ならわかる

んだけど、初めからバンド全体をガン無視ってのも多いよなあ・・・って思う。

 


弦の旅2015.12

2015-12-11 | 音楽的アドバイス

最近なかなか気に入って使っている弦が

「DRのサンビーム」

ゲージは40-60-80-100

 

寿命は長い。ダダリオやアーニーボールに比べて長い。

まあ、寿命ってのはつまるところどういうことかと言うと、高域の

きらびやかさ、それと弦の張りが感じられる音・・・などのことだと

思うんだけど、逆に死んだ音とは、高域が曇る、パーンと張りが

感じられる音ではなく、ボヨンとした音になってくると言うことかと思う。

 

で、こういった張り立ての音はダダリオ、アーニーは一回のスタジオ利用で

ほぼ無くなる。演奏方法にもよるけどね。

DR、GHSなんかは長いね。2週間くらい楽しめる。

そしてエリクサーは3か月くらい楽しめる。これは驚異的だよね。

なのでそういう意味ではエリクサーがオススメ。

 

さて、なぜ、最近DRのサンビームにしているかと言うと、色々鑑みた結果、

総合的に優れている、と言うか、自分の好みに合っているからなんだけど、

その辺を書いてみますね。

 

「テンション」はやわらかめですな。40から100なんで、確かに細目なんだけど、

それにしても弾力があるのでよりしなやかでやわらかく感じる。

GHSは固いね。あまり弾力が感じられない。

ちなみにダダリオを基本として考えると・・・って感じね。アーニーもやわらかいね。

あれは弾力と言うより始めからやわらかい感じがする。

 

「サウンド」は鳴りが良く、生々しいと言うか、ボヤけない芯のある音。ダダリオと

アーニーの中間みたいな?(笑)。張り立てもそこまで金属的な音はしないかな。

磁力もそこそこ強いと思うので、ピックアップでしっかり拾ってくれる。

弦によるバラつきもないね。どの弦も均等に鳴る。よく4弦だけ鳴らないパックが

たまにあるんだけど、今のところ、どれも大丈夫。全弦、均等に鳴る。

 

「死んだ後の音」なんだけど、しょっちゅう張り替える人はいいだろうけど、

現実的には、死んだ後の音の方がはるかに長く付き合うことになるわけなんだよね。

そしてダダリオにしろアーニーにしろ、死んだ後の音は残念な感じになる。

高域がなくなるのは仕方ないにしろ、どうもボヨンと迫力のない音になりがち。

DRとてそうなんだけど、あまり曇らない感じがするんだよね。生々しく高域が

なくなっている感じ?変な例えだけど。

以前、DRのハイビームとかローライダー、それとダダリオのプロスティールってのを

使っていて、それはすべてステンレス弦なんだけど、それだと死んだ後もあまり曇った

感じがしなくてボヤける感じが少なかったんだよね。

ニッケル弦だとどうも死んだあとはステンレスよりボヤける気がする。

じゃあ、ステンレスにすればいいじゃんってなるんだけど、手触りが悪いからねえ。

引っかかりすぎるんだな。

サンビームはニッケルなんだけど死んだ後もステンレスのようにあまりボヤけない

音のような気がする。

 

「手触り」なんだけど、これ、先にステンが苦手と書いたけど、それ以外にも

メーカーによって実に違うんだなあ。個人的にはダダリオのニッケル弦が

慣れているんで、それを基準に考えちゃうんだけど、アーニーはもっと

なめらかな気がする。何も問題ないね。弾きやすい。

DRもほぼ似た感じ。弾きやすいね。あ、もちろんワウンドワウンドね。

で、同じニッケル弦でも個人的に苦手なのが、ディーンマークレー。

ラウンドワウンドってのは表面が平らではなくデコボコしているんだけど、

その幅が小さい・・・つまり、より平らに近くなっていると思うんだけど、

どうもなんか弾きにくい。平らに近くなるほどなめらかで指先に優しいはず

なんだけど、平らになると言うことはそれだけ指先に密着しちゃうんで、グリス

などがやりにくいんだよね。なのでフラットワウンドは自分には少し弾きにくい。

バイオリンベースだけは例外でそれで弾いてるけど。

同じ理由で、たぶんリチャードココも狭い気がする。ほんの少しの差だとは思うん

だけど、ディーンマークレーを貼ったときにすぐに感じたんだよね。

音は良かった。上品。テンションも寿命も普通かな。

ロトサウンドはテンションがきついんだよね。どうも固い感じがするかなあ。

手触りはザラザラしてる気がするけど、フィンガーイーズをすれば大丈夫かな。

音はロック向きの気がする。

 

