続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

9月定例会が始まります(5日~30日)

2016年08月31日 | 一般質問&議案審議


来週月曜日から9月定例会が始まります。9月議会は各種議案審議の他、
平成27年度各会計の決算認定の審議がありますので会期も長いです。
日程はおおむね下記の通りです。

9月5日~6日午前中: 一般質問(今回は12人の議員が行います)
9月7日~8日   :報告案件3件、教育委員会委員の任命及び公平委員会委員の選任他
           地区財産区管理委員の選任についての同意審議。
           工事請負契約の締結についての議案2件の審議
           (清掃工場ごみ処理施設改修工事と第四学童保育棟新築工事の2件)
           一般会計及び各特別会計の補正予算案審議

9月12日~14日 :総務建設水道常任委員会(委員会管掌分野の27年度決算審議)
9月15~16、20日  :民生教育消防常任委員会(委員会管掌分野の27年度決算審議)

9月30日     :定例会最終日 両常任委員会にて詳細審議した各会計決算の認定採決他

私の一般質問(通告テーマは3つ)質問の順番は9番目ですから5日の午後遅くか翌日6日の午前。
  
    1.ふるさと納税制度により本町の税収にどのような影響があるのかを問う。
    2.JR島本駅前広場や歴史文化資料館前庭を活用したカフェレストラン等の誘致を。
    3.「空き家対策特別措置法」施行後の本町の具体的な取り組み実績を問う。

    特に1番のふるさと納税に関する質問では本町の場合、他から入ってくる寄附納税よりも
    本町の住民が他の自治体に寄附するふるさと納税による住民税控除に伴う税の減収の方が
    多いのではないか。その実態と対応について問います。

   尚今定例会における議案内容、12人の議員の一般質問の通告テーマは町ホームページの議会  のところをご覧ください。
   是非多くの方の傍聴を期待しています。  

 一晩に3つの金、感動の連続でついに徹夜。と同時に色々思うことあり。

2016年08月11日 | 2016オリンピック


昨夜から今朝にかけてのオリンピックTV観戦は忙しかった。NHKで柔道、8チャンネルでは男子体操個人総合の激闘が同時中継され、
柔道女子70Kの田知本遥と男子90Kベイカーの試合はハラハラドキドキしながら勝利を祈った。柔道は一瞬にして攻守入れ替わる
一時の隙も許されない数分間の厳しい闘いである。その上有効や指導など審判の判定が勝敗を大きく左右するので運不運もある。
そんな中で二人ともあれよあれよという間に決勝まで進み、ついに柔道2つ目、3つ目の金をもたらした。嬉しくて思わず涙がでた。
田知本さんは重量級とも思えない小柄で可憐な女性ながら逆転勝ちなど根性溢れる見事な試合ぶりで我々に感動を与えてくれた。
日系ハーフのベイカー君は終始落ち着いた堂々たる闘いぶりで殆ど一本勝ち、男女同時金メダルという最高の喜びをプレゼント。
日本人の体格からして重量級は不利と言われる中での金は本当に価値がある。アッパレの一言でいうことなし。感動をありがとう。

一方の8チャンネルでは男子体操個人総合の激闘が繰り広げられていた。自室のパソコンTVには2画面機能が無くボタン操作で
1と8を切り替えながらの忙しい観戦だった。当初は内村、加藤両選手が上位争いをしていて二人ともメダルの期待をしたが、
途中で観たらトップはウクライナの選手が1位、内村君は2位、しかも1点近いビハインドで加藤君はもう圏外になっていた。
柔道のダブル金獲得で感動しているうちに内村君の逆転勝利の瞬間は視聴できなかったが、結果は最後の鉄棒の演技でのほぼ
1点近い大逆転でのオリンピック体操個人総合2連覇という歴史的勝利だった。これには2位の選手も他の選手もみんなが納得の
文句なしの快挙であった。本当に素晴らしい夜を過ごさせてもらった。本日勤務のない者だけの特権だ多かも知れない。

リオではオリンピック会場や選手村以外の外では相変わらず危険がいっぱいの治安状況で既に選手が被害に遭ったという報告もある。
本当は万人に祝福されての「平和の祭典」であるはずのオリンピックが一部の限られた世界の者だけで楽しむ祭典では悲しいものがある。
カヌー競技でも日本人初のメダリストが生まれたのは喜ばしいが、競技会場はテレビで見る限り今回のために作られた特設の川の様子。
自然の川を使わないであれだけの施設をつくるのにどれだけの税金が使われたかと思うと宴のあとのリオや市民のことを考えてしまう。

世界中で貧困格差が進み、富める者は益々富み、その格差は広がるばかりである。多少の格差は仕方ないとして極端な格差社会では
いくら警察など治安部隊を増強しても不満による窃盗犯罪や略奪は防げない。今回のオリンピック開催にしても貧困層や不満市民は
そんなことにカネを使うのなら社会インフラ整備や格差是正、福祉の充実政策が先だという声を上げている。
特に開催式典の様子をTVで見てその豪華さ、凝った仕掛けに本当に驚いた。いったいあの資金はいくらかかって、どこが負担するのか、
何故そこまでする必要があるのかと。世界経済が低迷する中、温暖化による大規模自然災害の頻発、最も憎むべきテロによる大量虐殺
の横行防止など地球規模での課題が山積している今こそ過度に豪華な祭典は見直す時期ではないか。

