続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

国民を馬鹿にした総理の答弁や自民党幹事長の言いぐさ

2020年01月28日 | 万民に理解される税金の使い方


通常国会が始まり、予算委員会での与野党質疑が連日TV中継され
全国民が視ている中で安倍総理が集中砲火を浴びている。
自民党議員の質問は総理をヨイショする内容も多く、全く魅力が無い。
せめて与党の議員なら予算案の中身も詳しく知っている筈であるから
どこに問題があるのか、どこをどう変えるべきだなどを指摘し、無駄
のない真に国民のための施作になっているかを質すのが本来の使命である。

一方今朝の立憲の小川淳也氏の安倍総理への質問は鋭く追及していた。
彼は何か議員の不祥事が起きると総理は「徹底して調査し、膿を出し切る」
と言うが、森友・加計問題や桜を見る会、その前夜祭での不明朗な税金の
使い方に対する疑惑の対象は総理に向けられている。即ち「膿は総理あなた
自身である」全く自覚がないと言い切った。正にグーの音も出ない一言であった。
そして更に公職選挙法違反容疑で相次いで辞任した菅原、河井両議員に対しても
説明責任は本人が果たすべきだと言っておきながら自身に向けられた疑惑に対し
ては「私はそれに答える任にあらず」だとか「私は直接関与していないから」と
屁理屈をこねて質問や追及には何一つ真正面から答えていない。こんな卑怯な
シーンは教育上極めてよろしくない。TVの国会中継は今後小中学生や高校生も
視られる様に録画して土日に放映すべきである。

又河井前法相夫妻に対する1.5億円もの法外な選挙資金供与に関しても責任者の
二階幹事長は「党のカネをどこにどう配分しようと勝手である。何も問題ない。
公職選挙法にも触れない」と悪びれることなくのたまっていた。
この原資は所詮国民の税金ではないか。何か金銭感覚や頭がマヒしてあたかも自分
たちで稼いだカネとでも錯覚しているのではないか。ましてや選挙に1.5億円も投入
するなんて昔感覚の金権選挙そのものではないか。これを堂々と何も問題ないなどと
発言する感覚は最早や選良の資格ゼロである。いかに血税が無駄に使われているか、
徹底して検証しなければ納税者国民は救われない。会計検査院も司法のトップももう
これ以上政権による「税金の私物化、やりたい放題」にストップをかけるべく大きな
メスを入れて貰いたい。我々国民は今こそ税金の使われ方に注視し、どの議員、どの
党が正しい言動をしているのか凝視しなければならない。桜はまだつぼみである。



政権にとって試練の通常国会が始まった。野党の結束で国民の願い実現を

2020年01月20日 | 腐った国会議員の大掃除からスタートして貰いたい

冬の花 蠟梅

昨年末の国会では会期末を理由に不正疑惑閣僚や桜を見る会疑惑の追及から
逃れた政権与党も今国会ではどのような顔をして言い訳をするのか。
今日のNEWSでは菅原議員も河井元法相夫妻も相も変わらず「だんまり」を
決め込んだ上に厚かましくも「議員辞職はしない」とのたもうた。
今回こそ徹底的に議員の倫理や資質を問い、議員辞職に追い込む追及をして
貰いたい。公職選挙法に触れる行いをして説明責任を問われた途端に雲隠れし、
仮病まがいの理由を盾に職場放棄してもちゃっかり高額の歳費や賞与まで受け取る
神経が理解できない。
先に話題になった神戸での教員いじめに加担し、停職処分を受けた教諭らに対して
給料を払うのは納税者感情として相応しくないという理由で即座に給料停止の措置
が取られた事案が記憶に新しい。
この神戸市の在り方と雲隠れ国会議員に対してなんらの処置もされない現状の落差に
は憤りしかない。聞くところによると前法相の河井議員と妻の杏里議員の二人の12月
の報酬合計は1千万円を超えたとか。こんな非常識がまかり通る現状の国会議員特権は
即刻廃止しなければ国民の腹の虫が収まらない。
今日の河井前法相の会見を見ていても「どうしてこんな人物がこともあろうか法務大臣に
任命されたのか」全く理解できない。
法相に任命される前の疑惑ならまだしも、法相歴任者として自らにかけられた疑惑に対して
「捜査中なのでコメントできない」という弁解はあり得ない。普通の社会人でも持ち合わせて
いる誠実さも倫理観の欠片も感じられない。
杏里議員にしても同じく「捜査に支障をきたしてはいけない」という建前でコメント拒否していた。
むしろ自らの行動をつつみ隠さず真実を語ることこそが最大の捜査への協力になる筈で、支障を
きたすことなど何一つ無いではないか。全く的外れの矛盾した言い訳で自らの保身を図っている。
他にもIR議連の疑惑議員も数人いてもう自民党議員ばかりではないか。それもある種当然かもしれない。
自民党総裁の安倍総理や官房長官、官邸中枢が森友・加計疑惑に絡み、昨年は桜を見る会での又しても
政権ぐるみでの税金の私物化、行政の私物化という疑惑にまみれているのだから党の中に不正への麻痺
感が蔓延しているのだろう。しかしここまで多くの疑惑や不祥事が蓄積した政権も稀ではないか。
少なくとも私の70年の人生の中でも記憶にない。正に国家の、日本民主主義の危機である。
令和初の通常国会では先ずは政権の大掃除をして膿を出してから予算案(税金の正しい使い道を決める)
の議論に入って頂きたい。これが大半の国民の願いではないか。


