続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

全国各地で「安倍政権にNO」の合唱,行動が始まった

2015年07月18日 | 地域での政治行動



本日午後1時全国各地で一斉に「アベ政治を許さない」プラカードを掲げての抗議行動がなされた。
ノンフィクション作家澤地久枝さんの呼びかけで始まった運動は全国1000カ所以上の地で繰り広げられたという。
島本町でも市民、議員有志で13時にコープ前交差点に集まりプラカードを掲げて抗議を行いました。その後水無瀬駅前
まで歩き13時半頃解散しました。しかし全国各地でこれだけの人が集まるほど今回の安保法制には皆んなが危機感を持って
立ち上がったということでしょう。今の安倍政権はもはや憲法を壊すだけではなく民主主義そのものまでも壊そうとしている
としか思えない。連立を組む公明党(平和の党を標榜している)に対する批判も日増しに増えているように感じる。

更には現状の日本政治に危機感を抱いた学生運動SEALDs(Students Emergency Action for Liberal Democracy)
も大きな輪として全国的に行動を展開してくれていて大変心強い状況である。いよいよ安倍政治の終わりの始まりである。
将来を担う若者も加わってのこれだけの大きなうねりと声は民主主義において絶対無視できない筈である。この勢いを駆って
戦争法案を廃案に追い込もうではありませんか。

安倍総理は「決めるべき時には決めていく。これが民主主義の原則だ」と語っているが、国民の大多数が反対、憲法学者の
大半が「違憲」だと主張する中、そして首相自ら「国民の理解が進んでいないのも事実だ」と認めながら数の論理で押し切る
のは乱暴、拙速と言うしかない。しかもなぜ今なのか、もっともっと時間を掛けて国民の疑問や不安に答えて少なくとも国民の
大半が賛成するまで粘り強く説明するべきである。アメリカとの約束より国民との対話の方が大事ではないのか。


戦後間もない頃に文部省が作った高校生向けの教科書「民主主義」には「多数決は用い方によって民主主義そのものを根底から
破壊するような結果に陥ることがある」と指摘し、「多数の力でどんなことでも出来るようになると一切の反対や批判を封じ込めて
一挙に独裁政治を作ってしまうことも出来るからである」と書かれているそうである。
そしてもう一つ大事なことが書かれている。「多数決の弊害を防ぐには何よりも先ず言論の自由を重んじなければならない」とある。
正にこれに反することが先般起こったではないか。「都合の悪い新聞社は潰せ」とか「マスコミを懲らしめる」などという言語道断の
発言が政権に近い集まりで行われたことは民主主義を破棄する何物でもない。今の状況がそうではないか?

共同通信社が行った直近の内閣支持率は急落(9.7%の下落で37.7%に)、不支持率は51.6%と過半数を超したそうである。このことや
諸々の最近の情勢に恐れをなしたのか急きょ新国立競技場建設計画の白紙撤回を表明した。その言いぐさがふるっている。
「各方面や多くの国民の声に謙虚に耳を傾けて決断した」というのである。
ならば国民の大多数が反対するこの戦争法案も白紙撤回するべきではないか。全く一貫性も胆力も無く説得力も無い。