「本を読まない人とは話が通じない」って、立ち読みした本に書いてあった(笑)。
ま、つまり、「本は活字を読んで、そこから想像力を働かせて、内容を把握する、
そういったことが出来ない人とは仕事が出来ない」って要約すると言いたいらしい
のだが、まあ、全部がそうではないだろうけど、多少は当たっているかなあ・・・。
「若い人でまるで本を読んでいない人を部下にすると大変だ」ってことも言っていた。
あんまり実感したことは無いけど、そうね、想像力は必要だよね、活字って。
俺も小説なんかを読んでいて、どうしてもたいくつな部分ってあるじゃん?
そういう時に他に気になる事案が頭をよぎっちゃって、活字は追っているんだけど、
内容が全然頭に入っていないときってあるもんね。あ、いかん、と思い直して、
読み返したりして・・・。字を追いながら「あのブッキングどうなったっけ・・・?」とか
考えちゃうんだよね。
ま、時間がないのもあるよね。時間に余裕のある生活が出来ている人は若い人や
学生を除いたらあんまりいないかもね。俺は寝る前に読むことが多いけど、たまに
休日に一気に読むこともある。あとは出先で読むとか、食事しながらとか・・・。
ところで「想像力」だけど、活字とどのくらい関係があるかはわからないけど、
ステージをやるにあたってやっぱりこれは大事だよね。
自分がどう見られているか、いま、どのように聞こえているのか・・・そういった
ことを常に想像しながらステージを進行していくのが望ましい。
自分の楽器の音であったり、見栄えであったり、声であったり・・・なんだけど、
ちょっとこっちも不思議に思うのが、ボーカルに関して、例えばカバー曲などで、
Aメロでバックは普通にドラムやディストーションギターが鳴っているんだけど、
ボーカルはウイスパーボイスとかさ、凄く軽く歌っている部分ってたまにあるじゃん?
それを再現したいのはわかるんだけどさ、それはあくまで音源だから出来ることで
あって、ライブハウスでは生音自体がすでにボーカルに影響を及ぼすわけで、
「このバックの音で果たして自分の声は客席に届くのかな」って思わないかね。
そりゃPA卓で大分調整はしてくれるだろうけど、限界もあるだろうな、と。
そこを「想像」出来ないかなって思うときがあるね。
まさに「想像力」だよね。「これ抜けないだろうなあ」って、声に限らず、楽器の音も
「想像」していかないと。
俺も以前、ミドルテンポの曲で、キーが低いAメロとか、「もっと声出して」ってPAさんから
言われたもの。で、自分でも「あーそうだろうなあ・・・」って思ってたもんね。
ま、わかっていたけどダメだったんだけどね(笑)。でも気づいていて、気を付ければ、少しは
良くなるよね。マイクにより口を付けるとか、発声法を少し変えて聞きやすい発声をするとか。
いつも想像して歌や演奏をしないとね。
楽器隊もそうだよ。「この音で他の楽器(特にボーカル)に影響ないかな」とか常に考えて
音を出したいものだ。とは言え、バンドなんで自分の好きな音を出すのが優先でいい。
そのうえで、考えようと言うこと。
バンドだけに限ったことではないと思うけど、実際自分がどう他人に影響を与えているのか、
こういうことも考えて他人とのかかわりや生活をしていくのは、大切なことであると思う。