「テンション2」先に書いたテンションなんだけど、同じチューニング、

同じ太さの弦で、メーカーによって違いがあるってことなんだけど、

そもそも昔からベース弦は各弦が均一でないと感じていて、特に

思うのは1~2弦はきつく、4弦は緩いと感じるんだよね。

最近ダダリオからバランスドテンションってのが発売されているようだけど、

まあ、そういうことなんだよな。

なので、1弦が45、2弦が65よりは、40、60と細い方が合うと思うんだよね。

DRの前にフェンダーの弦を使っていたのもそれも理由の一つ。またフェンダーの

弦はダダリオと感触が似ていて弾きやすい。

個人的には、例えば、38、60、78、102、なんてどうかね?

バランス取れてない?ま、細目だけどね。

もうちょいふと目で言えば、42、62、82、105、とかかな。

ギター弦もG弦がきつく感じるね。アコースティック弦もG弦が一番無理がない?

あれ、あの太さでGの音まで上げるのは無理がないか?(笑)。

エリクサーは少し固いんだ。弾力はあまりない。それとコーテングしているんで、

すべっちゃって少し弾きにくい。

SITはすべてにおいて普通かな。何も問題ないけど特別素晴らしいわけでもない。

アーニーよりはダダリオに近いと思う。サンビームはアーニーよりな音だと思う。

 

 

 

 


墓場鬼太郎

2015-12-01 | 日記

もう全部処分しちゃったんだけど、一時、好きでね、

単行本持ってました。

”ゲゲゲの鬼太郎”の最初期の”墓場鬼太郎”。

始めは正義の味方でもなんでもなく、不気味な存在で、

確か妖怪ではなく、幽霊族の子供で、死んで墓場に埋葬された母親から

生まれて来たんじゃなかったかな。

目玉の親父は、父親が死んだときに、その目玉だけが執念深く生き残って、

鬼太郎について来た・・・と。

まあ、それでも積極的に悪いことをするでもなく、むしろ悪いことをする、あるいは幽霊や

妖怪を虐げる人間に向かって攻撃する感じだったな。

年代が年代なんで、もうレトロ感が凄くて、絵を見てるだけでクラクラするよ、ホント。

確か調布あたりの話なんだけど、完全に荒涼とした原野だし、出てくる家は壁は

土壁だし、土間はあるし、電車の駅にはタンツボまで置いてある。知ってる?タンツボ。

ホームに大きめのアルミ缶みたいのが置いてあって、そこにみんな痰を吐くの。

相模大野にもあったぜ、きっと。昔は電車の床も木だったりしてね。油が染み込んでいるの。

ま、それでも、この墓場シリーズよりはずっと近年だけど。

墓場の年代は、フランク永井がいた頃、力道山がいた頃、美空ひばりがおそらく20代の

頃・・・だと思われる。

ちなみに土間ってのは、家の中なんだけど、下は土なの。なんつーか、玄関入って、

上に上がるまでの間に4畳くらいの広さがあって、そこが土のまんまなんだよね。

昔の家は広かったからね。特に田舎は。

↑こんな描写、今じゃアウトだろう(笑)。文字通り、犬畜生だよ。

 

まあ、ご存知の通り、だんだん鬼太郎もヒーローになっていくんだけどね。

ちなみに右目と左目、描かれている時期によって、どっちも潰れてる。

そのうちに左目に落ち着いたのかな。

 

あと血液銀行に血を売る描写もあったな。そんな商売があったのか。さすがに知らないや。

 


ライブハウスでの外音確認

2015-12-01 | 音楽的アドバイス

ライブハウスで演奏するにあたって、外音にどこまで関与すべきか?

ほぼすべてのバンド、99%は特に注意を向ける必要もないと思う。

PAさんはプロなので任せた方がベターだと思う。条件付きだけど。

 

なぜかと言うと、おそらく、バンドサウンドの99%は、メインの歌と

ディストーションがかかった、あるいはかからないクリーンなギターの

音、同じくベース、1拍目と3拍目にバスドラが入り、2拍目と4拍目に

スネアが入るドラム、ピアノ、キーボード・・・の編成がほとんど。

となると、作りたい音はおのずと決まってくる。

普通のPAさんなら歌ものなら、歌を基本に、ロック系ならギターも

同じように主役に、ラウドロック系なら暴力的なロー感を強めに・・・等、

もちろんバンドの出すサウンド次第になるけど、しっかり全部の

音を客席に分離よく聞かせつつ、歌も歌詞がわかるように伝えたい。

これをライブハウスならではの迫力ある大音量で体感してもらうのが

基本だと思う。

 

