
朝日新聞の報道によると先の総選挙の前(9月下旬)に自分の選挙区の市議会議員数人に現金を渡したという。受け取った市議らは
買収と思われるので直ぐに返却したということらしい。このことについて神谷氏本人はこの事実を認め、選挙違反には当たらないと
自分勝手な解釈をして問題ないと記者会見で語った。
本日の日経夕刊記事によると配られた原資は自民党本部から大阪第18選挙区支部に提供された1500万円の内の一部で「車に乗る、
電話をかける、チラシを配る」といった政治活動に充てて貰うためだったとのこと。それが今回の行為を選挙違反でないと正当化
する理由なら自民党は全国的にこのようにして資金をばら撒いていたことになる。正に党を挙げての選挙違反ではないか。
どんなに理屈をこねようと所詮こんな行為を有権者がどう感じるかで決まる。
神谷氏は「選挙前なのでよろしくご指導下さいとは言ったが、演説会は覚えていない」と説明。「選挙前の時期で皆さんが気を使って返してくれた。
それで済んだので、私も助かってるなあと思った」と話した。という。
一旦配ったが返却されたので問題ないとは何たる言いぐさであろうか。選挙前によろしくと言って現金を配ればその時点でアウトである。これが
選挙違反の犯罪でなければこの法律は全く意味がない。よくもメデイアの前で堂々と「選挙違反ではない」などと言えたものだ。あきれ果てる。
ここまで表に出て、且つ本人が認めている事実なら即刻検察は事情聴取、徹底検証して白黒はっきりさせなければ法の番人としての責務を放棄
したことになる。本人は比例で復活当選しているのだから次の候補者が替わって当選人となるようにしなければならない。