
今年1月に始まった通常国会から今日までの間、国権の最高機関で繰り広げられた論戦?は「政治主導」の名を借りた
総理及び政権与党による不公正な政治の私物化がもたらした数々の疑惑に対する野党からの追及に終始し、何一つ国民の
ための政治らしきものはなかった。こんなに中身の無い通常国会は憲政史上初めてではないか。思い返せば驚きの数々。
先ずは文科省による組織ぐるみの天下り斡旋事件、これはれっきとした国家公務員法違反事件であるがいつの間にかうやむやに
されてしまった。唯一前川氏が次官を辞任しただけ。次は防衛省による南スーダンでのPKO活動における戦闘実態を隠ぺい
するための日報隠し疑惑、これについては最高責任者である稲田大臣は最後まで知らぬ存ぜぬを通しての逃亡辞任し、疑惑は
何一つ解明されていない。自衛隊員の命を守る使命を放棄して自己弁護に終始した稲田氏には大臣どころか議員の資質すらない。
更には森友学園国有地の不当廉売疑惑、加計学園獣医学部の不明朗な認可疑惑。この二つの疑惑事件は安倍総理夫妻の他政権の
中枢幹部が財務省、文科省幹部への強権を駆使してプロセスを不透明不公正に運んだという疑念があり、全く解明されていない。
そしてこの間、更に自民党議員によるスキャンダルが続出(主なものは宮崎議員、中川議員、豊田議員、今井議員など他にも)
忘れてはならないのは甘利氏の斡旋収賄事件、下村博文氏の政治献金疑惑、少し古いのでは小渕議員の疑惑など記憶に残る
スキャンダルだけでもこれだけある。この中で議員辞職して一定のけじめを付けたのは宮崎議員だけ。後は次から次とスキャンダル
が出るものだから雲隠れしている内に(この間も議員報酬は受けている)うやむやにしてしまっている。
先の東京都議選であれほど都民からの怒りを買って惨敗したにも拘わらず、安倍総理自身も政権中枢幹部も言葉では反省を口に
しているがその後の行動実態は何も変わっていない。要するに何も反省していないのと同じ。この間の閉会中審査においても
政府側参考人は口をそろえて相変わらず「知らぬ存ぜぬ、記憶にない」の一点張りで何一つ真摯に対応しようとする態度は皆無。
今回逃げ回った挙句ようやく責任放棄の形で辞任した稲田大臣の後任に岸田外相を兼任で就任させた安倍総理の見識にも疑問を
持つ。大変重要な防衛大臣の重責、しかも北朝鮮の脅威など緊迫したこの時期に即刻後任人事が任命出来ないとはあまりにも
防衛大臣の重要性を感じていないのではないか。外相が兼務でも務まる程度のポストなのか、だから稲田氏でも務まると思って
抜擢したのなら自衛隊の人達や彼らの命をあまりにも軽んじているとしか思えない。それとも自民党には人材がいないのか。
いずれにしても上記で述べた数々の疑惑は何一つ解明されていない。国民は少しも納得していない。このままやり過ごして
内閣改造で事が済むと思っているなら大きな間違いである。総理自身が自らに向けられている疑惑に率直に誠心誠意応える
覚悟をしない限り終わりは見えない。国民の信頼を失った最大の張本人が居座っている以上いくら内閣の顔ぶれを変えても
信頼は戻らない。しかもこれだけの数々のスキャンダルの主が全て自民党議員であるのだから国民は愛想をつかしてる。
残された道は関係者全ての証人喚問実施や検察の手による捜査開始などあらゆる方策を持って国民の疑念を払拭することが
最善の支持率回復策である。これしかない。出来なければ早々に退陣、解散総選挙にて国民の信を問うべきである。