続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

今回の地震で府知事は万博誘致よりも災害に強い街づくりを

2018年06月18日 | 災害対策を優先すべし


週明けの今朝大坂北部を震源地とする大地震が起こった。私の住む島本町も大きな揺れを感じた。正に阪神大震災の時を
思い起こさせる衝撃でした。幸いにも揺れの時間が短くて私の近辺では衝撃の割には比較的大きな被害はなかった。
しかし時間が経つにつれ、災害の実態を伝える報道は徐々にその被害の大きさ、範囲の広大さを突きつけた。

隣の高槻市では不幸にも登校途中の少女が犠牲になったり、水道やガス、道路などライフラインの被害が広く起きて
いた。特に我々の生活空間の中のどこにでもあるブロック塀が倒れてきて幼い女児が亡くなったというニュースには
衝撃が走った。他の場所でも同じ様にブロックの下敷きになって高齢の男性が亡くなったという。悲しい出来事である。
なぜ悲しいかといえば過去にも同じ様な事故は起こっている筈だし、地震対策という観点からすれば真っ先にブロック
塀は倒れる危険がある。と何故もっと早く行政や多くの専門家が気付いて対策しなかったのかという点で。

家の周りや敷地の境界にブロック塀が使われている光景は日常の風景として特に危険を感じなかったが良く考えれば
地震の際には最も危険なものとなる。大阪府は早速全小中学校のブロック塀など点検を指示したとのことですが明日中
にも点検を終えて戴きたい。目隠し効果と侵入防止が主たる目的であろうが、この際道路や生活空間に面している
ブロック塀は徹底して鉄板や半透明のアクリル板などに替えるように行政指導していただきたい。

いずれにしても今回の地震で大阪府下の自治体、企業、住民が受けた被害は広範囲に及び、復旧には相当な出費が
必要となる。それも全て緊急を要するもので待ったなしで進めなければならない。

大阪府知事はこの際万博誘致を断念し、災害復旧に最善を尽くして貰いたい。万博の開催より被災地やライフラインの
復旧、喫緊の災害防止対策の方がはるかに優先されるべきである。財政が厳しい昨今、あれもこれもという訳にはいかない。
行政の長としてここは万博誘致やカジノ誘致にエネルギーを注ぐ前に民の為の災害に強い生活環境づくりに邁進して頂きたい。