続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

JR島本駅西土地区画整理準備組合第4回総会を傍聴して

2013年06月29日 | 雑感


本日午後7時~ふれあいセンター第四学習室で開かれた首記総会を傍聴した感想。
今回の議題は
 報告案件  これまでの会議(理事会、総会など)などの開催状況説明
 第1号議案 準備組合の規約変更について~副理事長の人数を2名から3名に変更
 第2号議案 準備組合の役員の選任について~前理事長の退任による新理事長の選任他
上記2件は賛成多数で可決された。

しかし本来は3号議案として「事業協力者選定における承認の撤回」という議案の審議と
議決が予定されていたにも拘わらず何故か本日の総会では議題から取り下げられた。
そこで参加されていた一人の地権者から何故取り下げたのか説明を求める声が上がった。
すると司会進行者から説明するので「傍聴者の方はここで退席ください」との発言あり、ビックリ。
説明を求めた地権者の方が「傍聴者がいても構わないではないか」とあえて主張して下さったが
その声まで押し切って退席させられました。町の総合政策部が関与している事業の総会である。
一体どんな「聞かれては不味い」ことがあるのでしょうか。

この3号議案に関しては6月2日に行われた「経過説明会」でのやりとりで知っていましたが
酷いものでした。詳しくは島本町のホームページを是非ご覧ください。
行政情報→各課の業務内容→政策推進課→JR島本駅西区画整理準備組合で検索下さい

端的に説明しますと、昨年11月25日の第3回総会にてこの事業の協力者として大成建設を
承認しておきながら今になって文教ゾーンに誘致する中高一貫校の学校法人の違いで組合
と大成建設の間でモメているのです。
大成建設側の言い分は「正当な手続きを経て総会でも承認を頂いた。学校の件についても
理解していただいた上で当社を選んで頂いたものと認識している。又既に多くの準備活動
を行っている」と主張。

一方組合側は「未だ協定書は締結していないし、誘致する学校に関しては今後協議の余地
を残しているものと考えていた」とお互いの主張をし合うだけで平行線のままだった。

そして今回の第3号議案になったのでしょうが、少なくとも私が前回の経過報告会での双方
の言い分を聞いた限りでは大成建設側の主張に理があると感じられた。

何れにせよ多くの地権者を代表して事業を主導し、事業協力者と折衝して来た組合役員の
責任は重い。今の状態では暗礁に乗り上げたまま当分進まないどころか進出予定だった病院
や学校の計画やこの土地区画整理事業すら頓挫しかねない。既に我々の税金も使われている。



















本日の総務建設水道常任委員会

2013年06月28日 | 議会での様子


先の4月の選挙、定数削減(16人から14人に)後初めての常任委員会開催です。
これまで3つ(総務文教、民生消防、建設水道)の常任委員会で運営していたが
議員数が減ったこともあってこの6月会議から(総務建設水道、民生教育消防)
という2つの委員会に改編しての運営となりました。
私は今回総務建設水道委員会に所属し、4年間一度も担当したことのない建設水道
も所管になりましたので日々勉強、心して頑張ります。

さて本日と7月1日の2日間に亘って今議会で委員会に付託された議案を審議します。
当委員会では2つの条例改正案と25年度一般会計補正予算(所管分)の他、25年度
公共下水道事業特別会計補正予算、同じく25年度水道事業会計補正予算の審議です。

①43号議案[特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正について]

これは非常勤職員である「徴税事務員」「生活保護相談支援員」「社会福祉士」
「家庭児童相談員」「母子自立支援員」「幼児発達支援心理支援員」「埋蔵文化財
等調査員」「学童保育室指導員」の8職種について現行平均月額13万円~17万6千円
の一律報酬に対して待遇改善として職務に応じて6段階(1万円~最大4万円)の加算
をするというもので反対する理由はない。
ただ審議で争点になったのは「職務に応じて」という抽象的な基準が示されたことに対し
公平な判断が出来るのか。という部分でした。詳しく確認するとベースは「経験年数」
ということでしたが、年数だけでは公平ではない、職能をどう評価するかの視点が必要
です。

②44号議案[一般職の職員の給与に関する条例の一部改正について]