これを当たり前のようにやっているライブハウスがほとんどではある。

(中にはクセのある音を作ってしまう場所もあるかもしれないが)

 

条件があると言ったのは、バンドサウンドのコンセプトが極端に普通とかけ離れて

いる場合。ドラムはキックやタムを使わないとか、ベースがいないとか、インストで

あるとか、ピアノが主役とか、主役がコロコロ変わるとか、極端なシューゲーザー

サウンドとか・・・。

まあ、こういう極端な音を作っているバンドさんの場合は、PAさんも慣れていない

かもしれないので(どれを主役にしていいのかわからない)、客席に出て、

確認してもいいと思う。

 

なので結論を言うと、ほとんどの場合は、よほど変わったサウンドコンセプト

でなければ必要ないと考える。

 

また、それでも外音をチェックする場合、気を付けなければいけないことがいくつかある。

 

まずワイヤレスか、相当長いシールドを使って、客席の真ん中まで行かないと

いけない。よくシールドが足りないので、ステージに降りて最前列で聞いている

場合があるが、これでは正確な全体像はつかめない。どうしても客席の真ん中

あたりを基準にPAさんは音を作る。なので、できれば全体を歩き回って判断

したいところだ。自分もよくリハ中にフロア全体を歩いて確認する。

それでもどうしても「ここは歌が良く聞こえる」「ここはギターが大きめに聞こえる」

などどこでも100%同じようには聞こえないのが現実だ。その中ですり合わせて

作っていくしかない。当然、中音も影響してくるので、ギターアンプの音量が

大きければギター側最前列のお客さんにはギターが大きく聞こえるのは仕方が

ないことになる。

 

余談になるが、サウンドづくりにおいてライブハウスの音の大きさ、と言うのを

把握し切れていない場合もたまに見受けられる。

例えばギターサウンドで、トレブルが強すぎる、またはこもっている・・・などだと、

リハの時に音を出した途端にピンとくる。「あ、これは分離させるのに骨が折れるな」

と。

音がPAによって増幅されるとどうなるか想像して音作りをすることをお勧めする。

 

さて本題に戻るけど、それでも外音を確認する場合に注意して欲しいことがある。

それはなるべくリハの中盤から後半にかけて行ってほしい。

さすがにリハ1曲目の数秒ですべての音を完璧にすることはなかなか難しい。

ま、歌も含め、バンド側のサウンドが完璧で、すぐに本番が出来るくらいの

音を作ることが出来るバンドさんもたまにいるけど、やはり始めの1曲は

一つ一つ各楽器の音を作り、その土台の上に歌を乗せて行く作業をする。

なので、もう初めから、外に立って、歌をあげてくれとかギターをあげてくれなどと

言うのは、PAさんがまだ音作りを終わっていない可能性があるので、

途中からにした方がいい。

また、バスドラをあげてくれと言うのも、たまに難しい場合がある。

それはドラマーのキックペダルを踏む強さが安定していない場合。

これだとレベルを上げるのは簡単なんだけど、強く踏んだ時に大きすぎる

場合がある。強くコンプレッサーをかけてごまかすしかない。

またベースを上げろと言うのも2種類あって、ベースの音自体を大きくすれば

いい場合と、ベースの音は十分聞こえているけど、ロー感が足りない場合も

ギタリストなどは「ベースを上げてくれ」と言う場合もある。

この辺もどういう意味で言っているのか把握しつつ調整していかなければならない。

まあ、こんな作業を瞬時にやっているので、音を出してすぐに判断しない方が

いいというわけである。

 

また、ギタリストはギターを、ベーシストはベースを主に聞いてしまうので、

その辺も鑑みて、しっかり全体を聞くようにしたい。

Voが外に降りる場合もフロアの真ん中まで行って欲しい。

(その際、PAスピーカーの前を通るとハウリングするので注意)

そして、例えば、その際に「少しギターが小さいかな」と感じた場合、なぜそのような

音像になっているのか、考えた方がいい。例えば、Voがあまり声量がなく、PA側も

限界にきている場合、仕方がないので歌に一番影響するギターの音量を抑える

場合もありうる。

そうではなく、歌も声量があり、良く聞こえていて全体のバランスはとても良いけど、

ギターだけが小さく感じられる場合はPAさんに相談するといいと思う。

 

また今までの話はバンドサウンド全体を確認すると言う条件で外音を聞くと言う

話で進めてきたが、目的がそうではなく、自分の楽器のアンプの音量が外音に

悪影響を及ぼしていないかなどを確認するために外に降りるのは有意義である。