IOCの組織の在り方、運営にも大いに問題がある。先ずは開催招致に多額の賄賂が存在するのではないかという疑惑は解明されていない。
問題の東京開催に際してもその疑惑は晴れていない。何年も前からロビー活動しないと招致が勝ち取れないのもおかしな話である。
全てはIOCや各国のオリンピック委員会が問題に気付いていながら何も改革しないまま今に至っている。2020東京大会には今から
一体いくらの税金が投入されようとしているのか全く国民には開示されていない。借金大国日本に本当に開催する財力が残っているのか
大変心配している。小池新都知事の公約「徹底した情報開示」に期待すると同時に断固たる覚悟で費用削減に取り組んでもらいたい。



アベノミクス再起動に強い疑問。日本の将来が不安である。

2016年08月03日 | 日々の思い


先の参院選での勝利でアベノミクスの継続が有権者から信認を得たとして政府は28兆円にも及ぶ財政出動を行う。
これで本当に我々の暮らしが良くなり、将来不安がなくなって個人消費が増えるのだろうか。失業率が減って有効
求人倍率は改善したというが非正規社員の割合は40%近くに達している。超金融緩和策で一時は騰がった株価も低迷、
円は100円近くまで戻り企業業績の悪化傾向が一段と増している。禁じ手とも言えるマイナス金利導入は本来の狙いで
ある企業の投資意欲増大や個人の預金から投資への移動も効を奏していない。むしろ金融機関の業績悪化と金融経済の
混乱を招いてその悪い影響が中小企業などに及んでいる。我々庶民の生活を見ても預金金利は限りなくゼロで、その上
年金は減らされ続きで個人消費が伸びる筈がない。一方で国の借金が減っているかというとそうではなく増え続けている。

結局は金融緩和して、財政出動しても一過性のバラマキや短期的な需要創出効果しか生まない公共投資に終始して本当の
意味での将来に向けた成長分野への投資になっていなかったのがアベノミクスではないか。自分の政権時代さえ良ければ
あとはどうなっても良いという風にしか思えない。
GPIFによる博打的な株式投資にしても所詮は危険なギャンブルマネーゲームであり、大事な年金資産の運用先としては
適切ではない。過度な組み入れは株式市場の混乱を招き、ますます個人が参入しにくくなり、「預金から投資へ」という
政府の思惑にも水を差すことになる。

とにかく財源の裏付けがないまま支出だけが膨らむ将来への「ツケ回し」と人々に受け取られ、将来不安が解消されない
限り消費を喚起する力は生まれない。

本日の日経新聞朝刊のコラム「春秋」欄での記事を紹介しよう。
今回の経済対策では「未来への投資」を謳っているが、日本の将来はかつての高度成長時代とは違って、ますます高齢化と
人口減少が進む時代なのである。そんな時代に政府はリニア中央新幹線のために3兆円をJR東海に工面するという。
財政投融資を活用して2045年予定の大阪延伸を最大8年前倒しする効果を狙ってのことという。本当に生きたカネの使い道に
なるのだろうか。この国の将来不安はひどく色濃いのだ。と正にその通りである。政府内に憂国の士はいないのか?


女性初の新都知事 小池百合子氏に期待する

2016年08月01日 | 雑感


当初から自分の強い意志と覚悟で立候補した小池氏が勝つべくして勝った都知事選だった様に思う。舛添スキャンダルの後を
受けての選挙だったので清新でリベラルな鳥越さんを応援していたが、何せ76歳という年齢から覗える「元気さ」という点で
他の候補に少し負けていたように思う。それにしても小池氏の圧勝に終わった事実は、いかに有権者の意向を無視した党利
党略による候補者選びが都民の反感を買い、それが素直に投票行動に表れた結果ではないでしょうか。

小池氏にはこの際自民党を離党し、政権や政党にしがらみのない本当の意味での都民のための都政を取り戻して欲しいと願う。
そのことが今の国政における議員の数の論理による暴走政治に一定のブレーキを掛け、議席に表れない多くの国民の声に真摯に
向き合う正統民主主義復活への警鐘となることを期待したい。

東京都の13兆円という予算規模はスウェーデン一国の国家予算にも匹敵し、職員数は警視庁、東京消防庁なども含め16万人
を超える正に大統領並みの権限を持つと言われる。クリーンでソフトな初の女性知事として従来の都知事とは違った感性で
都政の刷新に尽力して貰いたい。何せ有力2候補との激戦にも拘わらず291万余の票を貰ったのだからいくら都議会に大きな
抵抗勢力があろうとも自分の思う正しい都政運営を貫いて欲しい。多くの都民の信頼を得る政策遂行こそが政治の王道であり、
仮にもそれを阻む勢力があれば堂々と正義を貫くための大義ある議会解散を断行すれば良い。

小池氏は早速にも都政改革や透明性確保のための情報公開などに言及されているが、未だ終わっていない舛添氏の疑惑徹底解明
もやって貰いたい。そして知事報酬の削減も公約されているが、この際都議会も身を切る改革(議員の数や報酬、政活費の削減)
を行うよう議会との対話をお願いしたい。地方自治体の親玉としての模範を示すべく実のある行財政改革実行に大いに期待する。
それが停滞する国政改革の呼び水となるよう影響力を発揮していただきたい。