続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

いよいよ末期症状の安倍政権

2020年02月27日 | 終わりの始まり

そろそろ終わりに近づいた安倍政権。近頃は自民党内部からでさえ「もう詰んでる」という声があるという。
2年前から続く森友・加計疑惑が少しも晴れない内に又もや桜を見る会での行政の私物化、税金の私物化
疑惑が暴かれ、連日報道される中、恥も外聞もなく虚偽答弁を繰り返す姿は哀れで痛ましい。それでも尚
シラを切り通し嘘に嘘を重ねる答弁にはもはやロジックもなく支離滅裂。挙句の果てには官房長官が
「総理が国会で答弁しているのだからこれが事実であり、議事録に残る」従ってこの答弁は正しい。という
訳の解らない言い訳の助け舟を出したが正に火に油。国民の誰もが信じ難い答弁の上塗り。
そこまでして総理を守ろうとする官邸や官僚も同罪で国民に対する背信行為そのものである。
立憲民主のホープ小川淳也氏の鋭い質問や指摘には本質を突かれ、さすがの厚顔無恥総理も仏頂面だった。
小川氏はズバリこの一連の疑惑は総理による公職選挙法違反、政治資金規正法違反であると断罪した。
そして総理は常々問題が起きる度に「膿を出し切る」と言うが「総理あなたこそが膿だ」と言って退場を
促した。そこまで言われても「潔く罪を認めて謝罪する」という行動概念を持ち合わせていないのはトップ
を務める資格無し。ここまで来たら総辞職しかない。

そこへ来て今度は国家公務員法や検察庁法にも違反という事態を起こしたのである。既に報道されている様に
総理大臣も逮捕出来る権限を有する「検事総長」人事にまで介入して自らの保身を図ろうとする疑いが濃厚。
しかもかつて「集団的自衛権」の改憲で用いた「解釈改憲」と同じ手法でこの疑惑を乗り切ろうとするのが
姑息で許せない。何故今回ここまでして黒川氏の定年を延長させねばならないのかという本質的な問いには
何一つ答えないで、あくまでも法務大臣からの要請に応じただけと誤魔化す。
もうこの国は三権分立の法治国家ではないことを総理自らが行為で示したという歴史的な事件である。
このまま国民が許すとでも思っているのか、正義感と誇りを持つ検察庁の面々も黙ってはいないであろう。
万が一にもこの人事が実現したなら日本民主主義法治国家の崩壊を意味することになる。
不謹慎にも新型コロナウイルス災害が起きて「神風が吹いた」とする声が聞こえるそうだが本末転倒。
これこそ自民党安倍政権の終わりの始まりが確かなものである何よりの証拠であろう。
失敗続きの経済政策、米国以外は四面楚歌の外交政策、もう詰んでるという声が聞こえるのも致し方ない。
国民は野党の皆さんの終わりなき追及と100人以上の弁護士による安倍総理に対する刑事告発の行方を
期待しつつ見守るしかない。明るい明日の到来を信じて。