令和2年今年こそ災害のない平穏な年でありますように

2020年01月04日 | 新年を迎えて
 
 新年2日の水無瀬神宮

皆様新年明けましておめでとうございます。今年もブログをどうぞよろしく。
新年幕開けから米軍によるイラン攻撃など物騒な年始となった。中東情勢の
先行き警戒観から原油価格が急騰、米株式も大幅下落と波乱のスタート。
国内においては相変わらず自民党議員の不祥事ニュースに明け暮れ、通常
国会を待たずに野党による安倍政権に対する追及は激しくなること必至の
情勢である。IRビジネスに絡む国会議員の逮捕に続いて新たに5人もの
国会議員に収賄疑惑が持たれているというからもう政権末期の様相である。

安倍政権や自民議員が起こすスキャンダルは次々と出てくるので森友・加計
事件や桜を見る会事件での核心の部分が解明されない内に又新しい問題を
起こして問題をはぐらかし、事件の風化を狙ってるのかと猜疑心さえ持つ。
森友事件は国有地を不当な廉価で処分し、国民に損害を与えたばかりではなく、
その手続きの過程で政権中枢が不正に加担した事実を隠すために公文書を改ざん
したり、国会で嘘の証言をしたりと正に政権と官僚がグルになって犯した犯罪である。
加計問題も似たような事件で、要は学園グループの岡山理科大が今治市に獣医学部の
新設を実現するに当たって、認可手続きの過程に政権幹部が大きく関与した疑いが
持たれた疑惑事件であるがこれもうやむやにしてしまった。
これら一連の疑惑は為政者自らが民主主義政治の基本をないがしろにするもので断じて
許されるものではない。しかも未だに何一つ真相解明されず、誰も責任を取らないまま
政権が続いている。いったい森友学園の土地や建物の今後はどうするのか、値引き
された8億円の国の損害はどう処置されるのか納税者である国民に説明する責任が
ある筈である。一方加計学園の方はそのまま何のお咎めも無しに新設・運営されて
いるのだろうか。こんな大きな平成のスキャンダルも自然にフェイドアウトするの
を待って許されると考えるのか。

桜を見る会事件に至ってはこれはもう安倍総理自身に対する公私混同、税金の私物化
に対する疑惑であるから総理自身が正直に真実を語る以外に疑惑解明への道はない。
疑惑が持たれる度に「丁寧に説明責任を果たす」というのが総理や官房長官の常套句
になっているが、現実の態度はまわりくどく嘘に嘘を重ねて言い訳しているだけである。
国民が求めているのは簡単なことである。「正直に真実を語れ」これだけである。
1月の通常国会では野党の質問に「逃げることなく真摯に本当のことを嘘偽りなく」
答弁して貰いたい。道徳教育の必要性を説く今の政権の姿を小中学生がどんな思いで
見ているだろうかと想像力を高めて貰いたい。
恐らく世界から不思議な国(先進国でありながら低劣な民主主義国家)だと思われて
いるでのであろう。かつて世界からリスペクトされていた時代のニッポンが懐かしい。