続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

衆議院選大阪10区の公開討論会

2014年12月08日 | 地域での行事・出来事


昨夜午後6時半より高槻市にて候補者4人による公開討論会が開催されて参加した。主催者の高槻まちづくり株式会社に敬意を表します。
選挙戦も丁度中間に達した日曜日の夜の開催でしたが定員600人の半分くらいの入りで少しがっかりした。特に若い世代の人が少ないのが残念。
政党政治の色が濃い現代の選挙では個々の候補者の信条や人柄、人間力などその人の資質を見極めることなく政党名だけで選んでしまう有権者が
多いのではないかと私は危惧している。本来は候補者本人の人間的魅力や行動力、発信力を感じて一票を投ずるのが選挙だと思う。

今回の公開討論会は最初に5分間それぞれの候補者からスピーチがあり、次に主催者が事前に用意した数テーマ(集団的自衛権の行使容認について、
議員定数の削減について、わが町の為に働く国会議員とは?等)についての考え方や意見を述べて貰う。最後に3分間づつ特に言いたいことという
順に進められた。候補者が4人だったことも幸いで時間的には良い配分だったと思う。それぞれ属する党のマニフェストや方針に沿った主張もあったが
個人の考え方やその人の人間性なども判って大変有意義な討論会だったと思う。

ではどれだけの有権者が投票に行くか?となると又別である。巷では700億円もの税金を使う選挙と言われているが、今日のネットニュースを見ても
「今回の選挙に関心がある」という人の割合は2年前の選挙時の79%に対し62%と低いという結果が出ていた。
大義のない選挙と言われていたが決まってからはアベノミクスや2年間の安倍政権の是非を問う声と共にこれ以上の議席を与党に渡してはならない
という声が聞かれるなどそれなりに今回の選挙の意義、争点が見えてきた。

しかし最高裁で違憲状態という判決が出ているにも関わらず制度是正されないままに選挙を続ける国会議員たる者の見識が問われている。
一票の格差問題もさることながら今の小選挙区制度(295選挙区)の欠陥もそろそろ改革しなければならないと思う。前回の選挙で自民党は
4割の得票数で7割の議席を得たという結果はどうみても民主主義の精神に反する。小選挙区では1票でも負けたら議席は得られないのだから
負けた候補に投票した人の票は全て表現は悪いが「死に票」となる。そういう意味ではもう少し比例区の定数を増やす方法もあるが、一方では
党に属さない無所属の候補には比例区での当選権利は最初から無い。これも選挙制度の大きな欠陥である。何故なら議員は本来個人の資質や魅力
で選ばれるべきであると考えるからである。
何れにしても選挙制度の改正や議員定数の削減(適性数の決定)という問題の解は当事者である議員には出来ないし、判断させるべきではないと
私は思う。良いのは色々な年代や層から選ばれた国民の代表で構成する第3者機関で議論して決定することだと思うが。
今週日曜日には是非投票に行きましょう。入れたいと思う候補者がいないという不幸な選挙区もあるかも知れないが先ずは行きましょう。

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