続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

巨費が投じられる大嘗祭に反発の声あがる

2019年11月14日 | 万民に理解される税金の使い方

マキノのメタセコイヤ並木

皇室行事にかかわることに庶民からは声をあげにくい。しかし報道によると今夜の東京駅前・丸の内駅前広場では
「税金返せ」などと叫んで反発の集会が開かれたそうである。思っていてもなかなか言いにくいことだがついに
堪忍袋の緒が切れた感がある。先日の豪華な御列パレード・豪華な祝宴に続いての一晩で27億円もの大出費を伴う
大嘗祭に誰もが驚きと嘆息を覚えていることでしょう。近日には多くの国民が総理主催の「桜を見る会」での税金の
使い放題実態に怒りを覚えたばかりではないか。
これではいくら消費税をアップしようが正にザルに水。台風で壊滅的な被害を受けて途方に暮れておられる被災者の
おかれた日常とはあまりにも対極にある実態に怒りの声をあげなくてどうする。
一晩の行事のために27億円もの国費を使って何とも思わない方がおかしい。財政が厳しいからといって税金をアップして
おきながらこんなことが伝統的な皇室の行事というだけの理由で済ましていい訳がない。時代も財政状況も変わっている。

大嘗祭をめぐっては、2018年に秋篠宮さまが「宗教色が強いものを国費で賄うことが適当かどうか」と疑念を呈され話題になった。
「奉祝」ムードの中ではあるが、大嘗祭と政教分離、公費の支出をめぐる議論やその予算規模について早急に検討すべきである。
秋篠宮さまは誕生日を前にした昨年11月22日の記者会見で大嘗祭についてこう述べ、「身の丈に合った儀式」に簡素化した上で、
天皇家の「私費」にあたる内廷会計で賄うべきだと指摘された。代替わり後は皇位継承順位第1位の「皇嗣」になる立場。政府方針に
反する発言は波紋を呼んだが、指摘の内容については皇室や憲法に詳しい学者からも支持する意見が相次いだという。

当事者でもある秋篠宮さまが自らあえて発言された正論になぜ政治が向き合おうとしないのか。我々庶民にその内情は計りかねるが
宮内庁はじめ皇室関係にかかわる多くの関係者の利権や都合が絡んでなかなか改革議論が進まないのではないかと思ってしまう。
為政者は今回の「税金返せ」という悲痛な叫びを謙虚に受け止め、心して「万民に納得される税の使い方」に腐心して貰いたい。

腐りきった末期症状の安倍政権

2019年11月13日 | 恥も外聞もない厚顔


又しても安倍政権の横暴・傍若無人ぶりが関心を集めている。「税金の私物化」として総理主催の「桜を観る会」の
常軌を逸した税金の使い方・運営の仕方が野党からのやり玉に上がっている。予算は毎年1767万円と決まっているのに
実際の支出額は年々増加の一途で2019年、今年の支出額は何と予算の3倍以上の5518万円が使われたというではないか。
我々の血税がこんなところで湯水のように使われていること、更に予算は低く設定しておきながら結果は予算の3倍以上を
使って何食わぬ顔のザル予算こそが姑息で怒りに震える思いである。会計検査院は何をしていたのか。責任を痛感せよ。

今年の大型台風被害では壊滅的な被害を蒙り、今なお多くの方々が避難所生活を余儀なくされている様をしり目にこんな
ところに大盤振る舞いの税金が使われている実態を見るにつけ今の安倍政権中枢にもはや為政者の資格はない。
こんな会はもう即刻来年から廃止すべきである。天皇主催の園遊会で充分事足り初期の目的は達成されている。

今年の会に際してどれだけの人が招待されたのか名簿を出せという野党の追及に「会の終了後速やかに廃棄した」と言う
ではないか。何か同じ様なセリフを嘗てどこかで聞いたことがある。正に森友・加計学園事件の時と同じ構図である。
不都合な真実は破棄・隠ぺいしてスルーしようとする現政権の常套手段である。今年の招待者は何と1万8200人という。
一体どんな基準で誰が選定しているというのか。徹底して調査しなければ国民の腹の虫がおさまらない。
一説には安倍総理の地元からはバス10数台連ねて参加していたという報道もあったが、正にこれは自分の後援会関係者
を招待していたことになり、野党の主張する「税金で選挙活動をしていた」のと同等と言われても仕方がない話である。

台風19号上陸からちょうど1か月になる12日、内閣府によると、8日時点で10都府県の約2800人がいまなお避難所で
生活されているという。被災地ではこれから気温も下がり始め、より困難な状況を迎えることになる。最低限の生活を保障
すべく最優先で住宅関連の支援が急務な時にこんな無頓着な話題が出ること自体被災者には追い打ちをかけることになる。
年の瀬を真近に控え、被災者に寄り添う政治の心が欲しい。口先だけの被災者支援では民は救われない。
オリンピックや桜を観る会などと浮かれている場合ではないのではないか。相次ぐ閣僚の不祥事に次ぐ今回の桜にまつわる
安倍政権の恥部露呈は「政治の心が完全に国民から離れている」ことの何よりの証であろう。心してやってほしい。

私の履歴書(今月はファンケル創業者で会長の池森賢二氏)

2019年11月05日 | 嘗ては聖職と言われた教員の今は

私の履歴書という日経新聞朝刊のコラムは長年続く人気の欄である。私も当欄で何度か
印象に残った人物や記事を取り上げたことがあるが、池森氏もその生い立ちは興味深い。
11月4日の記事で「我が師の恩」というタイトルで綴られていた中に心に残った文章があった。
当時中学生だった池森少年は家が貧しくて修学旅行に行ける家計状態ではなかったので
本人はとっくに旅行を諦めていたという。ところが当時の担任だった先生は池森少年に
旅行費用の集金係を命じた。「なぜだろう」と思いつつ彼は懸命に集金係をこなした。
そして集金したお金を持って行くと、先生は「おまえも行くんだよ」と言ったという。
彼に集金係を命じたのは「私だけ旅費が払えないことを級友たちに知られないように
配慮してくれた」のだった。しかも旅費はその先生が出してくれたという。今もその
修学旅行で訪れた京都・嵐山の風景は忘れることが出来ないと述懐されている。