この議案は極めて難しく悩ましい案件であり、最終的には修正の動議を提案した。
今回の理事者側からの改正の提案骨子は2つであった。

1つは臨時職員の内「図書館業務事務員」「保育士」「幼稚園教諭」「延長保育士」
「介護支援専門員」の時給単価を少しアップ(35円~50円)する。更に支給交通費の
上限額を440円から860円に引き上げるというもの。妥当であり、反対する理由はない。

しかしもう1つがどうにも納得出来ず、修正案を出した全ての要因でした。
提案では、現在25人いる再任用職員の内元部長、次長級だった6人を5級職相当の給料に
引き上げるというもの。その内容に驚いた。
これまで再任用職員の給料は一律2級相当職の月額21万3400円としていたものを今回の
提案では元部長、次長職だった6人には「町の懸案事項に取り組むという重責」を担って
頂くのでそれに相応しい給料を払うのが当然であると主張し、一気に月額7万9800円もの
アップをするというもの。何故一気に8万円近いアップにしなければならないかの説明には
元部長級であった人の能力に見合う報酬を考えると5級相当を適用するのが当たり前とのこと。
私はこれでは余りにも他の再任用職員との格差が生じること、更には一旦定年退職した再任用
職員にこれほど依存しなければ仕事が遂行出来ないほど職員のレベルが弱体化しているのなら
その方が問題ではないかと質しました。
私自身何がなんでも再任用職員の給料アップを認めないということではありませんがせめて
もう少し熟議を重ねることが肝要であり、大多数の職員からも理解して貰えるような進め方
が必要である。特に組合からも(本件は組合との協議事項ではないらしいが)疑問の声が
上がっているし、むしろ職員全体の底上げに配慮してほしい旨の声明もニュースで出されている。

いずれにしてもこの大きな2つの異なる内容を包含した議案を可とするか否とするかの決断を
するにはあまりにも酷である。むしろこのような提案をする理事者側の姿勢が許せない。
ここは臨時職員の時給単価アップと交通費アップというささやかな待遇改善の議案と一部の再
任用職員の大幅給料アップ案は別個に提案するべきだという理由で修正動議を退出した。
要するに今回の提出議案の中から2つ目の項目を削除するという修正動議でした。
この修正動議の採決は2日目である7月1日の本委員会で採決となります。

確かにどちらも同じ「一般職の職員の給与に関する条例の一部改正」という条例の中身の
変更であるから別個には提案出来ないという理事者側の論理はあるが、それなら別の議会に
提案するという考え方が可能な筈である。急ぐなら6月の後半議会に提案するという手もある。

皆さんどう思われるでしょうか。一般の方々には非常に解りにくい話ですがこれも実態です。
是非7月1日の委員会傍聴に来てください。役場3階の委員会室です。






奈良市議選・市長選を目前に4回目の市民と立候補予定者との対話集会

2013年06月23日 | 議会改革・議員研修



本日も片道1時間かけて奈良市へ。政策研究ネットワーク「なら・未来」主催
の対話集会に参加してきました。参加費無料ですが活動内容に敬意を表して
毎回千円のカンパをしています。少なくて申し訳ありません。

活動の原点は「財政危機など行政が直面している多くの問題や課題を市民が
無責任に放置しておくことはもはや許されない」このまま無関心の態度を
市民がとり続けていれば確実にそのしわ寄せは市民に跳ね返ってくる。
このような思いから市民が主体的に運動を展開されていることに感銘を受け、
これまで3回続けて参加してきました。

本日のテーマはそれぞれの選挙に立候補される予定者への公開質問への回答
と現職の在任活動評価、現職市長の4年前のマニフェストに対する達成度の
評価などでした。
配布された資料は膨大で取りまとめされた「なら・未来」さんのご苦労は
大変な作業であったろうと思いました。
40人以上の市議選候補、7人の市長候補それぞれへの質問から回答集計
そして現職議員39名の細部にわたる活動評価が事細かに記載されています。
しかしそれにも拘わらず質問に回答すらしていない議員候補者が大半で、
なんと49人中回答したのはたった15人。市長候補では7人中5人でした。

