続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

ここまで堕ちたか、安倍政権中枢の厚顔無恥さに国民は怒るべし

2017年05月27日 | 情けない恥を知れ


連日報道される安倍政権中枢が絡む疑惑の数々。森友学園問題の疑惑も解明されない内に今度は加計学園問題が浮上。
どちらも根っこは安倍総理が直接関係する疑惑である。両事案とも問題の本質は政権中枢によって恣意的な行政運営が
なされているのではないかというゆゆしき問題である。そんな重大な疑惑が総理や政権に向けられているにも拘わらず
正面切って疑惑に答えようとせず、姑息な答弁や官房長官談話で逃げまくる姿は世界の恥であり、国民への重大な背信
行為である。

特に今回の加計学園に対する獣医学部新設の認可手続きには明らかに総理や政権中枢の意向が強く働いた結果であること
を示す明らかな証拠が出てきたにも拘わらずシラを切り通している。
昨日の前文科次官の記者会見でも前川氏は当時の直接の当事者として「これは事実であり、あったものをなかったことには
出来ない」とまで言い切ったあの姿がなによりも真実を伝えている。

この前川氏の記者会見での一連の発言に対し、菅官房長官は必死で問題点をはぐらかす為に前川氏の人格攻撃に終始し、
事の本質にかかわる反論は何ひとつ出来なかった。ことここに至ってでも疑惑の事実を隠し、無かったことにしようと
する政権幹部の傲慢で破廉恥な対応ぶりは哀れである。国民はこのまま黙って見過ごす訳にはいかない。これは総理や
政権中枢による大スキャンダルであり、責任を取って総辞職するに値する事件である。

前文科次官であった前川喜平氏は確かに文科省による省ぐるみの天下り斡旋事件の当時の責任者として辞職した経歴の
持ち主ではあるが、この加計学園問題に関しては政権からの圧力に屈した被害者であり、今回の記者会見で語った事件
一連の経緯や文書の存在について述べられた話は信頼でき、信憑性のあるものと誰もが納得、理解できる。
その上で野党が求める証人喚問にも応じると言っておられる。しかし自公与党は絶対に応じない。応じない理由は説明なし。
菅官房長官は記者会見で「文科省の天下り事件の当事者であり、それで辞めた人物の話など信用できない」などと言って
必死に問題点をはぐらかし、森友問題同様早く幕引きに持ち込みたい意向ありありだった。堂々と国民の前で潔白を証明
するべきである。

総理や政権の意向を示す文書の存在に関しても未だに文科大臣、官房長官ともそれを認めようとしない厚顔無恥ぶりには
あきれる。少なくとも加計学園疑惑については安倍総理や政権中枢の意向を官僚が忖度したというレベルではない。もう
紛れもなく強い指示があったという他ない。前川氏自身も記者会見で「こんな形で行政が歪められることがあってはならん」
とはっきり言明されていた。

国会で多数を占める安倍政権による独裁暴走政治は堕ちるところまで堕ちたといわざるを得ない。森友学園問題や加計学園
問題は論外の醜態であるが、ここ2年あまりの集団的自衛権行使を可能にする新安保法の強行採決、自衛隊のPKO活動日報隠し、
文科省組織ぐるみの天下り斡旋国家公務員法違反事件、先日の共謀罪法案の強行採決などどれをとっても健全で公正公平な
民主主義政治が行われているとは思えない異常事態の連続である。正に長期政権のなせる堕落と傲慢政治の表れである。

アベノミクスも完全に限界が見えて来た。一向に景気が良くならない。雇用状況も失業率が減ったと言っても非正規雇用が
拡大している原状を見ればその数字はまやかしである。岩波新書 服部茂幸著「偽りの経済政策」では安倍政権と黒田日銀
による「失敗」を徹底検証。格差と停滞をもたらした失敗の経済政策を鋭く批判している。読んでみましょう。820円