涙が出そうな嬉しい美談ではないか。それに引き替え昨今の教師による低レベルな
いじめ問題や教育界のモラル低下は教師のサラリーマン化がもたらすものなのか。
学校は単に教科を教える場ではなく、生身の人間による人間教育の場であることが
疎んじられているからではではないか。
恐らくこの池森少年が担任の先生から受けた温情、粋な計らいは彼の人生感に大きな
影響を与えたことでしょう。
本日は未だ5日目なのでこれからの25日間約1か月池森少年が歩んだ人生の軌跡を綴る物語
が楽しみである。皆さんも是非池森少年の栄光と成功の足跡を見届けて下さい。

またしても維新議員の悪質極まりない不祥事発覚

2019年11月01日 | 情けない恥を知れ!「


関西特に大阪では選挙となれば常勝軍団の維新の議員がまたも不祥事を起こした。
新聞報道によると、今回の事件は寝屋川市議会の元橋議員が経営していたという
障害福祉サービス事業において虚偽の申請で給付費約150万円を詐取していたという。
維新の幹部はこういう事件が起こる度に「厳正に対処する」と言うが一向に収まらない。
皆さんも維新議員が不祥事を起こすことに慣れっこになっているのか麻痺しているのか
それでも選挙となると多くの維新議員が当選してしまう。なぜ強いのか不思議でならない。
大阪府議会(88人中51人)、大阪市議会(83人中39人)と両議会の圧倒的多数を占め、更に
知事と市長という両首長までもが維新で、もう大阪は維新の独壇場状態である。
これでは一度ノーと言われ結論が出た大阪都構想も又もやゴリ押しして来るのは明白。
この構想が大阪市民・大阪府民にとってどんなメリットがあるのか全く説明されてないばかりか
維新にとっては唯一これしか政策の目玉が無いという現実を物語っていることが悲しく寂しい。
他にも大阪府下の市町村長、議員にも多数の首長や維新議員がおり、行く末恐ろしい限りである。
選挙で維新を支持する大阪人は彼らに一体何を期待して投票するのかこれまた全く理解できない。

維新の選挙での決まり文句は「身を切る改革を実践」と言うがその裏で政務活動費の不正受給や
選挙違反など多数の悪事が絶えないのも事実である。ネットで「維新の不正事件」と入力すると
多数出てくるので一度ご覧ください。
維新議員の不祥事・不正事件は過去多数あり、この欄でも何度も取り上げたが特に悪質で
記憶に残っているのは女性堺市議の政務活動費不正受給事件。他にも維新議員に多いのは
選挙の数か月前に住所移転しての立候補であるが偽装のケースが度々露見して事件になった
件や国会議員では上西元議員、最近では北方領土訪問時に問題を起こして維新を除名された
丸山議員など覚えているだけでも沢山ある。
しかしこのままでは大阪の地方政治は維新の独裁で進んでしまう。健全な民主主義政治が
行われるためには極めて危険で異常な状況下にあることを忘れてはならない。



久し振りに投稿します(4月以来)

2019年11月01日 | 安倍長期政権の終わりの始まり


皆様日々の暮らし向きはいかがでしょうか? 可処分所得が下がり続ける状況下での
消費税アップはつつましい生活の庶民にとっては厳しい現実です。
又連日報道される台風・大雨による被災地の方々の暮らしは茫然自失の様で痛ましい。
そんな中でも政治の世界では災害地や被災者救助に対する本気度が見られない。
見られるのは堕落した政権幹部の恥ずかしい低レベルのスキャンダルばかりである。
経産大臣、法務大臣の相次ぐ辞任(単に大臣を辞めただけで未だ議員辞職していない)は
いかに政権与党の人材の資質が低レベルであるかを物語っている。
閣僚の中でも最重要と言われてきたポストの経産大臣、法務大臣がいとも簡単に辞任に
追い込まれるとは、又その内容が恥ずかしいくらい情けない。政権幹部はその都度毎度
おなじみの「二度とあってはならない。任命責任は私にある」と言って軽い謝罪だけで
一体どのように責任を取るというのか。全く責任など取っていないではないか。
忘れはしない森友・加計学園疑惑事件は長期政権からくる腐敗が生んだ象徴的な事件であり、
その成れの果てが相次ぐ閣僚の不正疑惑による辞任劇、失言の数々に見られる状況は正に
政権の週末を意味し、レームダック症状と言わざるを得ない。もはや政権交代しかない。

今回の台風による大災害では100人に迫る死者が出て、住む家すら失った方が大勢いる。
地球温暖化の帰結かも知れない自然災害の大型化に対処しなければ国民の生命・財産が
守れない。1機100億円もする戦闘機やイージスアショアなど装備する前にやることがある。
野党の皆さんにも言いたい。千葉県を筆頭に関東・東北にまで及ぶ大災害にも拘わらず
救済のための予算組み替え(5兆円を上回る防衛予算から最低でも1兆円を減額して災害
対策に廻す)を何故主張しないのか。思い当たらないのか?不思議でならない。
安倍さんもトランプさんと大の仲良しなら「今回の未曾有の災害で戦闘機の購入は見直す」と
友人ならそれくらいの要求をするべきである。トランプより国民の生活が大事に決まってる。