確かに取り組まれている内容はかなり高度で素晴らしいもので、これらの
活動評価や公開質問への回答を見れば、どの候補が選良たる人にふさわしい
のか投票する際に大いに参考になる筈であるが、一方ではこのような集会に
付き合っている暇があるならどぶ板選挙で走り回る方が得策という候補が
多い(むしろ大半)現実の前に一抹の空しさを感じてしまう。

こういった市民運動の実態や議員通信簿などの成果物が有権者のどこまで
浸透させられるのか、その限界と課題を痛感した次第である。
恐らく時間がかかるでしょう。ネット選挙時代になれば又変わるのでしょうが。
それにしても7月の奈良市議選。市長選では有権者の良識と眼力によって
良質な市長、議員が選ばれることを期待すると共に、今回の通信簿や公開
質問に対する回答と選挙結果がどうリンクするか興味深いものがあります。

次回はいよいよ大詰め、候補者との公開討論会です。奈良市民なら是非行きましょう。
7月5日(金)18時30~ 市議会選挙立候補予定者
7月6日(土)18時30~ 市長選挙立候補予定者 
いずれも奈良県文化会館小ホールにて 





障害福祉サービス施設「作業所わくわく」のバザー

2013年06月22日 | 雑感


毎年恒例の「作業所わくわく」のバザー天候にも恵まれ多くの来場者で賑わう。
本日会場のケリヤホールには多くの方から提供頂いた品が所狭しと並べられ、
ピークの10時過ぎには人で溢れたそうです。私は11時半頃に伺いましたが職員
やメンバーさんの保護者の他ボランティアの方々がかいがいしく客対応して頂
いていて本当に有難く感謝の思いでした。
様々な日用品雑貨販売の他「わくわくの店」でおなじみのクッキー販売やボラン
ティアの皆さんによるアロマサービスや喫茶コーナーでは手製のサンドイッチが
食べられて満足しました。

「作業所わくわく」は長年広瀬3丁目(スーパー万代の近く)の狭いところで
運営していましたが、昨年6月念願の広くて新しい作業所(若山台1-793-4)に
新築移転する事が出来ました。場所は消防署の北側にある調整池の西側です。
新作業所は白を基調とした明るい2階建。広くて快適と利用者、職員共々関係者
一同喜んでおられます。(土地は役場から借りての運営)

しかし新築には国からの補助金が頂けたとはいえ関係者からの借金残高も多く
運営は厳しい状況と聞いています。

今後とも皆さんのご理解とご支援をよろしくお願いします。是非一度施設見学
に行かれてはいかがでしょう。

昨日の会派代表者会議での議論(会派室について)

2013年06月22日 | 議会での様子


昨日の会派代表者会議では主に会派室の取り扱いについて議論された。
今年4月の改選までの島本町議会では会派は5つでしたが、会派室を
持っていたのは自民党、山吹民主、公明党の3会派だけで残りの共産党、
人びとの新しい歩みの2会派は会派室が無く、全員共用の議員控室を
使っていました。私は会派に所属していませんので同じく共用の控室を
使用していました。これには過去からの議論、いきさつがあった様です。

しかし今回の改選で会派構成も変わり、会派に所属しない議員も4人と
なるなど会派も会派を構成するメンバーも大きく変わりました。
定数が16人から14人に減った改選後も会派数は5つと変わりませんが、
山吹民主は1人となって会派が消滅、その代わり自民無所属の会という
新しい会派が誕生して同数です。

私は過去のいきさつや会派に属さない議員が私だけという状況を踏まえ
今日までの4年間は現状に甘んじて来ました。そこで今回の改選を機に
会派室を持っている会派と持たない会派、会派に属さない議員の部屋を
どうするのかこの際全員で協議し、公平公正な扱いをするよう要求しました。

島本町議会は会派制を取っているが、それはあくまで議会運営上の話であって
議員の執務室という性格の濃い部屋をどうするかという基本の概念が抜けたまま。
議員の執務室があって、その上で更に会派室があるというのなら話は別だが、現状は
会派に属さない議員への配慮が全く欠けているのである。
議員はそれぞれ個々人の人格をもって選んで頂いているのであって会派で当選
したのではありません。従って議員は会派に関係なく全て等しく公平に扱われ
なくてはなりません。理不尽なことが多い島本町議会です。改革が急がれます。

来週早々から6月議会が始まりますので議論はもう少し時間が掛かりそうです。